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デストピアシリーズ6

うさぽんぽん!

デストピアシリーズ5
からの続きです。

私が入れられた2つ目の貧困ビジネスの保護施設は「自立支援施設」「簡易宿泊所」と書いてありました。(私は、合計3ヶ所の施設に強制的にいれられています。)

一般的に、自立支援と呼ばれる施設では
何か安心に繋がる支援があると思うことが自然ですよね。

しかし、この施設は何も無い。

いやいや、何かあるでしょ?
って思うでしょ?

何もないんです。


驚きましたか?


ただ、住む部屋を与え、1日2回ごはんが出てくる。そして多少のお小遣いを貰う。(そもそもお小遣いは、私が受け取った生保の支給金なんですけどね!)

朝食後に、毎朝施設内の清掃をする。
その他は自由です。

おかしいなと思ったのが、そこの施設では、3人のスタッフが住み込みで働いていたことです。

・施設長(何をしてるのか分からない)
・A子さん(料理担当)
・B子さん(簡単な雑務とA子さんのお手伝い)

基本、施設長は、ケースワーカーや入居者が来た時しか部屋から出てこない。

A子さんは、料理の準備の時だけしか部屋から出てこない。

B子さんは、荷物や食材が届いた時だけしか部屋から出てこない。

利用者なのかスタッフなのか分からない。

私がしれっと聞いてみたら、B子さんはこう答えた。

生保受給している利用者がアルバイト代をもらって管理してるんだよー!内緒ね!(テヘペロ)

貧困ビジネスなんてそんなものだ。
違法行為ですら平気でやる。
バレなければそれでいい。


前の記事でも書きましたが、私を病院から施設まで運んだ男性の運転手も、男性施設に住んでいるアルバイトなのかもしれないね。


違法行為を行政が見て見ぬふりをするのは、自分達の業務を少しでも減らすため。


貧困者や困窮者、DV被害者、社会的弱者を助ける等という綺麗なものでは無いことは、前々から知っていた。

そして、それらを利用する悪質な団体に怒っていた。

まさか、自分が入る羽目になるとは夢にも思っていなかったので、ある日突然、何かの当事者になるとはこういう事だと実感しました。

つまり、今ここでこのnoteを読んでいるあなたも明日入るかもしれないのです。

この施設は、入居年数が短い方で6年、長い方だと20年の人もいた。

それを聞きゾッとした。
このまま私も出られないのではないかと…


そこの施設には、田中さん(仮名)という20代後半の女性がいて、よくお喋りをした。ちなみに田中さんは生保受給者ではなかった。

オリンピックで、集団就職詐欺にあい、数十万円取られ家も職も無くし30万程の貯金がある為、それが無くなってから申請に来いといわれ、この施設に入れられたと言っていた。


毎朝、施設長は田中さんの部屋のドアを足で蹴りながらこう言った。

「てめぇ!早く職探しに行けよ!」

「おいコラ!寝てんじゃねーぞ!」

「クソヤロー!さっさと出て来い!」

「社会のゴミが!」

「早く4ねよ!!!!!」

ありとあらゆる暴言を吐き田中さんを責め立てた。

私は、掃除と朝食が済んだら施設内に留まるのが嫌だったので、公園や近所のショッピングモール内を彷徨っていた。

だから、彼女から教えて貰うまでそんな暴言を吐かれてるなんて知らなかったんだよ。


私はその施設に入る前に既に生保の申請を女性相談員が行っており、役所から入金も済んでいたので施設長は、私にはとても優しかったので田中さんの話を聞いてとても驚いた。あの施設長が?!

今度、朝食終わったら聞いてみ!

分かった…半信半疑だったが、田中さんの話は本当だった。上記の暴言である。


田中さんの部屋と私の部屋はコーナー越しに対角線上にあり、とても見聞きしやすい位置だったので聞き耳を立てた。

我慢出来なくなり、ドアを開けて見た。


そこには、私を見た施設長がニッコリ微笑んで立っていた。


「あら、うさぽんお出かけ?」


いえ、大きな声が聞こえたので何かと思って…


「あら、そうなの?!誰かしらね!うふふふふ!!」


ゾワゾワしたよね。
お前だろ!と言いかけたがやめた。


いつものマックに行き、田中さんが来るのを待った。


そこで聞いた田中さんの話はさらに信じられないものだった…

デストピアシリーズ7へ続く。

まったねー!

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