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マネジメントに必要なのは胆力や、

こんにちは。

最近、社内外からマネジメントの相談を受けることが多くなりました。
「どうすればマネージャーになれますか?」と「どうすればマネジメントができるようになりますか?」の2つが多いです。

結論、知らんし、わからん。です。
ただ、自分なりに2つの真理があります。

  1. マネジメントに最も必要なスキルは胆力。

  2. 人は、自分が受けたマネジメントしか他人にできない。

では、概念じゃなくて現実世界の視点で詳細いってみます。

マネジメントに最も必要なスキルは胆力。

私が初めてマネジメントというものを受けたのは前職でした。上司はCOOで、zoom画面の端に犬のぬいぐるみを置いてる人でした。私の師匠です。

優秀な方でどの分野の業務をやっても(細かい実務は別として)誰よりもできるので誰の相談にも乗れるし、的確なフィードバックをすることができる。そして、いつも一定のテンションで粛々と仕事をしている。
当時の私は、民間企業ってこういう最強人材が経営やマネジメントをするんだな、って思っていました。

入社して1年くらいしたころ、私はオフィスの離れ的な場所で仕事をしていました。ここは私とCOO、ごく稀に出社する人だけが使う場所なので基本二人っきりでした。
そうすると、いつも穏やかだった彼が、たまーにですが横で悩んでたり怒ってたりする姿を見ることがあるんです。何も知らない私はめっちゃ大変そうですねwwwっていじってました。

その後、自分が経営の仕事に関わるようになって感じたのは、何も見えてなかった、ということでした。
事業やファイナンスのことはずーーっと頭を離れません。それに加え、組織や人のこと、突発トラブル、重大インシデントなど、大変な仕事が全部集まってくる。これが常態化してる上に、何をするにしてもリソースは足らない。
よくもまぁ、この状態の中であの感じで仕事できるな…ってただただ感心しました。

色々見えるようになってきてわかったのは、マネジメントの仕事っていうのは、定量的に見るとチームのKPIの達成ですが、実際にはその達成のためにこういう感じのことをする仕事のことなんだと思う。

  • 放置できない問題であれば、首も手も突っ込んで自分で動かす。他人の失敗が原因だったとしても。

  • 歪みのない完璧な状態はいつだってないって前提で歪みに正面から向き合ってなんとかする。歪みを嘆くだけにしない。

  • 思い通りに他人が動いてくれたら奇跡くらいの気持ちで全体のバランスをとる。他人が思い通りに動くと思ってるのは娘(4歳)だけで十分。

  • 間違ったときは、「ごめん、私が悪かった」って言う。しょうもないプライドは捨てる。

  • 厳しいことちゃんと厳しく言う。言える距離感を保つ。

  • 部下を守る。自分の立場や周りからどう評価されるかとかは後回し。

  • 数字と正しい言葉で話す。それっぽい雰囲気でうやむやにしない。

必要なスキルってマネジメントするチームの職種だったり、マネジメントするレイヤーによって違うから、これ!っていうのはない。専門スキル以外にもメタ認知、コミュニケーションスキル、チームビルディングスキルとか色々ある。
目の前の状況を何とかし続けるのが仕事っていうのが共通点なので、胆力が一番大事なスキルになると思う。

人は、自分が受けたマネジメントしか他人にできない。

人間は、インプットした情報からしかアウトプットできない生き物。ある日突然素敵なアイデアが降臨したとしても、それは脳に蓄積された膨大なインプットが組み合わさった結果か、天才の閃きのどちらか。

インプットと言えば、本やYouTube、noteを見よう!となりがち。たしかに、マネジメントに関するコンテンツは山ほどあります。
書いてあるとおりにやればそこそ上手くいくでしょう。書いてあるとおりにできれば、ね。
本とかのコンテンツっていろんな属性の読み手に伝わるように一般化されてるから、複雑怪奇な現実世界にそのまま当てはめることが難しい。そもそも、そこに実在する人は全員違うわけで。

一般化されてない優良コンテンツは、自分が他人から受けたマネジメント経験だと思う。あれは良かったな、っていう経験の蓄積がその人のマネジメントスキルを高める。
つまり、現在のマネージャーの日々の仕事が、次のマネージャーがいい仕事をするための一番身近な教材になるってこと。

そうやって自分の人生の中で蓄積された経験がインプットとなり、自身の仕事としてアウトプットされる。
結果、人は、自分が受けたマネジメントしか他人にできない。ってことになりますね。

ちなみに、本がダメとか意味ないってわけじゃないです。フレームワークや知識、技術を学ぶためには非常に重要だと思ってます。が、それだけでいいとは思ってない、というだけです。

まとめ

最後に、「どうすればマネージャーになれますか?」と「どうすればマネジメントができるようになりますか?」の2つに答えて終わります。

どうすればマネージャーになれますか?
マネージャー = 役職(ラベル)であればアサインされたらなれます。
マネージャー = マネジメントの仕事をする人であればマネジメントができるようになればなれます。

どうすればマネジメントができるようになりますか?
あなたがなりたい姿のマネージャーと一緒に働くか、経験豊富なマネージャから学ぶ機会を持って、セルフフィードバックサイクルを続ければできるようになります。
(私は今でも師匠にサウナでよく相談します)

この2つの質問の解はあなたが置かれている環境によって全く変わります。
つらつら書いた結果、知らんし、わからん。ということになってしまいました。

ではまたー。

※私ができてることを書いてるわけじゃないので、やってから言えよみたいなコメントは勘弁してください。



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