イタリアと食

この記事は推薦生のアドベントカレンダーの記事として書いたものです。

はじめに

みなさんこんにちは。農学部推薦8期のものです。(名前を書かないでおこうとするとこうなってしまいますね)
今日はあんこう鍋を食べたかったので築地まで買いに行ったのですが、手に入りませんでした。どうしても丸ごと買ってみたかったのですが、6.6kgという大物しか売っておらず、予算的にもお腹のキャパシティ的にも泣く泣く諦めました。
その代わりと言ってはなんですが、立派なイシガキダイを買ったので、お刺身にして食べようと思います。

さて、ここまで読んでいただければお分かりいただけるように、私は「食」に興味があります。将来は食に関わることをしてみたいと思いつつも、どう向き合っていこうか、まだ分からず、今は勉強中です。「食」に興味のある方(食べるのが好きな方、料理するのが好きな方、育てるのが好きな方、その他諸々の方)もぜひ繋がりましょう!

本編

今日はイタリア旅行記を書こうと思います。しかし、全部書いていては、大変な量になってしまうので、今回は食事だけに絞って、イタリアで食べた食事をひたすら紹介していきます。(イタリアを旅行先に選んだのも食事がおいしそうだからです。)

今回は、ローマ以北を回りました。

旅路。ローマからミラノに登り、そこから時計回りにローマに帰ってきた。

ローマに到着したのは、夕方でした。初めての夜ご飯はイタリアのオステリアで食べました。

scamorza alla griglia. 焼いたチーズの上に生ハムをのっけただけの料理

こちらは、scamorzaというローマのチーズを焼いたものの上にproscuitto(生ハム)をのっけたものです。シンプルなのですが、美味しかったです。若干しょっぱいですが。イタリアの食文化はチーズ無くしてありえません。

ところで、イタリアのレストランにはいくつか種類があります。

  • Ristorante;レストラン。高級レストランのことで、フォーマルなことが多い。

  • Trattoria;レストラン。少しお手頃価格。

  • Osteria;レストラン。日本における居酒屋的立ち位置(らしい)。

  • Pizzeria;ピザ屋さん。他にもproscuitteria(生ハム屋さん)など、提供するものに-riaをつけて〜屋さんになります。

とここまで紹介しましたが、正直違いは曖昧です。どこでもみんなワインを飲んでいるし、リストランテを名乗っておきながら、カジュアルなとこもあるし、イタリア人に聞いてもトラットリアとオステリアはなんか違うけど何が違うかわからないと言っていました。

二日目はミラノへ移動しました。二日目の昼はミラノの大聖堂の裏にあるLuiniというお店でPanzerottiを食べました。Panzerottiはパン生地の中に、チーズやハムなどが入れて油でカリッと揚げるという罪深い食べ物です。カロリーはとんでもないですが、めっちゃ美味しいです。そしてお手頃価格(円安は辛い)。

LuiniのPanzerotti。一つ4ユーロぐらいだった気がします。

3日目の昼は、ミラノのPizzeriaでピッツァを食べました。

ピッツァ。店員さんのおすすめをそのまま頼みました。うまかった。

ナポリピッツァです。左半分が、定番のマルゲリータ、右側は、ブラッターチーズを使ったピッツァです。ブラッターとは、モッツァレラチーズの中に生クリームを入れたクリーミーなチーズです。とっても美味しかったです。店員さんも良い人たちでした。

4日目の朝はヴェローナで。ヴェローナはあのロミジュリの舞台として有名な街です。「ジュリエットの家」を称する観光名所もありますが、ロミジュリはシェイクスピアがイギリスで書いたお芝居で、ジュリエットの家は後世になって作られたまやかしに過ぎません。それはそうと街自体は城壁に囲まれた素敵な場所です。

Barで食べた朝食。手前にあるのは、米が入った甘いタルト、奥のクロワッサンは、ピスタチオのクリームが入っています。

Bar(バール)はイタリアでは、コーヒーと軽食を摂る場所です(お酒も出ますけど)。朝食にCaffèとクロワッサンを食べて出かける、というのが定番です。イタリアにおけるCaffèとはエスプレッソのことで濃いいです。砂糖を入れて、飲んで、最後に残った砂糖をスプーンで掬って食べるというのが美味しいんですよね。ちなみに、普通のコーヒーはCaffè Americano と言いますが、イタリア人が飲むことはほぼないと思います。薄いもん。あと、ミルクが入ったコーヒーは基本朝にしか飲みません。「昼食後にカプチーノ?ムリムリムリ信じられない!」って言われます。

だいぶ長くなってきたので9日目ぐらいまでスキップします。
ここはBologna.イタリアで一番古い大学があります。ボローニャはなんと言っても食事が美味しい。ミートソースとして知られるボロネーゼ(ragù alla bolognese)もボローニャの食べ物です。イタリアはその地方地方に特有の料理があります。そして、パスタの種類も地域によて様々あります。
ラザニアはシート状のパスタとソースを交互に重ねた料理です(知ってるか)。そして日本であまり見ることのない、tortelliniというパスタもボローニャの有名なパスタです。これは、シュウマイのように、薄いパスタ生地に肉を詰めた小さなパスタで、ラビオリの仲間です。

Lasagna.美味しいです。
tortellini. ブロード(コンソメスープ的な)の中に浮かんで言います。

何日目かもうわからなくなってきたのですが、フィレンツェです。フィレンツェは、観光名所がぎゅっと集まった街なので、ほとんど徒歩だけで移動できて便利です。

bistecca alla Fiorentina

Bisteccaとはステーキのこと。フィレンツェでは、とっても有名です。1ヶ月ほど熟成させたお肉を骨付きのまま焼いてくれます。店頭に下の写真のような感じで肉が吊り下がってます。それなりにお値段は張りますが、美味しいのでしょうがないです。ちなみに神戸牛も選べましたが、値段が五倍ぐらいしました。

店頭にある熟成庫


今晩はシエナです。シエナの地のパスタは、pici(ピーチー)という手打ちの太麺です。ソースがよくからみます。

piciのラグーソース(ミートソース)。

その翌日は、Assisiという小さな街へいきました。アッシジは丘の上の素朴で素敵な街です。

Chiesa superiore di San Francescoフランチェスコ聖堂と夕陽。

シエナと近いこともあってか、アッシジにもstrangozziという手打ちの太麺があります。また、アッシジ一帯は、ウンブリア州に属すのですが、きのこが有名です。アッシジで食べたトリュフのラザニアは驚くほど美味しかったです。

strangozziのトマトパスタ。普通に美味しかったです。
黒トリュフのラザニア。めっちゃ美味しい。上にはparimigiano reggianoチーズが。

ローマには三大パスタが存在します。
Carbonara, cacio e pepe, amatricianaです。カルボナーラはみなさんご存知、と言いたいところですが、日本のカルボナーラはパチモンです(が、美味しいので良いです)。イタリアでは生クリームなんか入れません。その代わりにpecorino romano という羊のミルクを使ったチーズをふんだんに使います。cacio e pepeはチーズと胡椒のパスタ、amatricianaはトマトベースのパスタです。どれもシンプルですが、美味しいです。

amatriciana


cacio e pepe
carbonara

ローマのピッツァは、生地を薄くパリパリに焼き上げるのが特徴です。それはそれで美味しいのですがやっぱりナポリ風のピッツァの方が好きです。

ローマのマルゲリータ。

長くなりましたが、これで旅は終了です。途中面倒になってだいぶ省略してしまいましたが、興味を持っていただけた方は連絡をください。いくらでも話します。
イタリア旅行へ行かれる方も連絡をくださいね。
それでは。

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