サッカーのチームメートの慰めの言葉

小学6年生夏休みのときに、所属していたサッカーチームで遠征にいった。遠征というか2,3日かけて繰り広げられる大会だ。で、僕はGKだったわけだけれど、その初戦でミスをした。GKはつらいポジションで、たった1回のミスが失点になる。その試合は結局それもあって0-2で負けた。珍しく監督に叩かれた。というか唯一だったかもしれない。痛くはなかったけど気持ちが込められていた分、落ち込んだ。もちろんチームに対して申し訳なかったし。

チームメートのCB(要はGKの前に位置するディフェンダー)にK君という人がいる。後の高校時代に神奈川の選抜にも選ばれて、一瞬プロになるということも考えたそうだが、その神奈川選抜にいた、日本代表にも選ばれたことのある横浜FMの栗原選手とマッチアップして結局プロになることを辞めたらしいけど、そのK君は幼い頃から成熟していた。成熟というのは、うまさはもちろんだけれど、人間としても。

で、そのミスをした夜、合宿の民宿で寝るときにK君が声をかけてくれた。いま考えるとどんなシチュエーションだったんだろう、寝ながらだったと思うけど全く覚えていない。でもかけてくれた言葉は覚えている。

「しゅん(僕の名前)が一番のGKだよ」

30歳になったいまの自分よりも、小学6年のK君のほうが大人だと思うw

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