見出し画像

推し香水、作りました(注文まで:前編)

普通「てならいかがみ」で作るだろ

はい。10年やってる創作よりもパッと思いついた創作キャラクターの青年で作りましたことをここに懺悔いたします。だって、梅(さく)も道真公も、イメージと違ったらダメージが大きすぎるので……。
というわけで、今回は読書の友達「ガイ・ブラッドベリ」をイメージした香水を作ってもらいました。

オーダー先は「Scently」様

どれだけ汲んでいただけるかわからないけど、悔いがないように伝えたい。こっちの妄想を900字ぐらいぶつけていいならお願いするっきゃない。よろしくお願いします。

ぼんやり持ってたイメージを文章にしていく

誕生日すら決めてなかったけど、なんとなく秋の香りがしそうだなとは思っていたので10月に今決めました。キャラシートとか作ってたら誕生日や血液型とか決まっているのに、そういうのすっ飛ばしていきなり香水てあんた。

名前はガイ・ブラッドベリ
時代は現代、アメリカのワシントン州でリンゴ農家を営む一家の長男です。家族構成は両親、姉、妹、猫(茶トラ、メス、名前は「スキップ」)
趣味は読書(SF中心)と天体観測、細かい作業。
シアトルに伯父一家が時計店を営んでおり、将来的には時計職人になりたいと思い、現在は実家を離れ、伯父の時計店とコーヒーショップで働きながら実家を離れてシアトルのコミュニティカレッジに通っています。猫と離れて寂しいようです。

オーダーシートに書き込んだ内容です、まずは人物概要

アメリカのSF作家「レイ・ブラッドベリ」の小説をイメージした青年です。イメージソングはKing Gnuの「It's a small world」
開始1分ぐらいから茶トラの猫が出てくるからとか、そんな理由じゃないです。本当です。

外見から好きなもの、得意なことについて

続いて外見や好きな食べ物、大事にしているもの、得意なことをだんだん掘り下げていきます。身長はちょっと盛っちゃったかもしれない。
いい感じに狂ってきたな。文章にするとリアリティが増していく。

少し癖のあるショートの黒髪に、チェリーレッドの猫のような吊り目。ぱちっとした二重に、下まつ毛が目立ちます。視力が悪く、ウェリントンの眼鏡を愛用していて、いつでも軽く上がった口角に、ちらっと覗く八重歯がチャームポイント。
ひょろっとした痩せ型の174センチ、好んでいる服装はアメカジ・ワーク・ストリート。家で飼っている猫が大大大大好きで「世界に猫はたった2種類、愛する茶トラとそれ以外」と豪語するぐらいに自分の家の茶トラ「スキップ」を愛しています。
好きな食べ物はエビのサンドイッチ・アップルパイ・ホットコーヒー・ホットアップルサイダー・ドーナツ・ジンジャーエール。甘いものが好きなようです。
宝物は8歳の誕生日に伯父が贈ってくれた腕時計。ムーンフェイズ(文字盤の中に月を描いたディスクが入っていて、実際の月の満ち欠けが視覚的にわかる)の文字盤が美しくて、それが彼が天体、SF、時計を好きになったきっかけです。肌身離さず身につけています。
頭を使うボードゲームが好きです。どちらかというとスポーツよりもゲームなど、頭や手を動かすことが得意です。勉強もそこそこできます。

オーダーシートに書き込んだ内容です、外見と好きなものについて

いいやつすぎん?

続いて人に与える印象と、どうしてそう振る舞っているかについて考えていきます。「相手がハッピーなら自分もハッピーなギャル」ってことを説明するためにこんなに文章を使うな。

第一印象は「話題が豊富で、明るくコミュニケーション上手なオタクに優しいギャルみたいなノリのいい青年」です。女性の多い家庭で育ったので、共感したり、気安く雑な会話をしたり、女性の気持ちに寄り添ったコミュニケーションができます。
中間子なので年上には雑な敬語で適度に甘え、年下には気安く話しやすい先輩として振る舞える、人に警戒心を抱かせない、要領のいい世渡り上手です。
実際は目つきが少し鋭く、真顔だときつい印象を与えるので、相手に警戒されないように意識的にニコニコしています。「そうした方が相手も自分も楽だから」という彼なりの生存戦略です。楽しくないのに笑っているわけではなく、ニコニコして過ごしていたら気づけば周りも楽しそうだからそのまま過ごしています。決して笑顔が苦痛なわけでも、周りのために自己犠牲の精神が働いているわけでもなく、ただ周りがハッピーだと自分もハッピーだからそうしているだけです。
優れた観察眼と聞き上手さで、相手の話を引き出す能力に長けています。世が世なら交渉人や探偵、スパイなどになっていたかもしれません。

オーダーシートに書き込んだ内容です、人から見える印象について

そろそろ欠点入れるか

君の欠落を愛しています。ということで、欠点も書いていきます。全方位優しいせいで、彼は自分でも愛情の区分ができません。自分の感情の把握に時間がかかって、気づいた時には手遅れになっているタイプです。最後はなぜか他人事みたいにエールを贈ってしまった。頑張ってほしいです。

欠点は家族愛と恋愛感情の区分が苦手なことです。妹みたいに接していた女の子に彼氏ができたときに初めて「あ、嫌かも。これって恋愛感情だったんだ」って気付くぐらい、愛の感情を区分することが苦手です。
そもそもが相手に対して激しい感情ではなく、ただ寄り添いたい、不安を取り除きたい、一緒に笑っていたい、楽しく過ごしたいという穏やかな感情を抱いているのっで、家族に向ける愛とあまり変わらず本人も自覚ができないようです。
懐に入れた人間にはとことん尽くします。相手のために厳しく叱ることもありますが、愛情が下敷きにあるのでフォローも上手です。愛されるよりも愛する方が得意で、激しい感情を向けられると一歩引いてしまいます。燃え上がるような、感情に振り回されるような恋愛は苦手なようです。
自分では感情の区分が苦手と思っていますが、周りから見れば好きな相手には自分から話しかけに行き、饒舌でよく笑うので一目でわかります。周りのフォローで頑張ってほしいです。

オーダーシートに書き込んだ内容です、欠点についても書きます

ようやく本題の香りについてのオーダー

ここまで詳細に書くと、自分でもだいたいのイメージが湧いてきました。これは私の幻覚なのですが(最初からずっとそう)、図書館でたまに見るメガネの青年からすれ違った時にする香りみたいな香りになったらいいなと思っています。近くの席で本読んでる顔見知りぐらいの関係で。

「秋の初めの香り」をイメージしています。彼自身は猫を飼っているので香水を使用しません。
なのでリンゴ(赤)、コーヒー、ジンジャー、シナモン、古い紙(アーモンドやバニラの香り?)、木、焚き火、落ち葉など、温かみのある秋の香りをイメージしています。
これだけ食べ物を並べていますが、「おいしそう」は違っていて、読書のお供にしたい、心落ち着く香りを希望しています。彼は男性ですが、男女どちらでも使えるようなユニセックスな香りが希望です。

オーダーシートに書き込んだ内容です、二回も希望すな

このあと、苦手な香りや自分が普段使っている香水のヒアリングを終えたら注文完了です。わ〜〜すごい!……これ調香師さん読むの……?申し訳ない。

というわけで、注文の品が届いたら後編にします。
後編に続く。

ところで香りといえばこの作品が気になっています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?