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マリナーズの補強について

オフシーズンが始まりました。
中継や速報ではなく、現地記者のTwitterに一喜一憂する季節の到来ですね。
今年のマリナーズは念願のポストシーズンの進出を決め、ついに長い呪縛から解き放たれました。
そんなマリナーズの次なる目標は地区優勝、ひいてはワールドシリーズ制覇です。
その目標を果たすべく、このオフは補強を行うはずですが、一体どのような補強するのかを考察してみました。
今回はFA選手に焦点を当てています。
トレードジャンキーDipotoの考えを予想するのは無理なのでトレードは考察しません。


現状の整理


補強ポイント

補強の必要があるポジションはFAとなったAdam Fraizer、がレギュラーを担っていたセカンド。
そして、Jesse Winkerの不調やMitch HanigerのFA、適応に苦しんだり、怪我しまくったりで踏んだり蹴ったりのプロスペクトばかりでレギュラー不在の両翼の3ポジションが補強の最優先ポジションでしょう。
また、左打者で中軸を打てるような選手が不足しており、できれば左打者であることが望ましいです。
また、Jurio Rodriguez以外にまともにセンター守れる人材の確保、DHの扱いなど野手の補強は必須でしょう。
投手陣は先発、リリーフ共に主力に流出はなく、マイナーにもある程度弾が存在しており、
ここに資金を投じる必要性は薄いと思われます。

現状のペイロールは約131MMほどで、贅沢税のラインを超えることはないと思いますが、贅沢税のラインギリギリまで補強するほどマリナーズは金満なチームではありません。
念願のポストシーズンに進出し、結果を残したDipoto体制にオーナー達は報いてくれるのでしょうか...

Dipotoの指針

このGMは去年「日本人選手をロースターに入れずにシーズンを迎える気は無い」と言っておきながら、結局日本人選手を補強せずシーズンを迎えたりと、どこまでその発言を信じれば良いか分からないところがありますが、とりあえずJon Morosi記者のツイートでのDipotoGMの発言を見てみましょう。

Google翻訳に頼る非力な私を許してください...

ずいぶん歯切れの悪い印象を受けます。
とはいえ、この2つがこのオフの基本指針となるのでしょう。

DipotiGMの傾向

①契約が長くなり過ぎない。
②アプローチが壊滅的でないこと(BB/Kが悪すぎないこと)

まず①についてです。
J.P.Crawford、Luis Castillo、Robbie Rayとの5年契約や、Jeorge Kirby、Logan Gilbertのサービスタイムを鑑みると、マリナーズがコンテンダーとして戦うのは今後5年程度であると思われます。
Julio Rodriguez、Evan Whiteといった若手の早期囲い込み以外では、6年以上の契約は一貫して締結していないことからも、5年を一つの区切りとしているのは間違いないでしょう。
また、去年のCorey Seagerの10年300MMに代表されるように、近年の二遊間市場の加熱ぶりは決して金満とは言えないマリナーズがついていけるものではないでしょう。
このことから今季の目玉FAのCarlos Correaや、Trea Turnerといった比較的若く、契約が5年を大きく上回るであろう彼らとは契約しないと思われます。
②について
DipotoGMが獲得してくる野手の多くに共通するのが、アプローチ(K/BB)が壊滅的でないことです。
今年のレギュラーで言えば、Ty FranceやAdam Fraizerといった空振りのしない選手や、Eugenio Suarezのような空振りはするものの、その分四球を稼ぐこと選手、J.P.CrawfordやJesse Winkerのように空振りを抑え、四球も稼ぐことができる選手は全てトレードで獲得しています。
この傾向を今更崩すことはないでしょう。


獲得候補

並びに深い意味はないです。

Xander Bogaerts 

JPを動かすほどのスターSSで、唯一移籍が実現する可能性がありそうなのはBogaertsではないでしょうか?
実績は申し分なく、守備も今年は謎の改善を見せています。
懸念は去年まで各種指標にマイナスを計上し続けた守備が戻ってくるのと、平均打球初速や、barrel %が下がっていて、衰えの兆候を見せていることです。
候補には挙げたものの、CorreaやTurnerと比べると可能性があるといった程度です。
獲得できなかった時は酸っぱい葡萄扱いをしましょう。

Brandon Nimmo

投稿時点でマリナーズが興味を示していると報道されている選手。
アプローチは良好で、守備も抜群、そして左打者と補強ポイントピンズドではありますが、競合相手のメッツに勝てる金額を提示するのは非現実的ですし、よしんば金額の壁を乗り越えたとしても、100試合以上出場できた年は7シーズン中2シーズンと稼働率には期待できません。
加齢と共に稼働率は更に落ち込むでしょうし、不良債権となった時にトレードするのは至難の業でしょう。
リスクとリターンが見合っておらず、正直獲得してほしくはないです。

Mitch Haniger

昨年は39本のホームランを放ち、今年も出場していた時は力強いバッティングを見せていたHaniger。
守備も今年ライトで限られた出場機会でOAA、DRSでプラスを生み出しました。
とはいえ、QOは提示されず、他球団としても実績のある選手を比較的安価に取れるチャンスということから、残留する可能性よりは他球団へ移籍する可能性の方が高いように思えます。

Jurickson Profar

DipotoGM好みのアプローチのいいバッターです。
レフト専でアプローチが良いだけと聞くとWinkerを増やすだけにも思えますが、去年まではユーティリティプレイヤーとしてプレーしており、ユーティリティプレイヤー好きのDipotoGMにはドストライクの選手ではないでしょうか。
契約もそこまで高くはならないでしょう。
一応候補には入れときます。

Michael Conforto

1年無職?だった人。
2021年は打球速度の割に、Barrelにのせるのがうまいといった印象で、去年のEugenio Suarezに通ずるものがあります。
アプローチ、守備も良好でした。
1年のブランクがどう響くかは分かりませんが、おそらく1年契約で獲得はできるでしょうし、ローリスクの賭けができるのではないでしょうか。

Adam Fraizer

今年はキャリアワーストの打撃に終わってしまったものの、特別どこか悪くなったところはなく、運が悪かっただけのように見えます。
事実BABIPが.268とキャリア平均と比べて3分近く下回っており、より戻す可能性は十分にあるでしょう。
守備もセカンドは機敏にこなし、マリナーズでは外野も守ってくれて地味にありがたい存在ではありました。
外野に予算を回すなら契約は十分あり得ると思います。

J.D.Martinez

高齢強打者枠その1
マリナーズはDHを固定しない方針なので、DHを専有する選手は考えづらかったのですが、スペランカー体質のHanigerの退団、同じくスペランカー体質のWinkerも丁重に扱うほどの成績ではなくなってしまい、DHを休養枠として使い、怪我に弱い選手を回す必要性が薄くなりました。
今年からはこういった高齢の強打者も漁る可能性が出ています。
ただ、Martinezは2020年から隔年気味の成績を残しており、不安定な選手ではあるので、契約する可能性は薄いでしょう。

Jose Abreu

高齢強打者枠その2
Carlos Santanaの後釜としてこの上ない存在の選手。
何故か今年は変化球への対応が良化し、アプローチが改善しています。
若返ってるのかもしれません。
DH専任という訳ではなく、しっかりファーストをこなせそうなのもポイント。

Michael Brantley

高齢強打者枠その3
先述の2人と比べて、パワー面では劣るものの、アプローチに優れ、なおかつ補強ポイントの左打者。
Martinezよりは守備につけそうですが、怪我が怖いので、DHで打撃に専念させたい。
契約も手が届く範囲でしょう。

Joc Pederson

プラトーン起用前提ではあるものの、パワーが頭抜けていて是非とも獲得してほしい選手。
シフトの影響を大きく受けていた選手の1人で、来年からは極端なシフトが規制され、打率も多少上がる余地もある。
守備は下手ですが、マリナーズはWinker(DRS-16)を1000イニング近く守らせる度胸のあるチームなので問題なし。

Jean Segura

マリナーズ在籍経験もある選手で、三振が少なく、2桁ホームランをコンスタントに打てるほどのパワーを有しています。
セカンド守備も悪くなく、Cole Youngまでの繋ぎを務めるにはドンピシャの存在ですが、はたしてマリナーズに戻ってきてくれるでしょうか。

Brandon Drury

シルバースラッガー賞受賞者。
アプローチは平凡ですが、Barrelにのせるのがうまく、セカンド、両翼、サードと補強ポイントに合致しています。
CIN、SDとマリナーズがお世話になっている2球団を介して来るとなれば活躍間違いなしでしのう。

ここまで読んでくださってありがとうございました。
正直、半分くらいは自分の願望を書いているだけの記事なので、面白半分に受け取って頂ければ幸いです。

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