オタク気質の人間ってどんな人

オタク気質、って言葉ありますよね。それって何だろう、ってずっと考えていた(特に意識してたわけじゃない)けど、なんとなく最近わかるようになってきた。

僕は明確にオタク気質なんだろう、って、そう思う。

オタクって言葉から連想されるのは、アニメ、漫画、ゲーム、というワードだけど、僕が言いたいのはそういう趣味のジャンルの話じゃない。

精神構造、思考パターン、そういった精神的な根っこの部分の在り方がオタク気質だ、という話だ。

わかるかな?オタク気質な精神性は、確実に存在している。それがどんなもんか、わかるだろうか?

例えば、すっごい野球のことが好きな人を指していう時、「野球ファン」と「野球オタク」では、連想される人間のタイプって違わない?

「野球ファン」は自分で野球プレイしそうだし、してなくてもスタジアムで応援とかするのを楽しんでそう。一方「野球オタク」は、球団の歴史とか選手の個人データとか、そっちの知識が沢山あって、そういうのを集めるのが好きそう。

適切な例えじゃないかもしれないけれど、なんとなく、オタク、っていう言葉にある精神性はわかるんじゃないかな。

ここの「ファン」と「オタク」の一番の違いは、「本気度」だと思う。もうすこし詳しく言うと、「自分のリソースを、好きなものに、どれくらい割くか」の差。

オタク気質を持った人は、好きなものに対して、自分のリソースを、他の何よりも多く割いていく人たちだ。

「好き」という感情って、すぐ行き場を失うじゃん。

「好き」だと思っている対象からは、「自分もそうだよ」って言って貰わないと、満足できないじゃん。

でもこの世にある色々なものの中で、そんな簡単に自分の「好き」に答えてくれるものはない。

「好き」という感情への返答がほしくてたまらない者が、オタク気質な人。愛に飢えている人、自分に自信がない人、自己承認欲求が高い人。これが、オタク。

でもそれがもっとも擬似的にも味わえるのが、アニメ、ゲーム、とかいう、いわゆるオタクっぽいジャンルなんだと思う。

例えば、僕はゲームアプリ、FGOの武蔵ちゃんが好きだ。初めて出た星5だということもあるけれど、すごい好き、お気に入り。

でも、その好きな対象に対して、その好きさを分かって欲しい時、ゲーム内で好きを表明をする為にやれることはたくさんある。

まず、そのキャラを課金して手に入れること。さらにそのキャラを育成すること。レベル上げたり、スキル育てたりすることで、他より優遇するという、比較の中で愛を表明することができる。すると、他のキャラより明らかに強くなって、ゲームをクリアする為に役立ってくれる(愛を返してくれる)

(考えると、FGOはこういうキャラ毎への優遇への手段が多いのが肝なのかも)

自分のリソースを割くことが、愛の表明なんだ。

ゲームは、限られたリアルなリソース(日々の時間・お金)をいかにゲーム自身に割かせるか、を目的にしていて、アプリゲームはその中で得たゲーム内リソースを、いかに好きなキャラに割くかまで要求してくる。

そんな構造が、オタクの「リソースを1つのものに集中させる」という精神性と、めちゃくちゃにマッチしている。

もちろんこれはゲームだけじゃない。

アニメ、漫画はそのコンテンツのグッズやイベントに時間と金を割かせる。でもそれは愛の表明の一番外部にあって、認識しやすいけど、もっと根底にあってオタクに共通してくるのは、「そのコンテンツのことをもっと深く知る」というところだ。その精神性が我々のお金と時間を獲得していく。

オタクって、好きなものに対してすごい詳しいじゃん。ほかの自分の生活に対して割くべき時間を、そのコンテンツに対して割いてるんだよ。

その精神性が最もわかりやすく表明できて、そしてその見返りがしっかり得られるものが、アニメ、ゲーム、漫画。

だから、オタクっぽい人間のイメージって、そういうコンテツと一緒に語られるんだろう

なんか、そんなこと考えてたんだよ。

だから、オタクに対してコンテンツを生み出す側は、オタクが割いたリソースに対して、充分に、時間なのかお金なのか人なのか、その分を割いていかないと、対抗できないんだな、って思った。

がんばろう。オタク。

互いに人生削って、戦おうぜ。

生きづらいけどさ、こっちも頑張るからさ




もしよければ、何卒…