7月にプレイしたゲームの感想

・一生シャニマスしてた気がする。
・パワプロ2020を買ったら少なくとも一月が栄冠ナインで飛ぶので絶対に買いません。
・うみねこは全然進んでません。Outer Wildsは……。Alyx……?

Return of the Obra Dinn / Lucas Pope

・航海中に消息を断ち数年後漂着した商船「オブラ・ディン号」で何があったのか、を調査するゲーム。
・探索型のアドベンチャーゲーム。プレイヤーは"死の瞬間を見ることができる懐中時計"を手にして、船中をまわり人物名と死因の紐付けを試みる。死因は射殺だったり海に落ちて溺死だったり、怪物に襲われて八つ裂きだったりする。
・名簿には60名がおり、このうち3件の顔、人物名、死因がすべて一致する(正解する)とシステム的に確定が行われる。この3件全一致というのが絶妙で、すべて当てずっぽうではまず埋まらないが一部絞りきれない部分だけ総当たりで試すことはできるという、要はちょうどいい難易度調整になっている。
・序盤(で見られるイベント)で登場した人が終盤に差し掛かったあたりでようやく誰だかわかるとか、そういう驚きではないカタルシスを延々と得られるゲームだった。3件で確定するということはつまりそこで確定しなかった情報には間違いが含まれていて、とかセオリーを確立していく部分にはパズルゲームの面白さがある。というかパズルそのものだなこれ。

バイオショック インフィニット / Irrational Games(Ghost Story Games)

・私立探偵・ブッカーが依頼をもとに辿り着いたのは空中都市「コロンビア」。そこで彼は奇妙な能力を持つ少女・エリザベスと出会う。
・ジャンルはFPS。銃で撃つアクションの他にはビガーと呼ばれる特殊能力があり、電気を出したり敵を洗脳して味方にしたりして戦う。前作みたいにレンチで殴り倒すゲームではなく、ある程度撃ち合いを求められる。
・ストーリーの話ですが、正直、よくわからなかったですね……。
・正確に言えばストーリーは理解できた(し、サプライズにはちゃんと驚かされた)んだけど、テーマ性を教養のなさから咀嚼しきれなかったんだと思う。本作はアメリカのせいじ的なもんだいをしょうめんからとりあつかったゲームらしく、たとえば「アメリカ例外主義」ということばがじゅうようになってくるらしい。人種差別を扱ったという面ではタイムリーですらあるのかな(たぶん5年以上前のゲームですが)。
・僕がアメリカに産まれていたとしたら、おそらく僕が今日本の歴史について知っている程度にはアメリカの歴史について詳しくなっていたんだと思う。そのくらい主体性のない人間なので、だからこそアメリカの自分がこのゲームをプレイしたらまた全然違った感想や感動を抱けたんじゃないだろうか。文化の違いにより楽しめない / 楽しみきれない作品があるということって苦しいね。
・なら勉強しろという話ではあるが、どのゲームにどの事前知識がいるのかを完璧に(ネタバレ抜きで)知ることはできないので……。

Deliver Us The Moon / KeokeN Interactive

・資源が枯渇した地球、月からのエネルギー供給が止まってしまった、地球を救うために月に行こう!
・SFアドベンチャーゲーム。基本的には「敵」に値するものはいなくて、ちょっとしたアクション要素がときどき挟まりながら進んでいく。
・せっかくRTX2070Super搭載のPCを買ったのでリアルタイムレイトレーシングを用いたゲームをやりたいな、となって思いつきで買ったゲーム。

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・鏡面反射がきれいですね。
・物語としては普通だけど、グラフィックスが綺麗なので体験として質が高く、結果的にプレイ感覚はなかなかよかった。5時間くらいで終わるのもよかった。アドベンチャーゲームにおけるクリアまでの適正な時間、10時間くらいな気がする。

ATRI -My Dear Moments- / ANIPLEX.EXE

・海面の上昇でテクノロジーを失った世界で、アカデミーを休学して故郷に帰ってきた主人公が祖母の遺産としてサルベージしたものは「アトリ」と名乗るヒューマノイドだった。
・アニプレックスの新ブランドが満を持して放つノベルゲーム第一弾。同期の『徒花異譚』はなかなかビジュアルが独特なゲームで、どちらかと言えば広く売り出そうとしているのはこのATRIの方なのではなかろうか。知りませんけどね。
・ロボットが自我に芽生える話はおもしろいので、このお話はおもしろかった。だいたいそんな感じ。
・ティザームービーなんかからバチバチに「泣きゲー」の空気を感じていたんだけど、プレイしてみると「泣きゲーってなんだっけ?」という気持ちになってしまった。夏、少女、世界の終わり、死、友情、そういうものが登場すれば泣きゲーなんじゃないか。だとしたらこのゲームは大体含んでいるな。……??
・さすがにAIRとかCLANNADとかは話を知っているので、泣きゲーディープラーニングとしてSummer Pocketsあたりをプレイしてみようかな。

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・アトリさんかわいいね。

Ghost of Tsushima / Sucker Punch

・説明はいらないくらいみんなやってる、対馬島の誉れ高き武士となり元寇を打ち破るべく尽力するゲーム。
・アクションアドベンチャー。アクションはアサシンクリード+α(=一騎打ち、クナイ等の飛び道具)。いわゆるオープンワールドで、このゲームを一番楽しめるのは探索が好きな人だと思う。
・素直に面白かった。とにかくよくできているゲームだなと思った。
・とにかく演出が良い。主人公である境井仁は誉れある武士として生まれ育った人間で、最初は武士らしい真正面からの戦いを求めるものの、戦力差や周囲の人間の戦い方を見ることで闇に潜む戦いを覚えていく。これはストーリー的な心情変化だが、実際のプレイでもだんだん真っ向勝負するには苦しい数の敵が現れるようになり、自然と闇討ちから入るプレイスタイルへと誘導されていってしまう。こういう自然にプレイヤーと主人公をリンクさせるやり方が好きで、しかも丁寧に誘導されている感が気持ちよかったので、終始「良いゲームだな……」と思いながらプレイしていた。
・これはプレイ後にインタビューを見てちゃんと知ったんだけど、どうやらこのゲームはステルス = 武士らしくない行動を繰り返すことで慢性的に天気が悪くなるらしい。つまり、暗殺ばかりしていると終盤には曇りや雨が続く仕様になっており、これもまた主人公・境井仁の心情をプレイヤーに伝えるための一助となっているんじゃないだろうか。映像作品、天気と感情がリンクしがち。
・これもスクショを貼ろうと思ったけどPS4からデータを持ってくるのが面倒なのでやめました。そういうこともある。

Necrobarista / Route 59

・「あの世」と「この世」の狭間にあるカフェ・ターミナルで起こる物語を追っていくお話。
・基本的に一本道のノベルアドベンチャーゲーム。チャプターごとにサブストーリー的なものを解放することができる。
・起承転結的な面白さよりは空気感を楽しむゲームかな、という気はした。『VA-11 Hall-A』的な。これはバーとバリスタの近さに引っ張られているかもしれないが。
・キャラクターがいきいきして可愛かった。特に天才の女の子・アシュリーが好き。彼女のサブストーリーはなんとなくギャグのテンポ感が合っていて、単純にショートストーリーとして楽しかった。

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・ローカライズが丁寧で良い。なんか日本のアドベンチャーゲームからも影響を受けていた、的なインタビュー記事があったような気がする。逆転裁判だったかな。

Root Film / 角川ゲームス

・あの『√Letter』に続く、角川ゲームミステリーの第二弾。島根を舞台に映画を撮ろうとしていると人が死ぬので謎を解くゲーム。
・ルートレターの記憶があるので、(ライターが変わったとはいえ)戦々恐々としていたけれど思った以上に面白かったです。序盤は普通すぎるくらい普通のミステリをやっていて、このまま無味で終わったらどうしようと別方向の恐れを抱えてはいたけど、諸々を回収してくれたので安心した。
・ダブル主人公的な仕組みは序盤でわかってしまうけどそれはそれとして結構よかった。ちゃんと映画という題材を活かしているのもいいですね。前作と比較するわけではないですが……。
・登場人物は真人間が多かったけど、主人公くんはちゃんとマックスの志を継承していたので安心した。でもマックスモードが恫喝パートじゃなくまともな理詰めになってしまったのは残念だな。
・ルートレター、怪作を故意に産むことで話題性を集めて二作目に繋げるというマーケティング手法だったのかもしれないな。そんなわけないけど、実際に今作が一作目として出ていたら知る人ぞ知る良作くらいで終わっていただろうし。

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