【ネタバレあり】未来のミライの感想を叩き込む 何がしたいのかわからない映画
どうも、ぎゅうにくです。
未来のミライを観てきたんですが、あまりに衝撃が大きすぎたので感想を書き記します。
完全なネタバレレビューになりますので、観てない方は回れ右をしてくださると傷が浅くてすみます。
観てしまい、色々腹に溜め込んでる方は読む進めてくださると幸いです。
それでは、行かせていただきます。
観終わった感想が無
なんと言うか、何も伝わってこないんですよね。
子育てって大変だよー、くぅちゃん可愛いでしょ。気まぐれで未来とか過去いくわ。テーマ?知らんよ。くぅちゃん可愛いでしょ?
みたいな。ずっと製作陣のドヤ顔というか自己満足が伺えるだけでテーマが感じられませんでした。
この映画は、何を伝えたいのかな。
常にそう考えて場面を追ってたのですが、探ってたら作品がいつのまにか終わってました。
細田守作品なので期待値をそれなりにして行っただけに、虚無感はさらに高まりました。
まあ、おおかみこどもの雨と雪と同じ匂いを冒頭で感じた時点でこりゃあ、もしかしてと危惧はしてましたが……。
まさか、ここまで何も感じない作品とは思いませんでした。
物語が繋がってない
時間軸がバラバラなのはもちろん、物語そのものもバラバラなんですよね。
子育てにフォーカスするのかと思えば時間を飛んで旅行するし、兄弟間の何かがあると言えばそうでもないし、擬人化した犬や未来での出来事がなんか大きく絡むと言えばそうでもない。
時間の飛び方も法則があるのか、ないのかよくわからない。
タイムリープものは、本人が望んだ瞬間や一定の条件が組み合わさると時間を飛べる。そして、その認識が観てる側にあるからこそ
「ここで飛べ!飛んでくれ!」
という想いで見れるのです。
でも今作では自分では何もしないくぅちゃんらしく、全部受動的になんか知らないうちにタイムリープは起こります。
庭がスイッチなのは示唆されるものの、あっちから帰ってくるのは明確には示されてません。
そもそも、同じ空間に存在できない!みたいなことを匂わせながらふつうにくぅちゃんが2人いて拍子抜けしました。
あのセリフ、必要でしたか?いらんでしょ
漫画や小説みたいなロングスパンものなら、とりあえず張っておく伏線も効果的です。張ってあったことを消費者が忘れるので。
でもさすがに2時間もないアニメでやるのは無理があります。ばっちり覚えてますよ。
衝動でワンシーン、ワンシーンを撮っているようにみえ完成度の低さをひしひしと感じることになりました。
アニメーションは素晴らしい
でもこの作品の罪深い所は、アニメーションは素晴らしいという点です。
ゆっこが跳ね、近寄ってくる動きやくぅちゃんが駄々をこねて転がる動きはその場に命が宿ってると言えるほどリアルでした。
目線、表情、こわばったときの身体の緊張、キャラクターが確かにそこにいる、そう感じさせてくれる素晴らしいものでした。
個人的にCGが嫌いなのでCG部分にはノーコメントですが、映像はまさに細田作品の動きでした。
あまりにひどくて貶したいけど、アニメーションが素晴らしいから貶しきれず、結局「うん、とにかく映画みてね!」と言うしかないんですよね。
ここでアニメーションもレベルが低かったら振り切ってたんですが、そこのレベルが高いが故になんともどっち付かずの印象です。
とはいえとはいえ、作画も低かったら日本アニメ映画は誰を推していけばいいんだよ。となるので一安心?と言ったところでしょうか。
次作に期待して、座して待つとします。
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