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電子体温計で体温を正確に測るには何分かかる?

現代人は低体温症が多い、という健康関係の記事を時々見かけます。
夫が勤務先のCovid19対応のため自分で購入してきた電子体温計(実測式)を使って毎日自宅で腋下検温するようになり平熱が35℃台半ばだ、という日が続き「もしや低体温か」と色々なタイミングで測って貰ってみましたが
温かい食事の後や身体を動かした後も36℃を越えないので不審に思い、
引き出しの片隅に眠っていた水銀体温計を試して貰ったところ1℃近く高かったです!

夫が購入してきたのは国内メーカーのデジタル実測式で水銀体温計との差は小さいハズなのですが(↓北海道立消費生活センター記事)
http://www.do-syouhi-c.jp/test/kira93dennsitaionkei.pdf
1℃近くは差が大きすぎます!
この商品テストでは体温計をお湯に浸けて測っているので実際の体温測定では違う条件が絡んでくるのかと思われます。

改めて検索してみたところ電子体温計(予測式)の説明書には次のような記載があるそうで;
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・ざっくり検温できたらブザーでお知らせ
・より正確に検温するならブザーが鳴ってから更に2分測る
・正しい検温には(腋下の場合)10分測ると良い
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電子体温計(予測式)はブザーが鳴った時点では予測値なので正しく検温するには水銀体温計と同じくらい時間がかかる、ということですね。

予測式と実測式の違いを説明するのに下のような図解を良く見かけます;

この図では予測式でもブザーが鳴った時点で平衡に近い値を読み取れるような印象を受けますよね?

また実測式の場合は完全に平衡してからブザーが鳴るハズですが・・・
夫の購入した実測式は、なぜか2分ほどでブザーが鳴り(この時点では水銀体温計より1℃近く低い値)平衡に達するには10分近くかかります。
同じような体験をされている方のツィートも複数見かけました。

説明書の書き方も「短時間でブザーが鳴る」印象を受けます;
https://www.citizen-systems.co.jp/electronic/health/data/pdf/thermometer/CT422.pdf

平熱35.5℃と思っていたら実際は36.5℃だった、という話ならまだしも実測式だからOKと思いブザーが鳴った時点の値しかチェックしていなかったら発熱した時に正確な体温が分からないかも?

お手持ちの電子体温計で「ブザーが鳴った時と平衡に達した時の体温がどれ位違うのか」はチェックしておく方が良さそうですね・・・

たまたまTVで見かけたコントの中で「入院患者の検温でブザーが鳴った時点の体温を当然のようにナースが記録する」というシーンに引っかかりを感じ改めてそう思いました。

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