6月にプレイしたゲームの感想

・目が乾いてしかたない。一日平均16時間ほどモニターを見ているからではないだろうし、何が原因だろう……。
・考えてみればここ数年こんなものだったような気もする。好きなときに眠れたからこれまで気にならなかっただけで。
・この文章を書いているとき、毎回「スクショ入れたいな」と思うんだけど、プレイ中にはそんなことまったく思わないので一生ゲーム画面を添付できない。付箋でも貼っておくか。

星の欠片の物語、ひとかけら版/自転車創業

・VRアドベンチャー。星の欠片にたたずむ少女を指示して砕けた星をもとに戻そうとする。
・基本的にやることは脱出ゲーム。周囲にあるオブジェクトを触って謎を解くというものだけど、特色はプレイヤーができることは視点操作だけという点。視線を合わせると少女がものを取りに行ったりスイッチを押しに行ったりしてくれるシステムで、これが良い点でも悪い点でもあるなと思った。
・良い点としてはVRシステムとの噛み合い。PSVRはその構成上移動がしにくい(スティック操作だと死ぬほど酔う)ので、移動ができない理由を物語上の都合においてしまうのは割り切った良い選択だと思う。
・悪い点はテンポの悪さ。あそこに落ちてる箱が気になるな、というときに
箱に視線を合わせる→少女が視線に気付く→少女が箱まで移動する→少女が箱を持つ→少女が戻ってくる
 というステップが必要で、これが謎解きのための試行錯誤と相性が悪い。走ってくれ。
・総合的には結構楽しめたというか、買ってあげられてよかったな。本編がいつになるのか知らないけどそれなりに楽しみ。

アサシンクリード オリジンズ/UBISOFT

・舞台は古代エジプト。主人公のシワのバエク(メジャイ)は仮面の男たちに息子を殺されてしまい、復讐の旅に出る……という話だと思う。
・こればかりは完全に僕が悪いけど、別窓で動画を見たりしながら漫然とプレイしていたせいで全然ストーリーが追えなかった。でも復讐譚はわかりやすいのでギリギリ踏みとどまれていた。「シワのバエク(メジャイ)」がどれが何でなんなのかずっとわからなかったけど、シワ【地名】のバエク【人名】(メジャイ【役職?】)だと思う。そのくらい理解していない。
・あの有名な「ブルータス、お前もか」のシーンを実際に見ることができてよかったです。これからこのシーンは僕の中でアサクリの画として記憶されていく。こうやって歴史認識が変わっていくんだな。
・アクションはまあまあ面白かった。パルクールも壁につかまった状態から真下に降りようとすると妙にひっかかるところ以外はよかった。
・アクションゲームというよりはRPGの色合いが強く、適正レベルから4~5低いとアクション難易度が死にゲーのそれになる。これはまあ、サイドクエストをプレイしてレベルを上げてね的な試みだろうけど、しょうもないと思います。思いました。

東京クロノス/MyDearest

・目を覚ますと閉鎖空間に閉じ込められていた幼馴染8人組。彼らの前には「私は死んだ。犯人は誰?」というメッセージが提示され、脱出するために世界の謎へと立ち向かう。
・VRアドベンチャー、というよりVRノベルゲーム。地の文ありの文章を読みながら、まれに選択肢で分岐するくらいのゲーム性。
・良かったのはまさにこの点で、「ノベルゲームのVR化」を貫いたというところだった。VRのアドベンチャーでフルボイスというとどうしてもムービーが増えがちなので、ボタンで文字送りができるだけで感動してしまう。カットごとに背景が切り替わるくらいで十分”没入感”は得られるという学びを得たし、デベロッパーみんなに得てほしいものだった。
・シナリオはわかりやすくて普遍的なテーマをよくまとめているって感じ。特別な驚きもないけど悪くない。キャラクターは一見記号的だけどきちんと掘り下げられて人間になるのでよかった。個人的には桃野さんが好きだった。CV:木戸衣吹だから。
・ただ、バッドエンド回収しないとトゥルーに行けないシステムを説明なしにやるのは勘弁してほしい。作中でほのめかしてくれないとわからんでしょ。明らかにトゥルー行けそうな流れだったからなおさら。
・今年で初めてのVR元年から4年が経ち、今年こそが本当のスーパー真・VR元年だという声も聞こえているので、こういうコンテンツがコンスタントに提供されるようになってほしいですね。普及のためとかじゃなくて僕がやりたいので。

LiEat/△○□×

・嘘を食べるドラゴンの女の子と詐欺師が旅をするお話。
・設定だけで勝ってる。
・RPG風のアドベンチャーゲームで、短編エピソードが全3篇。雰囲気がよかった。画作りがよい。あとエフィがかわいい。ということで総合して星5つです。
・もともとフリーゲームだったらしい作品で、なんとなく懐かしくなった。文章が心地よい短編小説を読んだあと、みたいな気分になる作品。

鎧の孤島(ポケットモンスター シールド DLC)/ゲームフリーク

クレッフィが出てくれてうれしかった。

シロナガス島への帰還/鬼虫兵庫

・みんな大好きな孤島に閉じ込められて人が死んでいくやつ。
・作者がブログでルートレターのレビューをしていたので買った。
・クリック型のアドベンチャーゲーム。時間制限があったり意外と凝ったシステムがあってびっくりした。
・シナリオはミステリー風にはじまるけどだんだんホラー要素が漏れ出てきてSFになるやつ。割とよかった。何より5時間くらいでクリアできるというボリュームがよかった。ADVゲーム、20時間くらいで手頃だなと思ってしまうところがあり。
・キャラクターも性癖博覧会のようでよかったね。僕が好きなのはアレックスです。

Death Come True/イザナギゲームズ

・死んでループして謎を解くやつ。
・シナリオとかはもう正直どうでもよくて、とにかくデスコイン/デスチューブのシステムが気に入らなかった。
・実写作品が好きな人間に「ゲーム」を教えよう、ゲーム特有のものといえば選択ができることだ、だから最後に取り返しのつかない選択をさせよう。ここまではわかるんだけど、おまけ映像をコンプリートするにはもう一周してエンド回収を強いられるというのがどうしても性に合わない。そもそもそういう選択肢を作るなら片方は絶対に観られない仕組みにしてほしいし、さすがにそこまで尖らないにしてもおまけのために強制で読ませるっていうのはちょっと……。
・そもそもおまけ映像を読みたいのはおそらく普段ゲームに触れない側の層で、よりによってそっちに周回を強いるようなシステムにしちゃうのかよ、というか。
・あと既読スキップは欲しかったですね。さすがに。

Death end re;Quest/コンパイルハート

・VRMMOでかわいい女の子が残虐に死ぬっていうみんな好きなやつ。
・コンパイルハートのRPGなので、コンパイルハートのRPGだった。難易度イージーでプレイしたからなところもあるけど、基本的にゴリ押しでなんとかなったのであまり戦闘面の印象はない。
・ストーリーは序中盤の展開にはそこそこ惹かれていた。終盤に入るくらいでほぼ全部謎が明かされてしまったのでどうするんだろう、と思っていたら超展開で煙に巻くメソッドだったのでちょっとしょんぼりした。
・MMO内でのRPGパートと現実でのADVパートが交互に挟まるシステムは好き。こういうのなんかあったよなと思いながらプレイしてたけど、たぶんロックマンエグゼだ。
・本作のウリはやはり女の子が"デスエンド"するところ、すなわちバッドエンドにあるといっても過言ではないだろう。シナリオライターが『コープスパーティー』の人なのでそれを期待して買ったし。実際どうかと言うと、良いところもちょくちょくあったけどほとんどは薄味だったので、総合してちょっと不満寄り。僕は直球のスプラッタより精神的に追い詰められる描写のほうが好きなので、単純にnot for meだったところもあるけど、もっと丁寧に精神へと負荷をかけてほしかった。

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