WEIN東大支部note Project Vol.2
10/17(土),18(日)に開催予定のWEIN STUDENTS SUMMITのプレイベント(第4回)が9/11(金)に行われた。登壇者は、株式会社divを若くして起業し、TECH:CAMPでお馴染みの著名YouTuber、「マコなり社長」こと真子就有さん(画像最上段真ん中)と、株式会社アカツキを同じく若くして起業したベンチャー起業家で、現在アカツキの非常勤取締を務めている塩田元規さん(画像2段目左から2列目)。今回のテーマは「〜彼らはなぜ起業した?〜起業ストーリーから紐解く、挑戦の原動力」だ。
最初は、「やりたいことをする一歩を踏み出す勇気を持てた背景とは」と言う質問から入った。
塩田さんは、父親が早くに亡くなったことや、幸せな会社を作りたいと決心したことなどを挙げた。「人生は有限だと思っているから失敗に対する恐れはある。しかし、自分の人生に自分で責任を持つことを大事にしている。挑戦することは誰かのせいにしたり、誰かに合わせたりするものではない。」と彼は話す。これに私は深く共感する。何かに挑戦するとき、周りに何かを言われるのが怖いと言う人たちは少なくないだろう。しかし、挑戦するのは自分で、選ぶ道を選択できるのも自分のみなのだから、他人に合わせて自分の価値観を曲げていく必要などどこにもない。また、彼はこうも話す。「有利不利の話ではなく、自分はどう生きたいかを考えると、誰かのせいにしたり言い訳をしたりする人生はかわいそうだから、自分で自分を大切にして自由に動いていけばいい。」と。自分自身を信じる力、自分の道を貫くぶれない心が、彼のみならず多くの成功者に共通する素質だと私は考える。塩田さんは「原体験がない人などいない。(それは)すごく小さなことでもいい自分が何かに挑戦したいと思っていても、世の中では好きなことを一つしかしてはいけないと教えられているから、我々人間はその1つをひねり出して一つの答えを出してしまう、外見のみを気にしている。」とも語る。人間は小学校やそれ以前の段階から、周りに合わせて生きていくことを学んできた。おそらく、それを覚えた方が社会で無難に生活することができるからなのだろう。しかし、周りに合わせて生きた先に真の自己実現はあるだろうか。それは自分自身の自己実現といえるだろうか。答えはおそらくNOだろう。塩田さんの自分を信じる強い心、他人の目を気にしすぎず自分のやりたいことをやる姿勢には見習うべきものがある。
真子さんは起業の背景として「マークザッカーバーグになりたかった」と言う思いを打ち明けた。そのためには起業をやらざるを得なかったのだと言う。しかし、ザッカーバーグに触れても、そこまでの熱量を持てない人たちは多くいるだろう。何が彼を奮い立たせたのだろうか。これについて彼は幼少期からの成功体験の積み重ねをあげた。彼は「10代からの成功体験が人生を決めている」と言う価値観のもと育てられ、ザッカーバーグに触れた時、「俺はこの人を超えるんだ」と考えたのだと言う。「小さな挑戦を積み重ねることで自分が怖いと思うものは減っていく」と彼は語った。私もこれには同感である。挑戦を何回も積み重ね、成功する経験を積んできた人たちは、物怖じせず新しいことに挑戦できるものだ。これは私の憶測に過ぎないが、おそらく「自分が成功する感覚」のような何かを掴んでいるのではないだろうか。また、真子さんはこう語った。「自分は自分のやりたいことをやればいい。みんなは期待しすぎで、周りのみんなが自分の思うようになってくれるものだと思っている。あまり他人に期待しないようにすると、鋼の精神が身につく。」塩田さんもこの意見には同感であるようで、「”被害者”になるのをやめた方が良い。自分が周りの人に不満を抱き、その不満を誰かにぶつけている自分を自分は望んでいないし、周りから見ればどうでも良いことだ。」と語った。
また、塩田さんは「迷惑など世の中にはない。やりたいことをして誰かに迷惑をかけても、その誰かも自分のやりたいことをしていけば良い。人間自分のことだけ考えて生きていけば良い。自分を満たしていないと他人を満たすことなどできない。」と断言した。これには私も感銘を受けた。自分自身を満たしていない人間には他人を満たす余裕などない。自分のことを考えるだけで精一杯だからだ。自分自身を満足していく過程で他人に迷惑をかけるかもしれないと危惧する必要はない。(電車内のマナーなど、最低限の気配りはしないといけないだろうけれど。)また、塩田さんの中では人生とは”自由に生きる旅”なのだという。「自由に進んでいけば良いのに、自然と制約をかけてしまっていることが多い。制約をかけているのは他人ではなく自分だ。自由を追い求めることで社会が調和していく。」とも語った。
次のお題は「幸せに生きるためには」出会った。
真子さんはここで「コンビニで変なお菓子を変え」という言葉を持ち出した。普通の人がやらないことをしろと言うのだ。「『挑戦しろ』という言葉は抽象度が高過ぎで実行に移されない。自分は極めて具体的にすぐできることをやらせるようにしている。挑戦への恐怖は他人と比べることから出てくるものだが、価値観が人と違うだけのことだと考えると楽になる。」と語った。人が幸せに生きる上で大事なのは解釈力だ。自分の身に起こることをどう解釈するかに人生の幸福度は依存するのだろう。
塩田さんは幸せになるための方策について「自分の好きなようにやれば良い。正解不正解はない。ワクワクすることだけをやって生きていけばいい。それが最終的に良かったと思えるならそれで良いし、そう思うことをすべきだ。」と話した。また、塩田さんは”幸せ”について、「”幸せ”は、何か(ex.社長)になることではない。そう信じているのなら到底幸せにはなれない。」と話す。
好きなことを追求した結果、潰しが利かなくなることに対する不安を持っている人も数多いることだろう。このとき、どう工夫して好きなことに向き合えば良いのだろう?これについて真子さんがこのように語った。「人は生まれた瞬間から幸せはマックスだ。人生山あり谷ありなど言うけれど、それを楽しかったと今の自分が決めつければそれで良い。自分の過去現在未来を今どうやって決めるのかが大事だ。結局は勇気を持つこと。人と自分を比べ、その違いに執着していては勇気も持てなければ幸せにもなれない。人は成長していないと何かに執着してしまう。自分がいかに成長しているか、そしてその成長が実感できやすい環境選びが大事だ。」
過去に失敗したからといって、それを失敗として捉えることなく、笑い話にできるくらい成長できる環境であれば、”失敗”などないのかもしれない。
今回の登壇者二人に共通する点としてあげられるのは、自分自身を信じ、自分の進む道を信じ、他人に流されずまっすぐ突き進む姿勢と、失敗を恐れずに挑戦する意欲だろう。周りと違う道を進みたい、大きなことを成し遂げたい。そのような思いを抱くことはとても素晴らしいことだが、それを実行に移すには強い勇気とぶれない心が必要だ。それらが持てずに夢を諦めてしまう人たちも少なくないのではないか。これは非常に惜しいことだ。挑戦したいと言う強い思いを持ってぜひ一歩踏み出してほしい。失敗を恐れていては失敗の先にある成功をつかむことができない。その一歩を踏み出す時、以下をぜひ考えて欲しい。
・その夢を叶えることにワクワクを覚えられるか。
・その夢に対してまっすぐ向かっていけるか
・自分の夢を応援してくれ、自分を成長させてくれる環境を見つけていけるか
あなたが大きな夢を持っているのなら、その夢を応援し、支えてくれる仲間たちがいるコミュニティは、WEINを始め、身の回りにはたくさん存在している。読者の皆さんには、今の環境に甘んじることなく、自分の夢に思う存分挑戦することができる場所に飛び込んでほしい。きっとあなたの夢はよりしっかりした形を帯びることだろう。
WEIN STUDENTS SUMMITは、10/17,18の2日間だけのサミットではない。毎週金曜日、各界で活躍される方々をお招きして行われるプレイベントも見どころのひとつだ。このプレイベント中、登壇者のお話への感想は全てTwitterでハッシュタグ(#WEIN学生サミット)をつけて呟かれるため、参加者同士の繋がりもできやすい。また、FaceBook やSlack、Messengerを通じて、WEINに参加している自身の大学や他大学の学生たちとの交流ができるクローズドコミュニティも提供している。このコロナ禍で他大学とのつながりを持てないなか、このようなコミュニティが手に入るのも利点だ。読者の方々にはぜひWEINに参加して交流の輪を広げつつ、登壇者の方々のみならず他の学生メンバーの話を聞く中で自分の夢や目標をさだめていって欲しいと思う。皆さんの参加を心から楽しみにしている。
WEIN東京大学支部 高松京介
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