便利が故の・・・

　私たちはテレビやインターネット等のあふれるほどの情報に身をさらした中で生活を送っています。電車に乗り込めば着席している多くの人がスマホを操作し、ゲームをしたり他人との連絡に没頭したりしています。こうした刺激にどっぷり浸かるのは時間が過ぎるのが早くとても楽しいです。楽しいのですが、それにより自分の心の声をないがしろにしていませんか？

　「自分はこのままでいいのか？」「これから自分は何をするべきなのか？」といった自身に関係する将来について、心の奥底では誰もが様々な思いを抱いているはずです。ところが、スマホやパソコンから涌き出てくる様々な情報を付け焼き刃的な「用事」とすることで、人生の大事な問題から逃避することができます。「このゲームが落ち着いてからにしよう」というようなものであったり「ちょっとTwitterを見てからにしよっと・・・あれ！？もうこんな時間？寝なきゃ！」みたいな感じで向き合わなければならないことを先送りしてしまうのがいい例です。心の声が聴こえないふりをして、あえて自分の内面に触れずにいられるのです。人はこのように自分と対話することを避けがちです。心の奥底から発せられる本当の自分の気持ちに気づくことを怖れているからです。

　自分の潜在的な思いに気づくと、これまでの自分の生き方を変えなくてはならなくなる可能性も出てきます。場合によってはお付き合いしている恋人と別れたり、引っ越しや転職、はたまた離婚をすることになるかもしれません。このような人生の分岐点ともなり得る大きな出来事に向き合うよりも、多少不満はあるけれども大きな変化のない生活の方が楽に決まっています。だから多くの人が自分との対話から逃避し、目の前の刺激と反応の世界に入り浸ることを選択します。しかし、仕事と同じで自分と向き合うのを先延ばしにすればするほど不安が付きまとい、結果悩む時間が増えてしまいかねません。だからこそ、意識的にそれらのツールから身を遠ざける時間を作り出し、自分の心の声に耳を傾ける必要があると思っています。

　デジタルデトックスなんて言葉が出現するほど、パソコンやスマホ、タブレットといったデジタル機器が私たちに必要不可欠なものとなっています。それらの技術が進歩し生活が豊かになっている一方で、忘れ去られてしまっているものもあるんだということを心のどこかに留めておきたいですね。

　いわゆるツイ廃でデジタルにどっぷり浸かってやがるお前が偉そうに語ってんじゃねーよ！！っていう超ブーメラン投稿でした。