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「温もりのある国」へ

著書「日本を前に進める」を読み、河野氏が掲げる「温もりのある国」を実現してもらいたいと思いました。
この国に住む人たちに寄り添う政治。
日本を通して世界の国々と平和な世界を築こうとする政治、外交姿勢。
河野氏は政治家として信念を持って行動されている。時に上手くいかないこともあるかもしれないが常に前に進もうとする勇気と気概がある。

著書には、各章ごとに感銘を受ける所があり、また新しい気づきがあったので、感想を率直に、そして簡潔に書きたいと思います。
第一章/政治家.河野太郎の原点
最初の転機は、やはりアメリカ留学でしょうか。皆が反対する中での留学は大きな決断であり、この留学で得られた経験は後に人生の財産になったに違いありません。帰国後、富士ゼロックスに入社しデジタルに開眼された経験も今現在に繋がっていると思います。

第二章/父の私
政治家にとって、健康、体力も大事な要素であると感じました。確かに自分の考えに忠実に生きることも大切です。ですが、まず健康であってこそ。
生体肝移植のお話は、実際に経験された河野氏だからこそ、本文には説得力がありました。臓器移植は一歩ずつ前に進み始めていることを知りました。

第三章/新しい国際秩序にどう対処するのか
政治にあまり詳しくない私でさえ世界情勢が変わってきていることが分かります。
危機に直面したとき、さまざまな方向から打開策を考えていく必要があり、実際に策を進めるスピードや強い信念のもと対応することが必要だと感じました。
外交について言えば、今後その重要性が増す事になると思いました。外交政策の1つであるODAのお話には、とても説得力がありました。外国への支援がいかに大切であり、その支援の結果が私たちに恩恵をもたらし、安全な暮らしに繋がると言う事を深く理解できました。

第四章/防災4.0
つい最近、日本から遠く離れたトンガで海底噴火がありました。この噴火により日本の太平洋沿岸地域に大きな津波が来ることは、予想外だったと思います。
想定した、または想定以上の災害の時に、行政、住民、企業などお互いの繋がりやネットワークが大切だと感じます。災害に備える社外つくり「防災4.0」のプロジェクトには非常に共感できました。

第五章/エネルギー革命を起爆剤に
2018年1月のLRENAの総会でのスピーチ。日本の現状を(悲しい)と表現せざるをなかった時のスピーチはどれほどのお気持ちだったでしょうか。しかしこのスピーチがあったからこそ、日本の再生可能エネルギー外交を展開することが出来たように思えます。
この章の最後に、言われなき批判という題があります。河野氏が言っている事は最もな事だと思います。上の立場に立つほど、言行の自由は制限せざるをえません。しかし持てる権限でさまざまな事を実現していることが素晴らしいと思いました。

第6章/国民にわかる社会保障
医療、介護、年金。今、誰もが不安に思うことではないでしょうか。高齢化と少子化が進み、以前のような制度では上手く持続できないのは誰もが思っております。私は医療従事者ですので医療に関しての河野氏の考え方は、非常にわかりやすいと思いました。特に「総合診療医」という制度には共感できます。地域住民の健康の維持、管理をしっかりみていくことで、病気の予防ができ今増えている生活習慣病を減らしていけると思います。病気を予防することで、健康で最後まで生き生きとした生活を送れることが理想的です。

第7章/必要とされる教育を
特に英語教育は、早急に考える必要があるのではないでしょうか。高度な文法が解るのに簡単な英語は喋れない。綺麗な発音を言えば、笑われてしまうような雰囲気があります。
世界の共通語は英語で、今はグローバル世界で英語でコミユニケーションをとることが必要不可欠です。世界から発信される重要な情報は英語ですから、即座に理解出来なければ、それだけ遅れをとってしまいます。
河野氏が言われるように英語のネイティブスピーカーと日常的に話ができる環境作りは、とても大切だと思いす。

第8章/温もりを大切にするデジタル化
デジタル化と初めて聞いた時は、正直管理されてしまうようなイメージがありました。でもそうではなく、支援を必要としている人たちに支援を届けるため一人ひとりの状況を把握する。行政サービスを必要としている人に施策や情報を行政側から届けられるようにする。デジタル化を通じて、人と社会が繋がることが出来るということを学びました。

著書を読み終えた時、日本の課題は山積していると思いました。課題の中には早急な改善が必要であったり、または思い切った方向転換も必要ではないかと感じました。

最後にイタリアの政治思想家ニッコロ.マキャベリの言葉を思い出したので引用したいと思います。
「いかなる分野でも共通して重要な能力が、1つある。それは想像力だ」
この本をきっかけに、さまざまな問題に自分だったらどう考えるか想像してみるのは、どうでしょう。

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