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#8 キャプテンとして

過去の話ばかりではいけないので、たまには今や未来の話をしたいと思います。


私は昨シーズンから日立金属ブルドッグスでキャプテンを務めていますが、自分なりにキャプテンとして大事にしているスタンスがあります。


“今が良ければいい”ではダメ


今というのは、今この瞬間、今日、今週、今月、今大会、今シーズン色んな意味を含みます。

特に実業団というカテゴリの中では、

・体育館が確保できず練習できない

・仕事で練習に行けない、人数が揃わない

・バスケ以外の問題によりバスケに集中できない

・主力選手の怪我

・シーズン途中でコーチが変わる

・会社事情により選手が獲れない

というのはざらに起きることです。反対に良い選手が入ったから一時的に強くなることも当然あります。

何かトラブルが起きる度に目指すべきものが変わったり、自分たちのバスケを見失ったり、結果が出せなくなるようではやってられません。

日々変わる環境の中で、ずっと良いチームであり続けるため、ずっと強いチームであり続けるためには、絶対にブレることない何かを持つことだと思います。

我々ブルドッグスでいうその“何か”は、プレーではなく、 チームワーク(ベンチワーク)、スマイル、最後まで諦めないこと、思いやりや助け合いなど、マインドの部分です。

キャプテンとしての役割は??と聞かれたとき、

その絶対ブレることない“何か”をひたすら追求し、永年にわたり引き継がれるきっかけを作ること。

と答えたいです。

簡単に言えば“良い伝統”をつくることですね。


それを実現するための工夫として、

①多くの人を巻き込む

キャプテンだからといって全て自分でやっていては疲れてしまうし、何よりもその人がいなくなった後どうするんだとなります。

また、一人で複数人を動かすより、複数人が複数人動かせた方がチームとして効率がいい。

人望が大事になってきますね。

とにかく自分自身を磨いて努力して、一つ一つの言葉を大切にすることです。


②次のリーダーをつくる

これすごく大事。

ただ単に次期リーダーに自覚を持たせるだけではダメで、周りの人間に対してもそいつが次期リーダーであると仕向けていくことも必要です。

言ってしまえば洗脳です。

コーチやキャプテンなど交代したタイミングというのは必ずギャップが生まれます。それが良くない方向にいくようではダメですね。そのギャップが更なるチームの進化に繋がるように準備することが、現任の人の責任です。


③対外発信

実業団という立場では中々難しいことです。

試合を見に来てくれるのは家族や会社関係者がほとんどでしょう。

そんな環境の中でも『自分たちはこーゆーチームだ!』ということを世間に認知してもらう努力をすることが重要です。

『このチームのこんなところが見たいんだ』

『このチームを見ていると私も頑張れる』

危機的状況に追い込まれ、自分らの足で立ち上がることが困難になったとき、社内外問わず、きっと支えてくれるのはこういった周りの声だと思います。


対外発信の手段として今はSNSがあります。

私のくだらないツイートで失笑してくれる人がいることを願う一方で、ブルドッグスというチーム・各選手に少しでも興味を持ってくれればいいなという想いです。


そしてクリニック。

見返りを求めてはいけませんが、利他的な心というのは最終的に自分たちに返ってくることでしょう。

我々はプロではないですが、クリニックや地域貢献はこれからも絶対続けるべき活動です。


長くなってしまいました。

ご清聴ありがとうございました。



ここ3日間の練習は参加メンバーの都合上、うちの若いキュンキュンなガード陣にずっとマッチアップをしてたので、おじさんは疲れてしまいました。

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この顔が夢にまで出てきそうです。

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