私的解釈の音楽理論ー和音・転調編ー

皆様初めまして平田純希です。適当に音楽理論を書いていきます.

大遅刻しましたが、鉄球連盟 Advent Calendar 2021[https://adventar.org/calendars/6298]の8日目のつもりです.

1. はじめに

作曲って難しい!?って最初皆様は思いがちだと思います。僕も始めたてのころは思ってました.いまでもおもってますが

3曲紹介します.3曲とも方向性が全く違いますね,使用している楽器,歌っている人,言語…違っている点はいくらでもありますね.でも,根底に有るのは同じ音楽理論です.基礎の理論が固まっていれば応用ができるというのは皆様経験があると思います.今回は和音~転調について書いていきます.

2. コード

楽器経験者は知っていると思いますが,未経験だとそもそも「コードとは何ぞ!?」の段階があると思います.

図1 Cメジャーキーにおけるダイアトニックコード(3和音)

基本的な「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」の譜面です.一番重要なのはCmaj,Fmaj,Gmajの3つのコードです.これらは主要3和音と呼ばれ,トニック・サブドミナント・ドミナントの機能を持っています.大まかにはこんな感じ

  •  トニック(T)    常に安定した響きを持つ

  •  サブドミナント(S) ドミナントほどではないが不安定な響きを持つ

  •  ドミナント(D)   不安定な響きを持ちトニックに向かう性質を持つ

です.Dmin,Eminとかが()書きになっている理由ですが,これは主要3和音と比べて機能が弱いからです,見ていきましょう

図2 Cメジャーキーにおけるダイアトニックコード(4和音)

図2は4和音のダイアトニックコードです.注目してほしいのはCmaj7とEmin、Fmaj7とDminです.構成音が殆ど一緒ですね.(Cmaj7はCを追加したEmin,Fmaj7はDを追加したDminと考えられる)
大事なこととして,Cmaj(Ⅰmaj),Fmaj(Ⅳmaj),G(Vmaj)はT,S,Fの働きが強い.これを覚えておきましょう,作曲をする際はこのコードに沿って曲を作っていきます.

3. 転調

コードがある程度分かれば転調ができます.

図3 五度圏(サークルオブフィフス)

図3がセンターのコードとの距離を表す五度圏という概念です.Cから離れていくほど転調感が強くなります.良く耳にする半音上げはかなり遠くにあり,強烈な転調感があることが分かりますね.

3.1 具体的なテクニック

実際のテクニックを見ていきましょう.まずはピボット・コードによる転調です.ピボット・コードは転調前と転調後において共通のコードを用いて転調を行う方法です.

図4 ピボットコード

CメジャーからFメジャーに転調しているのですが、両者に共通するFmajのコードを使い,きれいな橋渡しを行っています.

次に紹介するのはサブドミナントマイナー(以下SDMと略)です.SDMは同主調(メジャーをそのままマイナースケールにしたもの|CmajにおけるCmin)のサブドミナントコードをそのまま引用して用いる手法です.

図5 SDM

これがSDMとなります.少し暗めの曲ができました.FmとBbがサブドミナントマイナーの役割を果たしています.
最後にドミナントモーション(副属7)を紹介します.

図6 ドミナントモーション

弾いたら分かるのですが,「お帰り~」って感じがします.(これの理由は3全音が解決している等の理由があったりします)
この考え方を全ダイアトニックコードに適用したのが副属7の考え方になります. 

図7 ドミナントモーション(副属7)

C7→F,D7→Gが副属7となっています.SDMよりかは自由度が高く,ノンダイアトニックコードを使用できます.

さいごに

音楽理論はこれ以外にもありますが、基礎の基礎は大体こんな感じです。勉強するとなかなかの沼ですが、実際問題特に学んでなくても曲は作れるのでみんな、曲を作ろう!!!!バイバイ!!!!!!!!

我作曲垢
https://twitter.com/ususio_kyoju


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