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2024 秋ドラマ 日程・内容

2024年の10月スタートの民放秋ドラマについて、主に制作陣に注目して、過去の代表作や期待度などをまとめてみました。
※( )内は代表作、☆は連続ドラマのメインライターもしくはチーフディレクターだった作品。


月9『嘘解きレトリック』(10月7日~)フジテレビ


出演:鈴鹿央士、松本穂香、味方良介、片山友希、大倉孝二、磯山さやか、今野浩喜、村川絵梨、櫻井淳子、杉本哲太、若村麻由美 他
原作:都戸利津「嘘解きレトリック」
脚本:武石栞(連続ドラマ初脚本)
   村田こけし(「マクラコトバ」「いぶり暮らし」)
   大口幸子(「逆転裁判」 映画「カイジ2 ~人生奪回ゲーム~」)
音楽:菅野祐悟(☆「ガリレオ」シリーズ、☆「刑事ゆがみ」)
   眞鍋昭大(☆「PICU 小児集中治療室」☆「モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-」)
主題歌:eill「革命前夜」
演出:西谷弘(☆「ガリレオ」シリーズ、☆「刑事ゆがみ」)
   永山耕三(☆「それでも、生きてゆく」☆「東京ラブストーリー」)
   鈴木雅之(☆映画「マスカレード・ホテル」シリーズ、☆「HERO」シリーズ)
   岩城隆一(「いちばんすきな花」「アライブ がん専門医のカルテ」)
プロデュース:鈴木吉弘、狩野雄太


貧乏探偵と奇妙な能力者によるレトロ・ミステリー。主演は共に月9ドラマ初主演の鈴鹿央士さんと松本穂香さん。都戸利津さんの人気コミックを、ガリレオシリーズ「容疑者Xの献身」「真夏の方程式」「沈黙のパレード」の監督・西谷弘さんとプロデューサー・鈴木吉弘さんが実写化します。本作は何よりも原作が完結しているのが心強いですね。さらに西谷弘監督は「白い巨塔」「美女か野獣」「ラストクリスマス」「任侠ヘルパー」「昼顔」「刑事ゆがみ」「モンテ・クリスト伯」「あなたがしてくれなくても」などスタイリッシュな映像や、ケレン味のある演出と繊細な人物描写で数々の話題作を手がけているので、本作では昭和初期を舞台にどのような世界観を作り上げてくださるのか楽しみです。原作者・都戸利津さんのコメントによると本作では音にもこだわって演出されているとのことで、注目していきたいです。劇伴は「ガリレオ」「刑事ゆがみ」「昼顔」「あなたがしてくれなくても」で印象的な音楽を手がけた菅野祐悟さんと、「モンテ・クリスト伯」「アライブ」「PICU」「姉ちゃんの恋人」などを手がけた眞鍋昭大さんによる強力コンビです。懸念点があるとすれば脚本家さんが弱いところですね。原作がありますし、幸い監督もプロデューサーも脚本経験のある方々なので、なんとかしてくれるのではないかと思っていますが・・・。笑

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月10『モンスター』(10月14日~)カンテレ


出演:趣里、ジェシー(SixTONES)、宇野祥平、音月桂、中川翼、YOU、古田新太 他
脚本:橋部敦子(☆「僕らは奇跡でできている」☆「フリーター、家を買う。」)
音楽:菅野祐悟(☆「罠の戦争」☆「昼顔」)
主題歌:ちゃんみな「FOREVER」
演出:三宅喜重(☆「罠の戦争」☆「結婚できない男」シリーズ)
   木内健人(「JKと六法全書」「さくらの親子丼」シリーズ)
   樹下直美(☆「ガラスの城」☆「愛しい嘘~優しい闇~」)
プロデュース:加藤春佳、山本喜彦、大塚安希


「あたりまえ」を持たず感情にも左右されない、モンスターな新人弁護士がゲームのように法廷闘争に立ち向かう、異色のリーガル・エンターテインメント。主演は連続テレビ小説「ブギウギ」でヒロインを演じた、趣里さん。脚本は「僕の生きる道」「僕と彼女と彼女の生きる道」「僕の歩く道」 「フリーター、家を買う。」「遅咲きのヒマワリ」「僕のいた時間」「僕らは奇跡でできている」「6秒間の軌跡」などを手がけた人間ドラマの名手・橋部敦子さん。重たいテーマを扱いながらも、激動のストーリーではなく、あくまで登場人物の生活や成長をゆったりと描くような作風の脚本家さんです。本作は法廷もののようですが、判決後のストーリーが主題になるとのことで、橋部さんらしいヒューマンドラマになりそうです。音楽は「罠の戦争」「銭の戦争」「テセウスの船」「ガリレオ」「あなたがしてくれなくても」「昼顔」「ハケンの品格」など数々のヒットドラマの劇伴を手がける菅野祐悟さん。お馴染みのケレン味たっぷりの劇伴に期待しています。さらに、監督は「結婚できない男」「アットホーム・ダッド」「姉ちゃんの恋人」 映画「阪急電車」「銭の戦争」「嘘の戦争」「罠の戦争」などの三宅喜重さん。迫力のある戦争シリーズから遊び心たっぷりの「結婚できない男」まで幅広く手がけ、丁寧な人物描写に定評のある監督です。このチームが型破りな主人公のドラマを手がけるのは少し意外でしたが、公式サイトをよく読んでみると割と通常運転な作風のようなので安心して初回放送を待ちたいと思います。

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火9『オクラ〜迷宮入り事件捜査〜』(10月8日~)フジテレビ


出演:反町隆史、杉野遥亮、白石麻衣、前田旺志郎、有澤樟太郎、三浦獠太、青木さやか、橋本じゅん、宇梶剛士 他
脚本:武藤将吾(☆「3年A組-今から皆さんは、人質です-」☆「家族ゲーム」)
音楽:林ゆうき(☆「ストロベリーナイト」☆「左目探偵EYE」)
主題歌:kroi「Jewel」
演出:柳沢凌介(☆「高額当選しちゃいました」☆「踊り場にて」)
プロデュース:足立遼太朗


「踊る大捜査線」「救命病棟24時」などを世に送り出した フジ制作“火9”ドラマが9年ぶりに復活。反町隆史さん演じる人情味溢れる昭和刑事と杉野遥亮さん演じるクールな令和刑事が、長期に渡って未解決となっている実質“オクラ(お蔵入り)”状態の事件に挑むヒューマンミステリーエンターテインメント。脚本は「家族ゲーム」「3年A組」「テルマエ・ロマエ」「クローズZERO」「仮面ライダー」シリーズなどの武藤将吾さん。ハッタリのきいたストーリー展開で数々の話題作を手がけるかたです。監督は生方美久さん脚本の「踊り場にて」を演出した柳沢凌介さん。連続ドラマチーフは初となります。劇伴は「ストロベリーナイト」「左目探偵EYE」「緊急取調室」「嘘の戦争」「リーガル・ハイ」「波よ聞いてくれ」などシリアスからコミカルな作品までインパクトのある音楽を手がける林ゆうきさん。劇伴には期待できます。しかし、また随分古典的な設定を持ってきましたね・・・。未解決事件、熱血×クールバディ・・・新鮮味がなさ過ぎて逆に何か仕掛けてくるんじゃないかと勘ぐってしまいます。笑 まあ、やたら設定や縦軸をこねくり回して迷走するドラマが最近多いですからね。いっそ開き直ってシンプルに、その分一話完結のエピソードに力を入れてくれるのであれば、それはそれで刑事ドラマ好きの私としては楽しみです。

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火9『民王R』(10月~)テレ朝


出演:遠藤憲一、大橋和也(なにわ男子)、あの、山時聡真、山内圭哉、金田明夫 他
脚本:加藤陽一(☆アニメ「妖怪ウォッチ」、☆アニメ「宇宙兄弟」 ※シリーズ初参加)
   後藤賢人(連続ドラマ初脚本 ※シリーズ初参加)
【Inspired by 池井戸潤「民王」】
音楽:井筒昭雄(☆「ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜」☆「妖怪シェアハウス」 ※シリーズ続投)
主題歌:
演出:草野翔吾(☆「消えた初恋」☆「レンタルなんもしない人」 ※シリーズ初参加)
   山本大輔(「ハヤブサ消防団」「星降る夜に」 ※シリーズ続投)
   佐藤恵梨子(「鹿楓堂よついろ日和」 ※シリーズ初参加)
プロデュース:三輪祐見子(CP)、飯田サヤカ、田中真由子、菊池誠、岡美鶴


2015年に放送された “内閣総理大臣とその息子の大学生がある日突然入れ替わってしまう” 池井戸潤さん原作の人気ドラマ「民王」をReboot(再起動)。主演は前作から引き続き遠藤憲一さん。新作では1話につき国民1人と入れ替わっていく、ドラマオリジナルストーリーとなる。劇伴は前作から引き続き井筒昭雄さん(※前作から続投か、初参加かは上記にまとめています)。「ハコヅメ」「妖怪シェアハウス」「99.9」などコミカルで印象に残る音楽に定評のあるかたです。脚本は前作の西荻弓絵さんから交代して、アニメ「アイカツ!」「妖怪ウォッチ」「宇宙兄弟」で個性的な台詞やキャラクター作りに定評のある加藤陽一さん。監督は前作の木村ひさしさんから交代して「消えた初恋」「レンタルなんもしない人」「こっち向いてよ向井くん」など比較的落ち着いた作品が並ぶ草野翔吾さん。プロデューサーは前作から引き続き「妖怪シェアハウス」「ハヤブサ消防団」などの飯田サヤカさん。キャスト・スタッフはほとんど交代ということもあり、火9はテレ朝の圧勝かと思いきや分からなくなってきました。なお、プロデューサーの飯田サヤカさんは前作「民王」をドラマ化するにあたり、かなりの紆余曲折・思いがあったことを、池井戸潤さんと二度目のタッグを組んだ「ハヤブサ消防団」の公開セミナーで語られていたので、本作も何か勝算があるのでは?と思うのですが・・・。プライム帯にしてはキャストが地味なのも気になります。

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火ドラ★イレブン『スノードロップの初恋』(10月1日~)カンテレ


出演:宮世琉弥、小野花梨、曽田陵介、岩瀬洋志、志賀李玖、八木響生、藤本洸大、廻飛呂男、古河耕史、森田甘路、猫背椿、杉本哲太 他
脚本:まなべゆきこ(映画「サイレントラブ」☆「雪女と蟹を食う」)
   横尾千智
音楽:佐藤航
   はらかなこ
オープニング:Ryubi Miyase「白く染まる前に」
演出:紙谷楓(☆「わたしのお嫁くん」☆「彼女はキレイだった」)
   北坊信一
プロデュース:萩原崇、田中耕司、芳川茜


人を愛したことがない死神と人に尽くしてばかりの女性を描く、笑って泣けるラブストーリー。

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水9『相棒 season23』(10月~)テレ朝


出演:水谷豊、寺脇康文、森口瑤子、鈴木砂羽、川原和久、山中崇史、篠原ゆき子、山西惇、田中隆三、神保悟志、小野了、片桐竜次、杉本哲太、仲間由紀恵、石坂浩二 他
脚本:輿水泰弘(s1からメインライター)
   徳永富彦(s14「物理学者と猫」、s16「少年A」)
   岩下悠子(s5「殺人シネマ」、s21「薔薇と髭と菫たち」)
   神森万里江(s21「女神」、s22「恋文」)
   瀧本智行(s19「人生ゲーム」、s21「センチメンタル・ジャーニー」)
   太田愛(s10「ピエロ」、s17「ディーバ」)
   山本むつみ(s17「ブラックパールの女」、s20「かわおとこ」)
   根本ノンジ(s20「紅茶のおいしい喫茶店」、s21「丑三つのキョウコ」)
   光益義幸(s21「最後の晩餐」、s22「名探偵と眠り姫」) 他
音楽:池頼広(☆映画「ハケンアニメ!」☆「野ブタ。をプロデュース」)
演出:橋本一(☆「BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係」☆「臨場」)、権野元(☆「ブラックポストマン」☆「ソロモンの偽証(ドラマ)
」)、内片輝(「コールドケース〜真実の扉〜」☆「シグナル 長期未解決事件捜査班」)、守下敏行(「紅さすライフ」「カナカナ」)
プロデュース:桑田潔(エグゼクティブ)、高野渉、古草昌実、西平敦郎、土田真通


今年も新作が放送されるとのことで、楽しみです。シリーズも最終章に向けて話が動き出してきていますね。今回も過去作キャストのサプライズ登場を期待すると共に、良作の多いシーズンなると良いなと思います・・・。笑 今話題の映画「ラストマイル」を手がけた新井プロデューサーも相棒ファンらしいので、全ファンの期待を裏切らない仕上がりに期待したいです。(ハードル上げすぎかな・・・。) 例によって制作スタッフは公式サイトに公開されないので(なんでやねん・・・)予想で書いています。※脚本家の( )内の作品群はすべて相棒シリーズの担当回を記載しております。

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水10『全領域異常解決室』(10月9日~)フジテレビ


出演:藤原竜也、広瀬アリス、柿澤勇人、福本莉子、小宮璃央、成海璃子、迫田孝也、ユースケ・サンタマリア、小日向文世 他
脚本:黒岩勉(☆「マイファミリー」☆「モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-」)
音楽:小西遼(「モアザンワーズ」)
オープニング:清水美依紗「TipTap」
主題歌:TOMOO「エンドレス」
演出:石川淳一(☆「絶対零度(4)」☆「リーガル・ハイ」シリーズ) 他
プロデュース:成河広明、大野公紀


「神隠し」「シャドーマン」「キツネツキ」といった“超常現象”など、最先端科学でも解決できない“不可解な異常事件”に挑む本格ミステリードラマ。主演は藤原竜也さん。脚本は「モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-」「僕のヤバイ妻」「グランメゾン東京」「TOKYO MER〜走る緊急救命室〜」「マイファミリー」「ラストマン-全盲の捜査官-」「グレイトギフト」など、スピード感のある展開で数々の秀作ミステリードラマを手がける黒岩勉さん。超常現象というと嘘っぽくもなってしまいがちですが、黒岩さんの作り出す独特な世界観と有無を言わせないハッタリのきいたストーリー展開で、見応えのある作品になると良いですね。監督は「リーガル・ハイ」「メイちゃんの執事」「海月姫」「レンアイ漫画家」などのコメディ作品から「ストロベリーナイト」「絶対零度」「ゴシップ」などサスペンス・ヒューマンドラマも手がける石川淳一さん。もともとコメディ演出に定評のある方ですが近作ではシリアスな演出にも磨きがかかっており、映像面のクオリティにも期待ができます。テーマはありがちですが、実力派制作陣によって作り込まれたドラマになることを期待しています。

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木曜ドラマ『ザ・トラベルナース(2)』(10月17日~)テレ朝


出演:岡田将生、中井貴一、山崎育三郎、森田望智、野呂佳代、池谷のぶえ、キム・ヒョンユル、安達祐実、浅田美代子、寺島しのぶ 他
脚本:中園ミホ(☆「ドクターX」シリーズ、☆「ハケンの品格」シリーズ ※シリーズ続投)
   香坂隆史(☆「ハヤブサ消防団」「エンジェルフライト」 ※シリーズ続投)
音楽:沢田完(☆「終りに見た街」☆「ドクターX」シリーズ ※シリーズ続投)
主題歌:
演出:金井紘(☆「グッド・ドクター」☆「好きな人がいること」 ※シリーズ続投)
   片山修(☆「終りに見た街」☆「はじめまして、愛しています。」 ※シリーズ続投)
   山田勇人(「ドクターX」シリーズ、「向かいのバズる家族」※シリーズ続投)
プロデュース:内山聖子(エグゼクティブ)、峰島あゆみ、秋山貴人、大垣一穂、山田勇人、角田正子


白衣の天使と崇められる一方、実は医療現場で体制と闘い続け、現場の常識を次々と覆した戦士かつ改革者であったフローレンス・ナイチンゲール。彼女がこの世を去って一世紀…令和の日本に現れ、看護の常識、医者の常識、患者の常識…あらゆる常識を覆しながら、患者はもちろん医者や看護師をも救う、まったく新しいナイチンゲール・コンビの活躍を描く。シリーズ第2作目。主演は岡田将生さん。中井貴一さんとのコンビでレギュラーキャスト・スタッフともに概ね続投です。中井貴一さん演じる九鬼が低姿勢ながら時折見せる広島弁で相手を一喝するシーンは楽しみですし、前作では少しもの足りなかった二人の掛け合いも、より増えていると良いですね。脚本は「やまとなでしこ」「anego」「ハケンの品格」「ドクターX」「花子とアン」「トットてれび」などを手がけ、生き生きとしたキャラクター造形に定評のある中園ミホさんです。

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木曜劇場『わたしの宝物』(10月17日~)フジテレビ


出演:松本若菜、田中圭、深澤辰哉、さとうほなみ、恒松祐里、多岐川裕美、北村一輝 他
脚本:市川貴幸(☆「あなたがしてくれなくても」☆ヤングシナリオ大賞「まるでドーナッツみたい(未映像化作品)」)
音楽:
主題歌:
演出:三橋利行(「あなたがしてくれなくても」☆「SUPER RICH」)
   楢木野礼(「記憶」「ファーストクラス」)
   林徹(☆「大奥」(CX版)シリーズ、「信長協奏曲」)
プロデュース:三竿玲子


大切な宝物を守るために悪女になることを決意した一人の女性とその夫、そして彼女が愛した彼、3人のもつれあう感情を描く、ひりつく大人の恋愛ドラマ。主演は同枠「やんごとなき一族」での怪演が話題となった松本若菜さん。「昼顔」「あなたがしてくれなくても」の三竿玲子プロデューサーが、「托卵」を題材に本作を手がけます。脚本はその「あなたがしてくれなくても」で夫婦の感情を繊細なタッチで描いた市川貴幸さん。本作ではオリジナルストーリーに挑みます。(なお、前2作でチーフディレクターを務めた西谷弘さんが制作を外れ、)新たな監督は「あなたがしてくれなくても」で4,5,8話を演出した三橋利行さん。さらに浅野妙子さん作の「大奥」シリーズをはじめ、ハッタリのきいた演出に定評のある林徹さんも制作スタッフに加わります。原作なし、若手チーム、よりセンセーショナルな内容ということで不安はありますが、キャスト陣はしっかりと固められているので面白くなると良いですね。

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金曜ドラマ『ライオンの隠れ家』(10月11日~)TBS


出演:柳楽優弥、坂東龍汰、齋藤飛鳥、佐藤大空、柿澤勇人、入山法子、岡崎体育、尾崎匠海(INI)、平井まさあき(男性ブランコ)、森優作、桜井ユキ、岡山天音、でんでん、向井理 他
脚本:徳尾浩司(☆「おっさんずラブ」シリーズ、☆「私の家政夫ナギサさん」)
   一戸慶乃(連続ドラマ初脚本)
音楽:青木沙也果(☆「マイ・セカンド・アオハル」☆「ユニコーンに乗って」)
主題歌:Vaundy「風神」
演出:坪井敏雄(☆「妻、小学生になる。」☆「凪のお暇」)
   青山貴洋(☆「マイ・セカンド・アオハル」☆「ユニコーンに乗って」)
   泉正英(「マイ・セカンド・アオハル」「女王様に捧ぐ薬指」)
プロデュース:松本友香(編成)、佐藤敦司、吉藤芽衣(編成)、中野翔貴(編成)


ある兄弟が、突然現れた「ライオン」と名乗る謎の男の子との出会いをきっかけに“ある事件”に巻き込まれていく。慣れない子どもとの共同生活の中で真相を追いかけ、家族愛や兄弟愛の変化を描くヒューマンサスペンス。主演は柳楽優弥さん。弟役は坂東龍汰さん。脚本は「おっさんずラブ」「私の家政夫ナギサさん」「恋はDeepに」など個性的な作品を手がける徳尾浩司さん。監督は「凪のお暇」「妻、小学生になる。」「リコカツ」「さよならマエストロ」などを手がけ、ホームドラマの演出に定評のある坪井敏雄さん。劇伴を手がけるのは「マイ・セカンド・アオハル」をはじめ爽やかな音楽に定評のある青木沙也果さん。優しい雰囲気のホームドラマになると良いですね。サスペンス要素もあり、かなり設定が盛り盛りなので散漫にならないか心配ですが、上手いバランスで描いてほしいです。

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土ドラ9『放課後カルテ』(10月12日~)日テレ


出演:松下洸平、森川葵、ホラン千秋、加藤千尋、高野洸、六角慎司、平岡祐太、吉沢悠、田辺誠一 他
原作:日生マユ「放課後カルテ」
脚本:ひかわかよ(☆「個人差あります」「医龍4」)
音楽:得田真裕(☆「グッド・ドクター」☆「アンナチュラル」)
主題歌:wacci「どんな小さな」
演出:鈴木勇馬(☆「最高の教師」☆「二月の勝者-絶対合格の教室-」) 他
プロデュース:松本京子(チーフ)、岩崎秀紀、秋元孝之、大護彰子、大平太(協力)


小学校を舞台に口も態度もでかい小児科医が、鋭い観察眼で言葉にできないSOSを見抜き、未来へ向かう子ども達の背中を押す保健室ヒューマンドラマ。主演は松下洸平さん。日生マユさんの同名漫画を原作に、脚本は「テレビ報道記者」「個人差あります」「医龍4」「セシルのもくろみ」など、最近では比較的手堅い作品を手がけるひかわかよさん。監督は「二月の勝者」「最高の教師」「恋はDeepに」などを手がけた鈴木勇馬さん。脚本・監督ともにかつては賛否ある作品が多めでしたが、近作は無難に仕上げている印象で、良作もチラホラとありますね。本作も期待したいです。劇伴は現在ヒット中の「ラストマイル」や「アンナチュラル」「グッド・ドクター」「リエゾン」「いつ恋」「silent」「MIU404」「石子と羽男」など優しい曲やテンポ感のある曲にも定評のある得田真裕さん。関係ない話ですけど、インパルス(芸人)のコントで、ブラックジャック(に憧れる人?)が保健室の先生になって 自分の服を切り裂いて止血したり 酒を口に含んで吹きかけて消毒したりむちゃくちゃするコントがあるんですけど、あんな感じになるんですかね?(原作未読) そこそこ楽しみです。笑

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土ドラ10『潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官』(10月5日~)日テレ


出演:竜星涼、八木莉可子、徳井優、入山杏奈、長尾純子、呉城久美、伊藤あさひ、岡井みおん、半田周平、フェルナンデス直行、神尾佑、及川光博 他
脚本:福田哲平(☆「大病院占拠」シリーズ、☆「パンドラの果実」)
音楽:ゲイリー芦屋(☆「95」☆「大病院占拠」シリーズ)
主題歌:Omoinotake「ラストノート」
演出:大谷太郎(☆「大病院占拠」シリーズ、☆「ボイス 110緊急指令室」)
   西村了(「大病院占拠」シリーズ、「ブラックリベンジ」)
   茂山佳則(「大病院占拠」シリーズ、「レッドアイズ 監視捜査班」)
プロデュース:道坂忠久(チーフ)、尾上貴洋


父を殺した犯人に復讐を誓う兄妹が日本最大級の詐欺集団 “幻獣”に立ち向かう。身分を隠して潜入し、犯罪組織を内側から壊滅させる、バレたら一発、即ジ・エンドの潜入サスペンスドラマ。主演は竜星涼さんと八木莉可子さん。脚本は「大病院占拠」「パンドラの果実」「アンチヒーロー」などのサスペンスドラマを手がける福田哲平さん。監督は「ごくせん」「大病院占拠」「ボイス 110緊急指令室」などの大谷太郎さん。劇伴は「95」「大病院占拠」「ボイス 110緊急指令室」など個性的な音楽を手がけるゲイリー芦屋さん。占拠シリーズのスタッフが再集結します。占拠シリーズは犯人役がお面を被っていて、誰が演じているんだろう?と話題になるなどエンタメ性の高いユニークな作品でしたが、一方でストーリーがしっちゃかめっちゃかだったり、純粋に演出がダサかったり(笑)、鬼も警察もザルだったり、悪夢のような雑CGと質の面はお世辞にも高いとは言えませんでした・・・。ほぼ同じ制作陣の「ボイス」「レッドアイズ」のほうがまだ堅実な作りだったような気がしますし、「パンドラの果実」とかは結構好きな作品なのですがね。ネタに走るのは結構ですが、もう少し映像が作り込まれていると私好みかな・・・。

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日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』(10月20日~)TBS


出演:神木隆之介、斎藤工、杉咲花、池田エライザ、清水尋也、中嶋朋子、山本未來、さだまさし、國村隼、土屋太鳳、沢村一樹、宮本信子 他
脚本:野木亜紀子(☆映画「ラストマイル」☆「アンナチュラル」)
音楽:佐藤直紀(☆「コード・ブルー」シリーズ、☆「カーネーション」)
主題歌:
演出:塚原あゆ子(☆「最愛」☆「アンナチュラル」)
   福田亮介(☆「#家族募集します」「俺の家の話」)
   林啓史(「いだてん~東京オリムピック噺~」「拾われた男」)
   府川亮介(「中学聖日記」「着飾る恋には理由があって」)
プロデュース:新井順子、松本明子、那須田淳(スーパーバイザー)、岡崎吉弘(スーパーバイザー)、中井芳彦(編成)、後藤大希(編成)


昭和の高度経済成長期と現代を結ぶ、70年にわたる愛と青春と友情そして家族の、壮大なヒューマンラブエンターテインメント。主演は神木隆之介さん。他にも斎藤工さん 杉咲花さんをはじめとした今期最も豪華な俳優陣が脇を固めます。脚本は「空飛ぶ広報室」「逃げ恥」「重版出来!」 映画「図書館戦争」「罪の声」など数々の秀作を手がける野木亜紀子さん。近年では社会派ドラマが多かったなか、本作のテーマをどのような切り口で描くのか期待が高まります。監督は「最愛」「リバース」「Nのために」「グランメゾン東京」「石子と羽男」「着飾る恋には理由があって」などサスペンスやヒューマンドラマにおいて繊細な人物描写とハッタリのきいた映像表現に定評のある塚原あゆ子さんです。なお、本作は脚本・野木亜紀子さん、監督・塚原あゆ子さん、プロデュース・新井順子さんと、「アンナチュラル」「MIU404」 映画「ラストマイル」を手がけたタッグが再集結。日曜劇場の潤沢な予算を活かして長崎県・端島を舞台に大規模ロケを実施し、壮大な物語を描きます。さらに、劇伴は「コード・ブルー」「青天を衝け」「カーネーション」「龍馬伝」「教場」 映画「ゴジラ-1.0」「2020年東京オリンピック・2020年東京パラリンピック - 表彰式楽曲」などを手がけた日本を代表する作曲家・佐藤直紀さんです。佐藤さんの作る、壮大で爽やかな音楽が作品を盛り上げてくださるのではないかなと思います。まず、間違いなく面白くなりそうなキャスト・スタッフの組み合わせですが、随分と壮大な話になっていそうで面食らっています。笑 楽しみですね。

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日10『マイダイアリー』(10月20日~)ABCテレビ


出演:清原果耶、佐野勇斗、吉川愛、見上愛、望月歩 他
脚本:兵藤るり(☆「わたしの一番最悪なともだち」☆「就活生日記」)
音楽:小山絵里奈(「初恋、ざらり」「Q10」)
主題歌:Saucy Dog「くせげ」
演出:穐山茉由(「春になったら」☆映画「シノノメ色の週末」)
   瑠東東一郎(☆「古見さんは、コミュ症です。」☆「おっさんずラブ」シリーズ)
   髙橋浩(☆映画「ようこそ東映殺影所へ」☆映画「としまえん」)
   田口仁(☆映画「ダブルスカイ!」☆「八月の二重奏」)
プロデュース:清水一幸(企画)、川村未来、藤田洋平、栗生一馬、森田大児


物足りなかった人生を変えた“かけがえのない居場所”と何気ない幸せな日々を描いた日曜の夜にそっと心を軽くするヒーリングドラマ。主演は清原果耶さん。その他フレッシュなキャストが集結する。脚本は「わたしの一番最悪なともだち」「就活生日記」を手がけた兵藤るりさん。本作では社会人1年目となった主人公が各話、些細なきっかけで過去の大切な思い出を振り返る構成で、大学時代を共に過ごした仲間との何気ない日常とその繋がりをノスタルジックに紡いでいきます。監督は「春になったら」で4,5,10話を演出された穐山茉由さん。プロデューサーは「最高の離婚」「日曜の夜ぐらいは…」「何曜日に生まれたの」「たとえあなたを忘れても」「アイのない恋人たち」など脚本家さんの作家性を活かした繊細なヒューマンドラマを手がける清水一幸さん。私も社会人1年目ですので、ぜひ日曜の夜に心を軽くしてもらいたいですね。最近はやたらと登場人物が過去を振り返って、過去と現在を行き来する構成の作品が多いですが、分かりづらかったり、なかなか現在の話が進まなかったりとじれったく感じてしまうことが多いので、ストーリーを整理して見せてほしいです。丁寧なドラマ作りをされる制作陣のようなので期待しています。

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日曜ドラマ『若草物語-恋する姉妹と恋せぬ私-』(10月6日~)日テレ


出演:堀田真由、仁村紗和、畑芽育、長濱ねる、一ノ瀬颯、深田竜生、阪田マサノブ、井手上漠、生瀬勝久、酒井若菜、臼田あさ美、渡辺大知、坂井真紀、筒井真理子 他
原案:ルイーザ・メイ・オルコット「若草物語」
脚本:松島瑠璃子(☆「紅さすライフ」 「 悪女(わる)2022」)
音楽:はらかなこ(☆アニメ「うわばきクック」☆「脚本家と女刑事」)
主題歌:いきものがかり「ドラマティックおいでよ」
演出:猪股隆一(☆「リバーサルオーケストラ」☆「コントが始まる」)
   瀬野尾一(「厨房のありす」「単身花日」)
プロデュース:松本京子(チーフ)、森有紗、松山雅則、河野英裕(協力)


世界中で150年以上愛され続ける四姉妹の物語が令和の日本によみがえる、脚本家志望の恋せぬ次女と姉妹を翻弄する恋のアレコレを描く。主演は堀田真由さん。脚本は「紅さすライフ」の松島瑠璃子さん。監督は「コントが始まる」「リバーサルオーケストラ」「家売るオンナ」「家政婦のミタ」などのヒューマンドラマ演出に定評のある猪股隆一さん。若草物語は幼い頃にアニメを視聴、その後映画も少し観たことあるのですが「エイミー デカすぎやろ~」とツッコミながら見ていた記憶があります。笑 (いつのどの映像化作品かは分かりませんが面白かったです) 本作のどの辺に若草物語要素があるのか、事前の情報からは見えてきませんが・・・、とりあえず今回は四姉妹の次女が主人公とのことです。笑 前になんか旧約聖書 カインとアベルを原案にしたドラマもありましたよね?そんな感じで着想を得たオリジナル作品と考えれば良いのかなと思います・・・。そういえば連続テレビ小説「ちむどんどん」も若草物語をイメージして作っていたらしいですね・・・笑 とにかく頑張ってほしいです。海外の名作を原案にした作品と言えば「カラマーゾフの兄弟」「モンテ・クリスト伯」「レ・ミゼラブル」なんかもありましたからね。

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