世界カワウソの日 その1 ユーラシアカワウソ
毎年5月の最終水曜日は世界カワウソの日。
世界カワウソの日はInternational Otte Survival Fund(国際カワウソ保護基金)により、世界のカワウソについての現状について知り、保全に繋げるために制定されました。
今年は5月29日です。
日本にはニホンカワウソが生息していましたが、乱獲と生息地の環境悪化により絶滅しました。
ユーラシアカワウソはニホンカワウソの近縁種と言われています(ユーラシアカワウソの亜種がニホンカワウソという説もあり)
国内では、アクアマリンふくしま、那須どうぶつ王国、足摺海洋館、横浜市動物園ズーラシアにヨーロッパ亜種が、広島市安佐動公園に中国亜種がいます。
余談ですが、上野動物園、井の頭自然文化園、富山市ファミリーパーク、マリンピア日本海、アクアマリン猪苗代、のいち動物公園、宮崎市フェニックス自然動物園にもユーラシアカワウソがいますが、彼らの先祖?が他亜種と交雑したため、純血?ユーラシアカワウソではないとされ、国内飼育ユーラシアカワウソの頭数に数えられないことがありますが、見た目は変わらないと思います。
ちなみにユーラシアカワウソのヨーロッパ亜種と中国亜種では体の大きさが少しヨーロッパ亜種の方が大きいです。
中国亜種を飼育していた動物園でも、中国亜種用の展示場の柵をヨーロッパ亜種の飼育をする際は高くしています。
その国内のユーラシアカワウソは中国亜種は安佐動物公園にいるリュウ、リオの1ペアのみ、ペアを組んで数年ですが繁殖はなし。
ヨーロッパ亜種は、繁殖に貢献してくれたアクアマリンふくしまのドナウくんがなくなり、ドナウの子供以外の純血のオスは元那須どうぶつ王国、現横浜市動物園ズーラシアのリヴくんのみ。
純血のメスはアクアマリンふくしまのまろんちゃんとその子供しかいません。純血?のA LINEのみで繁殖を進めていく方針のようなので、現段階ではズーラシアにいる和ちゃんとリヴくんに全てがかかっています。
中国亜種は多摩動物公園が韓国から導入を目指していましたが、一旦は白紙になりましたが何か動きがあれば国内の状況も変わっていくかもしれません。
多摩動物公園は10年以上前からユーラシアカワウソの導入を目指してあの施設が作られましたが、なかなか入ってこず、諦めてコツメカワウソの飼育を始めました。また、愛媛のとべ動物園は日本で唯一ニホンカワウソを飼育した動物園として、将来的にニホンカワウソ近縁種のユーラシアカワウソを飼育したい方針です。他の水族館でも、過去に地元にいたカワウソとして本来はユーラシアカワウソを飼育した方が良いのかもしれない、というお話を聞いたことがあります。
動物園の教育機関として、カワウソという生き物を伝えていくとなれば、ニホンカワウソは避けて通れません。今後も導入したい動物園水族館は増えていくかもしれません。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?