権限より権威を大切に、
むかーしむかし、私が悩んでた時、ある人からもらった言葉で自分の仕事観で大切にしていることです。(完全に個人の解釈です)
権力を構成する要素には、権限と権威の2つの側面がある。
権力 = 権限と誤解されがちだけど、完全に別もの。
権限は、役職や役割に対して与えられる力であり、規定範囲内の意思決定や承認、指示をすることができる力です。
一方、権威は定義された力はなく、実績、技術、知識、役職や役割などを総合して他人に対して影響を及ぼす力です。
簡単にいうと、権限は他人から与えられた力、権威は自分から発する力と理解してます。
私は元々公務員で、不祥事があると「行政の権威が失墜したわ」みたいな言葉を見かけてましたが、そのときは「また言われてるわ…」くらいに捉えてました。改めて考えてみると、使い方としてとてもしっくりします。
行政が持つ権限は絶大です。法律で行政に対して強い権限が与えられているのか、行政が持つ強力な権限がむやみやたらに発動しないよう法律で限定しているのか、どっちなのかわからなくなるくらいに。
失っていたのは権力ではなく権威、そういうことなんだと思います。
管理職は立場として仕事の指示をすることが出てきます。それまでは"依頼(xxxやってもらえませんか?)"だったものが"指示(xxxやっておいてください"に変わります。
この指示がうまくいったりいかなかったりするんですね。うまくいかない原因の多くが権威によるものだと思う。もちろん人間関係とか性格もあるだろうけど。
権威って相対的なものだし、定量化できないからこそ難しい。
仮に定量化できたとしよう。
自己認識では権威オーラLv5だと思ってても、他人から権威オーラLv0の人に見られれば権威Lv0です。
というか、「自己認識では権威オーラLv5だと思ってても」と思った時点で権限と権威を混同していますね。
外部から与えられるのは簡単。極論、明日会社を作れば社長という権限を持てます。が、権威は積み上げていく必要があり膨大な時間と果てしない努力を要します。
要は姿形はわからないけど、そこにちょんって座ってるのが権威。
権威は自分の意思によってコントロールできるものでも手に入るものでもない。
権威がないことには簡単に気づくけど、権威があることに気づくことはめちゃくちゃ難しい。
たぶん、人生における最遅行指標が権威なんじゃないだろうか。
そう思うと、今日も今日とて、こつこつ生きていこうって気分になります。
「あなたがこの会社で、これまでの日々で積み上げたものでしょ。足りてないなら積み上げたらいいよ。俺はちょっとはあると思ってるよ。」
いい友人を持ったもんです。
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