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【Story-telling】〜私が東大にいるということ〜

UT-BASEでは多様なバックグラウンドを持ったメンバーが日々活動しています。本稿は普段は見えにくいメンバー個人に着目し、UT-BASEでの活動内容や活動への思いなどを紹介する連載、"Story-telling"の第9段です!

こんにちは!文科三類1年の増村 莉子です。
みなさんは、「なぜ自分が東大にいるのか」と思ったことはありますか?
私は時々この問いを考えるのですが、答えは特に分かりません。
ただ、UT-BASEでの活動は、私をその答えへと近づけてくれている気がしています。

入学当初の私にとって、UT-BASEは「色々助けてくれる、頼りになるすごい団体」で、私などとは生きている世界が違う方々がUT-BASEに入っているのだと思っていました。
しかし、そのような私も今ではUT-BASEの一員として活動しています。

本稿では、私がUT-BASEに入った経緯や現在私がUT-BASEでしている活動などを通して、UT-BASE、それから東大生であることへの私の思いをお伝えしたいです。最後までお読みいただけると幸いです。

運命のイベント

入学当初、私はとても不安でした。同じ高校の友人で東大の文系に進学した人がおらず、手続きや履修などで困っても誰に聞けば良いか分からないといった状態だったからです。そのような際、先輩から紹介されたのがUT-BASEのLINEとサイトでした。諸手続きやプレオリエンテーションなどの日程や詳細、履修やサークルについての情報などをすぐに知ることができたため、当時の私はUT-BASEに頼りきりでした。「こんな便利なものを作ってくれる人たちってすごいなぁ。きっとエリート集団なんだろうな。」と思っていました。

そのように思っていた私とUT-BASEの関係が変わったのは、1年生の6月のこと。私は当時3つSlack(※1)のワークスペース(※2)に入っていたのですが、それら全てにあるイベントの宣伝が届きました。それは「Across UT 地方創生/地域おこし」というイベントです。その宣伝には、以下のような文章が書かれていました。

😊同じ興味がある人と話してみたい!
🤔〇〇に関心はあるけど、何から始めればいいの?
そんなあなたに『Across UT』👏

私は、この文章が自分に向けられたもののように感じました。加えて、イベントの主催団体はいつもお世話になっているUT-BASEだったことから、「このイベントに参加しよう!」と決めました。
実際に参加して、多くの感動と刺激をもらいました。そのイベントには、私と学年が少ししか変わらないのに具体的な地域おこしの活動をされている方や、これまで知り合いではなかったものの同じサークルに入っているというような方が登壇・参加していて、同じ興味を持つ人との繋がりができると共に、「私も行動しよう」という気持ちが強くなりました。そして、私は『Across UT』がきっかけで、UT-BASEに加入することになりました。

※1・・・さまざまなコミュニティで利用されているコミュニケーションツール。
※2・・・Slackでのグループのようなもの。コミュニティごとに一つのワークスペースが作られる場合が多い。

UT-BASEメンバーとして

私がUT-BASEに入った大きな理由は、『Across UT』で得たような感動と学びをもっと多くの方にも届けたいと思ったためでした。そのため、現在は2023年6月開催予定『Across UT 第3回』の設計・運営を担当しています。テーマを決めるにあたって悩んでいたのですが、先輩方からの後押しもあり、私がもっとも熱中するテーマを選ばせていただきました。(5月あたりには応募が始まります!お楽しみに!)このように、UT-BASEでは自分の興味関心に沿って活動でき、その熱を周りに届けることができます。

また、UT-BASEのユーザーの生の声を聞いて分析する部門や、高校生向けの企画(公式ホームページ:https://ut-base.info/highschools )に加わっています。

高校生向けの企画とは、東大や東大生についての様々な記事やイベントの発信を通して東大への理解を深め、東大をもっと身近に感じてもらうというものです。私自身、地方の高校出身で東大についての情報を得る機会は限られていました。しかし、同じ高校出身の先輩からお話を聞いたり、東大の学生団体によるメールマガジンを読んだりすることなどによって「東大を目指そう!」と思えるようになりました。私はもともと、「東大生=私とはかけ離れた、テレビとかに出てくる天才集団」だと考えていたので、もしこのような東大生との接点が無ければ、私は東大を目指さなかったと思います。私のように、運よく東大生との接点があればいいものの、接点もなく東大は地理的にも心理的にも遠い存在であるために東大が選択肢に入らない高校生がいるはずです。それは本人にとっても、東大にとっても、社会にとっても、勿体無いことだと思います。私はこの企画を通して、もっと多くの高校生に東大を身近に感じてほしいと思っています。

東大にいるということ

私は東大合格が決まった際、信じられませんでした。今でも、自分が東大生であるということに違和感を感じています。
私は頭の回転が特別速いわけではなく、あらゆる場面で必ず何かやらかす上に、「これは誰にも負けない」と言えるようなものもありません。しかし、そのような私が東大に合格できたということは、私が東大生として果たすべき何らかの使命があるのではないかと感じています。

先ほども述べたように、情報不足から東大が選択肢に入らない方もいれば、東大に行きたくても金銭面や環境面で目指すことすらできない方もいます。東大を目指すことができ、合格できた私は、とても恵まれた存在だと思います。

恵まれた機会を与えられたのに、何もしないのはあまりに勿体無い。自分のためにも、そして私に与えられた何らかの使命を果たすためにも、様々なことに挑戦することが必要不可欠だと考えています。現に、私はこの一年様々なことに挑戦し、失敗も多々ありましたが、多くの学びを得ました。挑戦したことの中には、『Across UT』で想いを強めた地域おこしの活動もいくつかあります。その一例としては、フィールドスタディ型政策協働プログラムという東大のプログラムで福島県南会津町に行き、町役場の方や地元住民の方と一緒に古民家・空き家の活用という課題に取り組みました。その過程で、私は南会津町を第二の故郷のように感じるようになりました。この経験は、私の今後の人生に大きな影響を与えると思います。

UT-BASEは、東大生の「挑戦・熱中・学び」の拠点です。自分自身が挑戦・熱中し、学びを得るだけでなく、その輪を広げることができます。身の程知らずではありますが、東大にただ「居る」だけでなく、東大に、そして社会にとって「要る」人間になりたいと私は思っています。

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最後までお読みいただきありがとうございました。
UT-BASEでは随時メンバーを募集しております。UT-BASEで「こんな課題に取り組んでみたい」「この活動に関わりたい」「この活動について思うところがある」という方は、ぜひこちらのフォームからご連絡ください。オンラインで気軽にお話しする機会を設けられたらと思います。お話しできることを楽しみにしています!

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