第1話『兄弟相克』信長の野望 大志PK プレイレポ


はじめに

『信長の野望』は戦国時代の日本を舞台にした、天下統一を目指すシミュレーションゲームだ。
 今回は私の過去のプレイを再現し、『リプレイ戦国絵巻』という形でお伝えする。それはもう、する。
 ゲームの目的は日本中に跋扈する大名をばっこばっこ倒し、天下統一を成すことだ。
 日本中にはお城がたくさん建っている。そこには大名がこもっているのだ。そんなお城を攻略し、お城とそのまわりの土地をどんどん増やしていくのだ。
 そのためには周りの大名と同盟や裏切りを繰り返し、家臣の武将を増やして団結を図り、お城を発展させ、敵を離反させ、兵隊をあつめて、畑を耕す。
 とにかく勝つための準備が大変なのだが、そこは適度に端折っていくつもりだ。


第1話『兄弟相克』

 1551年4月 シナリオ『兄弟相克』
 織田家の織田信長でゲームスタート 難易度 極級(ゲーム中最高難易度)


 人の世の醜いものの最たるものは古今東西、身内の争いと決まっている。それは骨肉の争いなのだ。

 織田家は肉親同士で相争っていた。
 『織田家』は尾張の国にある。今の愛知県のあたりだ。信長が当主である織田家、東には主筋にあたる清州織田家、南には弟の末森織田家と3つに分かれて争っていたのだ。

 もう少し周辺の状況を説明する。北は美濃の国。かの有名な斉藤道三の斉藤家だ。今の岐阜県のあたりだ。
 信長はこの道三の娘、帰蝶(きちょう)を正室(奥さん)にしている。斉藤道三は義理のお父さんというわけだ。
 道三はこの尾張の大馬鹿野郎を大変に買っている。信長もこの戦国乱世の申し子であり下克上のパイオニア、裏切りとだまし討ちに明け暮れた時代の寵児、斉藤道三をなぜか信頼しており、良好な同盟関係を築いている。
 鼻つまみ者同士、通ずるものがあったのだろう。奇行ばかりの信長と詐欺師の道三、こいつらはデリカシーとかもないのだろう。俺はデリカシー無いやつが一番嫌い。それははっきりゆっとく。

 やっかいなのは西だ。西に隣接する長島城には本願寺という宗教武装勢力がのさばっている。
 本願寺は各地にお城を持っている。ここはたった一城であるが、なめてかかってはいけないのである。
 このゲームの各大名は独自の必殺技を持っている。この本願寺は『一向一揆』だ。『一向一揆』は隣接する国に対して一揆を発生させる。農民の反乱だ。
 一揆が発生した城はほぼ機能しなくなり、いろいろと攻略に係る操作ができなくなる。シナリオ開始時点でお城の数が2~3の織田家だ、もしすべてのお城で一揆が発生すれば確実にゲーム終了となるのだ。
 つまり、本願寺という宗教武装勢力が隣接しているというだけで脅威なのだ!
 だもんでまずはその本願寺長島城を全力で攻略するとしようではないか。


信長「たぶんいつか一向一揆を仕掛けてくるであろうと思っているし、そう思わせてくる坊主ども、これは許さぬ。許してはおけぬ!地獄で閻魔に申し開きせい!」


 戦(IKUSA)をしかるには様々な準備が必要であるが、それを待ってはおられぬ。すぐ攻めるべきだ。
 最高難易度でのプレイであり危険な判断であるがどっこい、こちらには架空の武将がたくさんいるのだ。

 信長の野望では架空の武将を作成して使用することができる。名前から生い立ち、能力値や技能を自由に設定できるのだ。
 ゲーム中に表示される武将のグラフィックも多彩に用意されている。しかもパソコン版では好きな画像を取り込むこともできるのだ。
 私はパソコン版で遊んでいるので、つまりそういうこともできちゃうのだ。
 つまり自分だけの最強の武将がつくれちゃうのだ。つくっちゃお!
 そんなわけで私は武将の能力値(統率、武力、知力、内政、外政)がすべて最高設定の100、合戦での戦闘力の上昇がいちぢるしいスキル『鬼島津』を備えた最強の武将を作成したのだ。

 しかも武将の氏名、そしてアイコンとなる画像は、私が絶大な信頼をおくAV女優を起用しているのだ。ここに史上最強のAV武将16名が誕生し、我が織田家に参加しているのだ。

 そもそも織田家は家臣の層が厚い。丹羽長秀、柴田勝家、滝川一益、明智光秀、羽柴秀吉などなど、聞いたことのある有能な人材が綺羅星の如くひしめいている。
 加えて作成した最強の架空武将たち(※私は彼女たちを『鬼AV十六将』と呼ぶ)の縦横無尽の働きによって、本願寺長島城を難易度もろとも吹き飛ばしてくれるわ。

 さすがの本願寺もゲーム開始直後の宣戦布告と襲いかかる鬼AV十六将率いる織田軍には手も足も出ず、あっさりと落城した。


坊主「・・・な、南無阿弥陀仏!」

 これで本願寺と領土を接することがなくなり、一向一揆の恐怖もなくなったのだ。
 ただし、本願寺勢力は長島城だけにあらず。大阪と加賀にも勢力がある。今後、織田家の領土が拡張してまた土地が接することも考えられる。
 じゃによって、けいして気を抜いてはなぬ。言うではないか、勝って兜の緒を締めよと。

 いよいよ始まった天下統一の道。
 まずは織田家の統一を進めずばなるまい。それも早急でなければならない。

 なぜなら東の先には当時最大級の大大名、今川義元が京都を狙って我が尾張を踏みつぶしにやってくるからだ!


 次回予告『今川家の恐怖!桶狭間ならず!』

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