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WEIN東大支部note Project Vol.1

10/17(土),18(日)に開催予定のWEIN STUDENTS SUMMITのプレイベント(第3回)が9/4(金)に行われた。国内女性YouTuberの中で1番のチャンネル登録者数を誇っている木下ゆうかさん(画像上から2段目、左から2列目)、現在21歳という若さでNPO法人アイセック・ジャパンの専務理事を務め、「海外インターンシップの学生市場での優位性を1年で2倍にする」というスローガンを掲げている森原正希さん(画像最上段最右列)が登壇者として参加してくださった。テーマは『〜インフルエンサー・学生リーダーに学ぶ〜 人を惹きつける力』。

まずは、お二人の小中高時代のお話から入った。木下さんは小学校から「人と違うこと」が大好きな少女であったが、時期にそれに違和感を覚え始め、周りに溶け込むようになっていったという。しかし、周りと群れることが嫌になった彼女は「中学校までしか進学しない」という決意を固めたのだという。そのような、他人とは違う道を歩むに至った背景として彼女は以下のような説明をした。「家が貧しく、普通に学校に行って皆と同じように高校に行っても貧乏から抜け出せない、皆と同じことをしてもダメだと思った。将来の夢はお母さんに贅沢な暮らしをさせてあげることであるし、学校で学ぶことに当時の自分は意味を見出せなかった。」私はこの彼女の言葉に、彼女の素直さ、純粋さを感じた。自分の感情に素直に向き合い、ただまっすぐに自分を信じて突き進むという彼女の姿勢に深く感銘を受けた。森原さんも小中学校から変わり者であったらしく、授業中じっとしていられないような少年であったという。高校で世界一の建築家になりたいという夢を抱くと、同級生がセンター試験の勉強に明け暮れる傍、一人建築の勉強に没頭していたと彼は言った。現在在籍されている早稲田大学創造理工学部にはAO入試で入学したが、日本の当時の試験重視の受験システムの公平性に疑問を感じていた森原さんは「自分の選べる選択肢を知り、その選択肢を自分なりに選ぶ能力が必要なんじゃないか」という考えを持ったという。建築への熱意を持ち続ける今でも、アイセックでの活動を続けたのはなぜなのか。それについて彼は以下のように話す。「まだまだ若者は世界を知らないのだから、その狭い知見の中で建築を作っても意味がないから、世界に対する認識を持っていないまま建築をしても意味がないと思った。」私(著者)も、世界に通用するものを作るためには、まず”世界”を知らなくてはならないと考える。そのために学生は積極的にそのような機会を得、世界に進出していくべきだろう。

家が貧しく、世界を広げたいとまでは思えていなかった木下さんと、お金に困ったことがなく進む道を選択する権利がある世界にいることを自覚しているという森原さんは、おそらく逆の世界を歩んできたことだろう。森原さんはノブレス・オブリージュの概念を持ち出し、「機会に恵まれた自分たちが、恵まれなかった人たちに機会を分配していかなくてはならない。アイセックがどうやって若者の知見を広げていけるかを考えている。」と語った。一方、木下さんは自分には魅力がないと語った上で、「食べることを我慢している人たちがたくさんいて、食があったからみんなに楽しんでもらえたのではないか」という。その中で他の大食いをしている人たちよりも人気を得た理由については「先駆者だからだと思うけど、ラッキーだったのかも」と笑っていた。また、木下さんは、大人になった今でも好奇心を忘れず、中国進出やビジネス進出などの新しいことに常に挑戦し続ける理由を聞かれた際、こう答えた。「ただただ楽しいから」だと。「人よりも何ももっていないところが出発地点で、なんでも手に入る状態だったし、今も動かないことには何も手に入らないと思うし、そのために動くのがただただ楽しいから」だと。この言葉に彼女の素直さ、真っ直ぐさが伺えるであろう。

最後は二人からのメッセージで場が閉められた。森原さんからのメッセージは「若さは才能だ。自分も知らない世界がたくさんあるというのも真理だ。それらを知ろうとする一歩が踏み出せないのは非常に勿体無い。一歩踏み出して見られるのは”若さ”があるからこそ。もっと自分はできると思ってやって見ていい。」というものだった。木下さんは「人間誰しも、やってできないことはない。私がそれを実証している。やってやれないことはないが、やらないのは本人がやらないだけだ。”できない”と決めるのは自分だ。楽しくないと思うことはやる必要がない。楽しいからこそちょっと辛くても頑張れるんだと思えることを見つけて行って欲しい。」と言って場を閉めた。

このイベントを通して私が実感したことは、人を惹きつける魅力として上の二人の登壇者に共通しているのは、自分が正しいと感じるものや、自分だからできると思えるもの、楽しいと感じられるものに果敢にチャレンジし、それに素直に向き合い続ける姿勢だということだ。私たち東大生は、日々学際的に(=文理の区別なく)学ぶことが許されている環境におり、他の大学生に比べて知識の幅が広いのではないか。そのような私たちが一度社会に目を向ければ、いろいろな問題が浮き彫りになるはずだ。その中で、「自分ならこの問題の解決のために積極的に動ける」や、「こうすれば日本は(世界は)より良くなっていくのではないか」などの考えも生まれやすいことかと思う。もしまだ世間で注目されていないような観点からある問題を解決できる糸口を見つけられたなら、その道のリーダーになることもでき、自身の仕事の価値も自然と高まる。しかし、東大生の中には具体的な夢がなく、打ち込めるものがない人たちが少なくないのは事実である。AIによって事務的な仕事が徐々に奪われていく現代では、人間としての価値、つまりは人間力が試されることになっていくだろう。その時、人を惹きつけるのは確固たる問題意識とそれに真っ直ぐ向き合う姿勢だろう。東大生に限らず、この記事の読者の皆さんには新たに一歩を踏み出し、自分自身の道で、自分自身のやり方で世界を変えるチャンスを掴んで欲しいと思う。

WEIN STUDENTS SUMMITは、10/17,18の2日間だけのサミットではない。毎週金曜日、各界で活躍される方々をお招きして行われるプレイベントも見どころのひとつだ。このプレイベント中、登壇者のお話への感想は全てTwitterでハッシュタグ(#WEIN学生サミット)をつけて呟かれるため、参加者同士の繋がりもできやすい。また、FaceBook やSlack、Messengerを通じて、WEINに参加している自身の大学や他大学の学生たちとの交流ができるクローズドコミュニティも提供している。このコロナ禍で他大学とのつながりを持てないなか、このようなコミュニティが手に入るのも利点だ。読者の方々にはぜひWEINに参加して交流の輪を広げつつ、登壇者の方々のみならず他の学生メンバーの話を聞く中で自分の夢や目標をさだめていって欲しいと思う。皆さんの参加を心から楽しみにしている。

                 WEIN東京大学支部 高松京介

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