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PNGミュージアム4 企画記録書(編集後記)①


はじめに

 みなさんこんにちは、薄色翠です。この記事はVRChat内イベント「PNGミュージアム4」の制作を行ったスタッフによって書かれたイベントの報告書です。表では多く語られていないスタッフたちの情熱や苦悩、出せなかった情報や裏のやり取りなど、もったいないのでここで書いていければと思い、本記事を作成いたしました。このイベントがここまで大きくなっていけたのは主催のmugitarouAK、一緒に戦ってくれたスタッフ達、そして何より作品を寄稿してくれた方々、会場に足を運んでくれた人々全てが居なければなりませんでした。

~Big LOVE~

 今回は没になった?(出すタイミングが死んだ)この子たちと一緒にこの記事を進めていきたいと思います。(後でこの子たちの話もちょっと出てくるのでお楽しみに。)長々と退屈な話が続きますが、カフェインがぶ飲みして最後までお楽しみください。それでは良きPNGライフを。また、本記事はすごく長くなるので何分割かに分けて配信します。ご了承ください。

没になってないけど公開がうまくできなかったキャラクター達


集めたデータ

 まずは今回のPNGミュージアム4がどれだけ大きくなれたのか集めたデータをもとに見ていきたいと思います。

ワールド参加数

 図はPNGミュージアム4ワールドのVisitsとFavoritesを一日単位で確認して記入したグラフです。最大Visits 13506、最大Favorites 1671でした。前回のデータと比較して(PNG3:最大Visits 8639、最大Favorites 704)かなりの集客をすることができました。PNGミュージアム4にご参加いただき誠にありがとうございました。

実はこっそり取ってた集客データ

グッズ販売数

 今回もグッズの販売をいたしました。以前とは違いBoothでの販売となりましたが、たくさんの購入ありがとうございました。

 売り上げは以上の通りになりました。前回とは異なり手数料など多くの出費がかかる分、赤字覚悟でしたが、想定よりもみなさんが購入してくれたおかげで利益がちゃんと出ました。ありがとうございます。



宇宙の謎

 宇宙には様々な謎が存在しています。我々が開催した「PNGミュージアム4」もその中の一つです。

PNG4エントランス

 まず「PNGミュージアム4の会場に参加者はどうやってきたのか」についてお答えします。会場に足をお運び頂いた方はなんとなくお分かりかと思いますが、スペースシャトルで会場まで飛んで移動しています。本番ではワープタイプを採用していましたが、本来は「メルヘン村」ワールドのようにスペースシャトル内で参加者が座り、飛行機機内のように椅子後方のディスプレイに動画を流すということをしたかったのですが、技術的に難しいことや、ワールド制作班の他作業とのブッキングなど、様々な理由から没になりました。また、初期の段階で銀河鉄道のような鉄道で会場に行くという話もありましたが、熟考の末、スペースシャトルの案が採用された形になりました。

隠し部屋

 ワールドの隠し部屋に関してはPNG3の時から話があり、PNG4で実現する形になりました。初期の段階ではワールド中の電源を落とすことで入るための条件にしようという話でしたが、こちらも技術的な難しさから現在の虫を4匹集めて入るスタイルに変更されました。

スタッフルーム(隠し部屋)

ワールド各所の穴

 まず、ワールド公開中に壁や床にそこそこな量の穴(コライダー抜け)が空いていたことを謝罪いたします。ワールドを作成する際に要デバッグを行っていたにもかかわらず、公開中に穴が開いていた時期がありました。もちろん今では修正済みですが、かなり取り返しがつかないところも空いていました。例えば2Fステージの動画プレイヤー裏のコライダー抜けで、当時はweek1開催ギリギリまで開発を行っており、デバッグも行っておりましたが今からラボに上げるぞ!というところで上記のバグが発覚。このバグによりweek1では公開しないはずのスタッフルームに入れてしまうようになっていました。さすがにまずいし時間もなかったのでスタッフルーム内のオブジェクトを全消しして対応しましたが、しばらくは空いた状態だったため部屋に入ることは可能でした。ちなみに次の日くらいに直して再アップロードかけてたはずです。また、上記ほどではありませんがweek2でコライダーを統合してアップロードしたために1Fエントランスエリア全ての壁が抜けるということも発生しておりました。

破壊

 皆さんがPNG4に来場した際PNG3の会場からスタートすると思いますが、その時展示枠が破壊されていることにお気づきになりましたか?これは「PNG3の会場を破壊する」というコンセプトがあるからで、壊れたフレーム以外にも旧PNG3会場前のバリケード(warningの標識)にて破壊を再現しています。ほんとはもう少し会場破壊に関して案があったのですが、工数の都合上この程度の破壊に収まりました。その一つの例として、実際下記にも記載しますが「PNGアリナシナシにPNG3会場を破壊させる」という到底正気ではない設定の元制作が行われていて、一部始終を動画にして会場内で流すという案もありましたが、ワールド制作の進行度的に没となりました。まぁみんな破壊するのが好きということですね。

PNG3会場入口(PNG4Edition)

ワールドに漂うもの

 制作段階で使用していて、そのアイテムが宇宙空間上に投げ出されている状態になっているものがいくつかありました。その中でも展示に使用されていたスポットライトが一つだけ放置された状態で残されていて「夢見るスポットライト」という愛称でスタッフに親しまれていました。イベント期間中に開催した「PNG改変集会」ではこのスポットライトのコスプレ?をしてきたユーザーがいて細かいネタまで拾っていただいてとても嬉しかったです。ちなみに、開発段階でスペースシャトルエリアの外に落ちてしまった場合用の白い階段など、他にも様々なものがありました。

コスプレで参加していただいたユーザーの方


グッズ

 今回グッズ販売はBoothで購入という形になりました。これは昨今の物価高騰など、消費者側の立場から見てクラウドファンディングという形はあまり好ましくないと主催が判断したためで、前回より稼ごうとかはあまり気にしていません。(むしろ赤字覚悟)なので前回よりも価格設定が若干安くなっていたりしていたわけですね。グッズ制作は主にPNGちゃん作者たち (らくちゃ,ろびんそ,雨宿しとり,bamibami) と82wanida、Cem、ショDがイラストを担当、youyou2002とじょぼおじが制作を担当していました。各アイテム+パンフレットとチケットが付属する内容で、パンフレットは橘いんでーがインタビュー記事を、後は82wanidaが何とかしてくれました。(チケットも同様) みんながそれぞれやりたいことをどんどん行うにつれ、明らかに人手不足に陥っていましたが、そこはPNGミュージアム、不思議な力でなんかなりました。PNGミュージアムには妖精さんが住んでいます、よろしくお願いします。ともあれ完成したグッズたち、どれも愛着のあるものばかりです。この機会に是非ご購入を検討していただければなと思います。(現在はご購入いただけません、たくさんのご購入ありがとうございました。)

week2グッズに歓喜 (bamibami)

 企画段階での話としては、今回のグッズ制作企画段階で、マグカップの制作をしようという話がありましたが中止になりました。これは制作費郵送費梱包の難易度諸々を考えたうえでいろいろ大変だということで初期段階で話がなくなっていたりします。また、当時PixivFactoryでグッズを制作することになっていましたが、在庫を持たずに販売できるメリットはあるものの、料金の高騰をはじめ、セット売りができなかったり、チケット・パンフレット・封筒がカスタムできないデメリットがあったため予定を変更、youyou2002さんとじょぼおじが梱包データ確認を行ってくれたことにより何とかなりました。梱包作業中はPNGスタッフDiscordにて配信を行いながらまとめてました。本当にお疲れさまでした。また、実際のグッズのサイズ感はPNGミュージアム4カフェエリア内にて展示していました。

チケット案
チケット袋案
グッズ制作会議(通称:ねりねり会)
納入されたグッズたち
梱包はyouyou2002さんに行ってもらいました
パンフレットの山
ワールドに展示されたグッズサンプル
これは展示中のアクスタ

 グッズ制作班のDiscordを時折覗くと、納期に追われたスタッフの姿を確認することができ、とても大変そうでしたので、今回グッズ制作に携わったスタッフの方々、本当にお疲れさまでした。実はグッツの仕入れの際に少しミスがあり、在庫が大量に余っている状況なので、どこかのタイミングでまた再販……というのは今僕の口からは言えませんが、あり得るかものかもしれませんね。



○○しとり

 PNGミュージアム4が開催される前、公式ツイッターにて突如投稿された一本の動画「PNGミュージアムパーフェクトガイド」この動画は、雨宿しとりさんにナレーションをお願いしました。これの元ネタは桜井政博さんのYoutubeチャンネル「桜井政博のゲーム作るには」で、スタッフ内でなぜかしとりさんが声真似をするのが流行っていたので、動画のナレーションをお願いしたら二つ返事で承諾してくれました。(イラストも描いてくれました) 動画の内容は、PNGミュージアムが今回初めての人でも分かりやすいように細かいところは省いてどんなイベントなのかを伝える内容なので、至極まともな動画です。信じて下さい。また、PNGミュージアムDiscordでは、「とにかくやれ!」と「とにかくいじる」のスタンプが使えます。それもこれが元ネタですね、分かりにくくてすいません。

 また、この「雨宿しとり」という者、後述する「PNGアリナシナシ」の誕生に関わっているというか、元凶です。本人曰く「描いたイラストが一人歩きして話がデカくなってしまった、設定を考えるにしても自分のPNGちゃん(4号)より慎重にならないといけないのでムカツク」とのこと。とにかくいじるを遂行したらこんなことになるんですね。ちなみに名誉を傷つけないように補足しておくと、しとりさんはPNGちゃん4号のキャラクターデザイン・イラストを担当しておりました。PNG4では4号ちゃんのコスプレ(アバター改変)をしてくれていたユーザーに限界化していました。

イラストしとり かわいいね


アリナシナシ

 まずこの話を説明するために、ピングアリナシナシ(ピングアリナシナシ)とはなにかを解説しなければなりません。

 ↑こいつです。以上です。

 前述したとおり、PNG3で雨宿しとりにより生成されたこの落書きは、しばらくの間、謎のトレードマークとしてスタッフ間で認知されていました。時は進みPNG4制作時、当初の予定として過去の会場を破壊するという案がありました、そこで動機付けとして、上図の虫が会場を破壊したということにしよう、と冗談のような設定が採用されており、そのためスタッフではない参加者への認知も必要になったことからこの「ピングアリナシナシ(ピングアリナシナシ)」の流布がスタートしました。出展者や参加者への流布は定期的に行われ、(動画や画像の隅に置かれたり雑ではありましたがいました)ある程度ネタになるくらいの認知度が得られればいいねと思っていましたが、思いのほか一般層のウケが良く、スタッフ以上にネタにする方など、予想を遥かに超えたmemeに進化してしまいました。どうしてこうなった。一方スタッフ内では、「過去に飛来した隕石に付着していて地球で繁殖した」というとんでも設定が考案され、普通に採用された。この時作成された資料はPNG4ワールド内スタッフルームに展示されている。また、Boothで販売されたグッズのおまけとして、白黒のピングアリナシナシステッカーが1セットにつき一枚同梱されていました。「虫だから封筒からポロっと出てくるのが面白いから」等の理由で無料で梱包の際に混入するようになっていて、告知もありませんでした。フルカラーのピングアリナシナシステッカーも制作されましたが、これはTwitterカブトムシキャンペーンの抽選で10名限定でのみの配布に留まりました。記事を書いている現在進行形でこのキャンペーンのステッカーを梱包しています、もうしばらくお待ちください。

とまぁこんな感じで、PNG4ではピングアリナシナシ(ピングアリナシナシ)が無限に擦られ続け、ただのイラストが準レギュラーにまで上り詰める結果となりました。今後の擦られ方に期待だ。

《スタッフのコメント》
 PNG4制作時、PNG3からPNG4になる過程を描いた感動的な映像を制作する話があり、結局没になりましたがすげぇろくでもない脚本を書いた覚えがあります。暇があれば出します。【薄色翠】

資料A
資料B
大量に作成されたPNGアリナシナシステッカー


まとめ

 今回はここまでです。まだまだ話すことが多すぎてどこまで掲載していいのか、どこまで話すのかの線引きが大変で少し記事の掲載が遅れてしまいました、すいません。まだまだ公開できる内容はどんどん記事にして上げていくのでよろしくお願いします。

次は本記事最初にいたキャラクターについて触れれたらいいな…

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