マガジンのカバー画像

報道への意見

68
うしをいが報道に対して書いた記事をまとめています。
運営しているクリエイター

#政治

「菅総理辞任」に喜ぶ人が知るべき「耳の痛い真実」

菅総理が自民党の総裁選に立候補せず、辞任する意向を固めた。 このニュースを聞いて「ダメな首相がいなくなれば、日本がより良い方向に進む」と喜んでいる人がいるとしたら、それは大きな間違いだ。 もちろん管政権にはたくさんの課題があった。特に首相の情報発信力の低さのために、さまざまな誤解や国民への動揺が広がったことは確かだ。 日本の問題は「仕組」にあるだがそもそも、例えば今わたしたちが一番フラストレーションを持つコロナにまつわる問題をはじめ、日本が抱える多くの課題の原因は、首相

制度を批判する人に欠けている「経験」

今年はとにかく制度に対する批判が多い一年だったと思う。10万円の特別定額給付もさんざんだったし、今もGoToトラベル、GoToイートについて、いろいろと言われている。 批判する人の特徴でも、あくまでもぼくの感覚だけど、制度への批判のほとんどが こういった制度設計をしたことがない人がしているように思う。 例えば、報道機関の記者や、GoToの利用者、恩恵を受けるお店の人も含めて、自分でなんらかの制度を構築したことがある人は、ほとんどいないのではないだろうか。 ぼくの経験ぼ

トランプ大統領コロナ感染発表に思う「腐ってもアメリカ」

トランプ大統領がコロナウィルスに感染していたことがわかった。「これまでコロナウィルスの対応をきちんとしてこなかったのだから自業自得」といった意見もあるようだが、ぼくはむしろ、この発表がアメリカの強さを表しているように思う。 理由はシンプルで、トランプ大統領がコロナに感染していることを隠さずに発表したからだ。 当たり前のことだと思うだろうか。そんなことはない。いまだに世界中の多くの国で、権力者たちの情報は秘匿されている。自分の国の首相が最近太ったとか、髪が薄くなったという噂

ぼくらは「自分たちの首相」のことを何も知らない

菅政権に代わって、新しい閣僚のニュースを見ていて驚いた。防衛大臣になった岸さんは、前の安倍首相の実の弟らしい。兄弟で国会議員をしてたなんて今まで一度も聞いたことがなかった。 ぼくらは毎日首相に関するニュースをたくさん聞いているが 実は、首相のことを何も知らない のではないか、と感じた。 かしこまった会議で、予定された原稿の発言だけでその人の全てが分からないように、国会答弁では、本当の人柄とか、本当に何を考えているのかなんてわからない。それが切り取られたものであればなお

安倍首相に「お疲れさま」と言いたい理由

安倍首相が辞意を表明した。たくさんの批判や非難があるようだが、ぼくは素直に「お疲れ様」と言いたい。こんなことを書くと、驚かれる(そして引かれる)かもしれない。でも、ぼくはそもそも、安倍首相に限らず、基本的に「時の首相」を応援するようにしている。 時の首相を応援これまで、福田さんも、麻生さんも、菅さんも、野田さんも、鳩山さん(はさすがに最後の方は応援していなかったけど)も、演説を見に行ったりするわけではないけれど、テレビの前で応援をしていた。特に政党や信条は関係ない。メディア