![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/124274830/rectangle_large_type_2_a36769765e4604dfe67f65ecf45db963.png?width=1200)
獅子丸
※この記事は何週間も書いてはやめを繰り返したので支離滅裂です🙏
2023年10月2日 享年11歳で腎臓疾患で死亡。
波瀾万丈だった獅子丸だけど彼ほど多くの人に愛されたカワウソもあまりいないと思います。
獅子丸
2012年6月12日大阪府岬町にあったみさき動物園生まれ。
2020年3月31日の「みさき公園」の閉鎖に伴い、2020年3月4日に神戸市王子動物園に移動。
当日のうちに王子動物園からX(旧Twitter)にて移動した旨の発表がありました。
本日、みさき公園よりコツメカワウソのシシマルが無事到着しました!
— 神戸市立王子動物園(公式) (@kobeojizoo) March 4, 2020
公開は当園の環境に慣れてからとなります。その際はツイッター等でご案内いたします。#神戸市 #王子動物園#コツメカワウソ #みさき公園 pic.twitter.com/vveGw0hp4A
みさき公園では親に育てられていたものの、体が弱く他のきょうだいより成長が遅れてしまい人工哺育になったようです。そのためなのか分かりませんが、ハーネスをつけてお散歩している時もあったとか。
2017年の第1回カワウソゥ選挙では「抱っこがめっちゃ好きやね〜ん」のキャッチフレーズでした。
同種のカワウソより人間(飼育員)が好き、というのも人工哺育だったからなんでしょうかね?
人間をまるでそこにいないかのように扱える子もいるけど、一部の子は人間を無視できないタイプの子がいる気がしますが、獅子丸はまさにそんなタイプだった気がします。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/124293675/picture_pc_d7de80a18c74a6ad3054704f168a7d6c.png?width=1200)
獅子丸の移動当時、メスのサンゴちゃんが王子動物園におり、彼女と暮らすことになりました。
余談ですが、サンゴちゃんは獅子丸の母親ナツの妹に当たるので、叔母と甥の関係となるため、純粋に繁殖目的であったかは謎です。
(厳密には獅子丸の母親ナツとサンゴの母親は同じコウメだが父親が違うので少しだけ血は遠い)
サンゴちゃんとはどちらも穏やかな性格だったため、すんなり同居に至ったようで、いつも仲良く暮らしていたようです。
サンゴちゃんと仲良く暮らしたものの、2021年4月21日にサンゴちゃん死去。
サンゴちゃんと暮らせたのは一年ほどだったようです。
私は普段からX(旧Twitter)で毎日「コツメカワウソ」で検索して情報収集という名の暇つぶしをしているのですが、獅子丸は名前と一緒に写真が上がってくる事がとても多い子でした。それだけ彼の名前が認知されていて、様子を見にくる人が多い、みんなが気にかけている、そんな印象でした。
獅子丸に会ってみて、ああ、人気が出る個体だなぁと納得しました。
少しふっくらしたポヨンとした体つき、丸顔でふわふわで真っ白な頬の毛。口の周りには黒い模様がほとんどなく愛らしい顔つき。そしてせわしさを感じさせないマイペースな動きとトレーニング時の健気に頑張る姿。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/124286900/picture_pc_d9f9b0d687e73259630558cdb150f4f1.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/124286838/picture_pc_fb3baf942069031f090948a3b0c772af.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/124286896/picture_pc_61fabfb501b7e06e67d80dc8118423e7.png?width=1200)
穴からちょこんと顔を出す仕草も愛らしい
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/124286870/picture_pc_a20cca13efb4ed28c8d98891f456f95b.png?width=1200)
また王子動物園のカワウソ舎には床暖房があるエリアがあり、その中でジャグリングしたり、眠る姿もまた愛らしかったです。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/124289975/picture_pc_ac623dd84e476317b3eee1ed7a874425.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/124290379/picture_pc_f038d97de39c1b217045d26ec04e1625.png?width=1200)
私が王子動物園に行った日は比較的風が強い10月の終わり頃でしたが、この日は非公開の寝室が開放されており、獅子丸は自由に行き来していました。
非公開なのでお客さんからは見れませんが、見れないと言われても構わないから獅子丸が自由に選べる環境を与えようという飼育員さん、ひいては園の方針なのでしょう。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/124290376/picture_pc_c940966b14d719668da24ff46946bdec.png?width=1200)
獅子丸が開園すぐ以外はほとんど起きてこないので、それを逆手にとった王子動物園常連さんによる「早朝シシマルクラブ」と題した、開園してすぐの獅子丸の様子のTwitterへの投稿があったりと、獅子丸が起きてこない、動かない、見れないことより、起きて動いてくる時間に合わせて、獅子丸のベースを決して乱さずに獅子丸の意思を尊重してくれる様子を見れたのがすごく嬉しかったです。
単独だからかコミュニケーションとり、病気を見越してのトレーニング、非公開になってからもSNSには近況が投稿され、獅子丸を気にかける人たちが獅子丸の頑張りを知る事ができました。
寝室に遊ぶものがないか探していたので、大好きなボールを渡しました。
— 神戸市立王子動物園(公式) (@kobeojizoo) June 14, 2023
そしたら、上手に体の上で転がしながら楽しそうに麻袋の中に持っていって、遊んでいました。#神戸市 #王子動物園 #コツメカワウソ #シシマル pic.twitter.com/vJ6nzoBf4F
#コツメカワウソ の #シシマルくん 。
— 神戸市立王子動物園(公式) (@kobeojizoo) September 29, 2023
お魚のほかに、栄養剤入りのミルクで水分補給もかねて与えています。シシマルのペースでゆっくり療養しています。#王子動物園 #神戸市 pic.twitter.com/Fn7QdJgAfF
亡くなってからも、獅子丸を追悼する言葉はたくさんSNSで見かけました。
私が献花に行ったの獅子丸が亡くなって一週間ほどでしたが、献花台にのりきらないほどのお花でした。
たくさんのお花と写真と手紙でどれだけ獅子丸が愛されていたかよくわかります。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/125641244/picture_pc_171676d3ad205cf10229a6be8dfe307a.jpg?width=1200)
獅子丸のうそ生は波瀾万丈で大変なことも多い個体でしたが、これだけ愛されて、気にかけてもらい、たくさんの人の記憶にのこった、そういう意味でとても、幸せな子だと思います。
そして移動先が王子動物園で本当に良かった。
あれだけ獅子丸と獅子丸を好きな人に寄り添ってくれて、本当に感謝です。
どれたけ愛してもらえたかわかる、めちゃくちゃ大好きな動画を貼っておきます。
先日亡くなったコツメカワウソのシシマルへの温かい言葉並びに献花など、誠にありがとうございました。
— 神戸市立王子動物園(公式) (@kobeojizoo) October 12, 2023
シシマルの動画を作ったのでよかったら見てくださいね。#コツメカワウソ #シシマル #王子動物園 pic.twitter.com/rd3U7yJIZi
そして獅子丸。
あれだけ愛されたのは獅子丸だからでしょう。
ずっと頑張ってくれてありがとう。
獅子丸が獅子丸らしくいてくれてありがとう。
私がお礼をいうのは変だしおこがましいのだけど、感謝しかないよ。
ゆっくりゆっくり休んでね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?