ヨルさんがいい香りと言ったから


花を生活に取り入れてもうすぐ丸3年

コロナ禍ではじめたことのひとつに花がある。切り花を飾ることからはじまった冬。春が過ぎ初夏に差し掛かる頃、水が腐りやすくなることから切り花に若干の面倒臭さを覚えるようになった。

いつもなら”いい機会だからと都合良い解釈”でやめてしまっていた。だって、元々写真撮影が外出自粛で封じられてしまったことへの昇華反応みたいなもんだったから。撮れればなんでも良かった。

その点切り花は都合が良かった。価格は手頃だし種類も豊富。なにより短時間(長くても3週間程度)で終わってくれることは、被写体として付き合うのにちょうどいい関係性だった。でも気温が上がってくると話は別だ。水が腐りやすくなる。水替えする頻度が上がる。それなのに冬のときほど日持ちしない。

だから花はおしまいにして別の被写体を探すのが、写真撮影の趣味欲を満たすには正しい選択…のはず。

屋内の切り花が微妙なら、屋外のベランダガーデニングに切り替えればいいじゃない。

凝り性なので、既に花の本は数冊買い揃えていて、その中にベランダガーデニングに関する本もあった。なにを育てよう。初心者向きと言われている、ミントやタイム、ローズマリーといったハーブからはじめてみることにした。

鑑賞する花も魅力的ではあるけれど、ハーブティーや料理に使える実利あるハーブを最初に選んだことは、この趣味が長続きするうえで大事だったように思う。ハーブを中心に鉢は増え、いまは鑑賞目的の寄植えも並べるようになった。

花、楽しいね。いまでは大事な趣味のひとつになっている。

高まる花への感度

花の図鑑や、花に関するウェブサイト・育成ブログ等々を見る機会も増え、ちょっとしたことで花に反応するようになった。

アニメ「パリピ孔明」では、原作では描かれていなかった、AZALEAのバンド名の由来を語るシーンがアニオリエピソードとして盛り込まれ非常に印象に残っている。

劇場アニメ「すずめの戸締まり」では、冒頭の夢のシーンに加えて、すずめの部屋にもリンドウが飾られており、死生観や最終目的地から銀河鉄道の夜を重ね合わせたりもした。たった5日間の物語なのにすずめの訪れる場所でこんなにも植物に季節の変化を感じるのはなぜだろうと思っていたけど、南から北へ大移動していたからなんだなと後になって気づいた。桜の開花前線を思い出せば納得。桔梗や秋咲きのミモザに季節の移ろいを感じたものだ。

最近だと、アニメ「薬屋のひとりごと」のOP/EDが共に花づくしの映像&歌詞で強く惹きつけられた。

そう。

花が気になってしょうがなくなってしまったのだ。

「エリカの花がいい香りです」

「スパイファミリー シーズン2 エピソード5(MISSION:30)越境作戦」において、ヨルさんは言った。

「エリカの花がいい香りです」

スパイファミリーでは、いばら姫とその所属組織「ガーデン」という言葉で明示されているくらいで、登場人物が花を語っている印象はない(あったらゴメンね)。

だからこそ、今回、ガーデンで店長といばら姫が相対する場面において、ヨルさんがひとつの花について感想を述べたことが印象的だった。

どんな香りなのかも気になる。

ということでエリカを迎えてみた

早速、近くの園芸店へ来てみたのだけど、ひとつ問題が。

エリカといっても品種は様々。ヨルさんがいい香りと言ったそのエリカは「なにエリカ」なのか。出先でアマプラ開いて確認すれば済む話だったんだけど…せっかくだからとそこにあったエリカを全部(4種類)買ってみた。

  • ジャノメエリカ

  • エリカ ダーレンシス

  • エリカ アフリカンショーガール

  • エリカ ファイアーヒースアカツキレッド

 

見た目も違えば開花時期にもばらつきが。

▼ ジャノメエリカ

ジャノメエリカ
ジャノメエリカ

▼ エリカ ダーレンシス

エリカ ダーレンシス

▼ エリカ アフリカンショーガール

エリカ アフリカンショーガール
エリカ アフリカンショーガール

▼ エリカ ファイアーヒースアカツキレッド

エリカ ファイアーヒースアカツキレッド
エリカ ファイアーヒースアカツキレッド


見比べるとわかるね。

ヨルさんがいい香りといったエリカは「ジャノメエリカ」。日本においてエリカといえば「ジャノメエリカ」を指すそうだ。5号鉢は若干手狭だったかな。適切なタイミングでサイズアップさせたい。”ガーデン”みたいな規模は無理でも、もう少し株を増やしてエリカ畑をつくってみたい。


ピートモス

エリカはツツジ科の植物。乾燥と酸性を好む。いつもの培養土は適切じゃないんだろうなということで調べてみた。鹿沼土&ピートモスのブレンドがいいみたい。はじめて買ったよピートモス。

植え付けて半月くらい経つけどいまのところ順調。

エリカについて調べていたら考察班に遭遇

いい香りのエリカ、それはジャノメエリカのことでした。お迎えして生育順調。これからが楽しみです!

で終わるつもりだったのですが。

エリカの育て方を調べていたついでに、スパイファミリー絡みの検索もしていたところ、考察班に遭遇。エリカには特別な意味があるのでは?という話。

そのヒントは花言葉。

エリカは品種によって共通の花言葉もあれば、個別の品種にのみ与えられた花言葉もあるのだけど、ジャノメエリカにしかない花言葉が考察に値するよう。

スパイファミリーは仮初めの家族ということで、いつ、どのように形が崩れてしまうのか(そしてその後どうやって収束し平和が訪れるのか)がワクワクドキドキポイントだと思っている。

ジャノメエリカがその発露を示しているのではないか。

ベランダのエリカたちと共に物語の行く末を見守りたい。

最初に動くのはヨルさん…なのか

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