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マジで何も知らないオタクが東京ドームに連れて行かれるまでの話
マジで何も知らなかったところから、これに連れて行かれたオタクの話をさせて欲しい。あと、何を言っても怒らないで聞いて欲しい。
長ったらしい前史
長ったらしいので読み飛ばしても構わない。というかこの記事自体、バカみたいに長い上に面白くないので読まないで欲しい。
そもそもの原因
あれは2年前の夏、私はドラゴンボールにハマり鳴き声が「トランクスくん……」になっていた。
いきなりどうしようもないレベルで坂を転がり落ちてしまったのだが、元々ドラクエに人生をめちゃくちゃにされており、鳥山明のキャラデザに激弱だったため何ら意外性はなかった。
それから少し遅れて秋、母の鳴き声が突然「平野紫耀くん」になった。何がどうしてそんなことになってしまったのかよくわからないのだが、母は元からいきなり顔のいい男を推し始めるクセがあったので、娘的には「またなんか言い出したわ……」と思っていたし、意外性はなかった。
ところで同年11月、その平野紫耀と同じユニットにいた神宮寺勇太、岸優太の3人がユニットを脱退するという報道があった。その頃には何故か母の鳴き声が「神くん」になっていたのだが、それはともかく、何故かここから母のスイッチが入ってしまった。
なお、その頃の私は同人鬱に陥りジャンルを変えたいと嘆いていた。残念なことに執筆時点では相変わらず同じジャンルに居座っている。
その年の紅白はもちろんリアタイで見たし、何年かぶりのカウコン(※我が家は長いことカウコンで年越ししていました)も見た。年末年始で帰省していたので付き合った。
そのまましっかり2023年を迎え、ファンの方ならばよくご存じであろう5月22日を迎えた。その間に世間では手が震える構文が作られており私はゲラゲラ笑っていたのだが、母はしっかりとVenueでもらい泣きしていた。
個人的にはこの辺りで落ち着くと思っていたのだがそんなことはなく、7月7日になると「インスタが見たい」「ファンクラブに入ると思うからその時はよろしく」などと意味不明な連絡が来た。いや、意味はわかっていた。
まだ追いかけるつもりなんだな、って……。
とはいえここからしばらくは紫耀くんとも神くんとも言わなかったので、きっと母は落ち着いたのだろうと思っていた。
しかし、ちょっと目を離した隙にIMP.という全く知らない新しい単語が出てきたり、気づいたら「かげやまくん」なる新キャラが登場したり、事態はどんどんややこしくなっていた。
つまり、私がドームに行ったのは「母の付き合い」である。そうだったはずなのだが、何故かミイラ取りがミイラになりつつある。
助けて。
一般オタク向けの補足事項
正直なところ、上記説明で理解できるのは芸能ニュース好きもしくは某事務所のオタクだけだと思うので、もう少し世の中の人間に対してわかりやすい説明を付記したい。ただし、怒られたくないので極力ふわふわ言葉を用いた自主規制的な表現を用いたいと思う。
何せ私はにわかである。偉そうに説明ができる立場ではないので、迂闊なことを書くとファンにもアンチにも刺されてしまう。だから持って回った表現になってしまうがご容赦願いたい。
ところで、平野紫耀と聞くと、なんとなくこういうイメージが頭に浮かぶ人も多いのではないだろうか。
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少なくとも当時の私は上図のような認識を持っていた。いつになっても幾つになっても隣で笑顔を見せてと言ってくると思っていたし、KING OF PRISMと略称被せやがって……と思っていた。あと、プロメアに狂って映画館に13回くらい通ってた際、散々実写版『かぐや様は告らせたい』の予告を見ていた都合、少々見飽きた顔でもあった。
あと当時私をいびっていた、とても人を選ぶ性格をしていた中年女性(ふわふわ言葉)の視線を彼が遮っていたので、微妙に好感度は高かった。(※当時の職場に平野紫耀ファンがおり、その人が「当該中年女性の視線を直に浴びると萎縮して仕事にならない」という理由で衝立代わりに彼のうちわを置いていた)
そういうわけで、この頃の私が彼に抱いていた印象はイーブイである。シンデレラの魔法が解けたとて愛してくれるのは間違いない系の王子様系イーブイ。
歯の浮くようなセリフ満載の歌詞とキラッキラなコスチュームで歌うすんげ〜顔のいい男。何故かアイドルなどには興味のなかった私の記憶にすらその姿はしっかりと焼き付いているのだから、当時からしっかりと興味のあったお姉さんたちの脳は焼けこげて消し炭になったに違いない。
そんなイーブイだが、同じユニットのサンダース、ブラッキー、シャワーズ、エーフィ、ニンフィアと共に順調にキラキラアイドルのブイズとして活動をしていた。(残念ながらニンフィアは体調不良により脱退となってしまったが)
ここまではご存じの方も多いだろう。私も知っている。ZIPに出てて毎朝誰かしらをぼんやり見てたし。まあ当時は顔面が強すぎるイーブイと名前が強すぎるシャワーズしか覚えられなかったのだが。
そんなブイズだが、我々の知らないところで何か色々なことがあったのだろう。2022年11月にイーブイ、シャワーズ、エーフィはポケモンを辞めると発表。翌年5月22日に3人はブイズを脱退し、イーブイとシャワーズは同日でポケモンも辞めた。(エーフィだけは映画の仕事があったため、2人より遅れること同年9月30日にポケモンを辞めた)
そしてポケモンを辞めたイーブイとシャワーズは7月7日付けで新しい事務所(仮にサンリオとする)に所属し、エーフィも彼らに合流した。
つまり母はポケモンを辞めてサンリオ所属となったイーブイ、シャワーズ、エーフィらを応援しているのだ。今の彼らはキティさん、シナモロール、クロミである。
しかも追いかけた先で新たにハンギョドンにも興味を持ってしまい、気づいたら推しが増えていたというわけである。(最近はばつ丸推しだが)
アイドルマスターSideMのオタクにのみ通じる説明をすると「961プロから315プロに移籍したJupiterを追いかけていたら、そのままHigh×Jokerにもハマりました」みたいな状況である。
書いていて思ったけど、全く興味がない人間のわりにはブイズのことに詳しいんだよな、私。
いかにして巻き込まれたか
2023年末、帰省
年末、実家に帰省した。そこで待っていたのは「とべばん(※1)で影山くん(※2)が推してた寿司(※3)を食べたいので今日の夜ご飯はスシローだから」と言い出す母であった。
完全に私のことを巻き込むつもりの母がいた。しかも私の名前でIMP.のファンクラブに加入させられた。
※1:これのこと
※2:先述した「新キャラ」「ハンギョドン」こと影山拓也のこと
※3:いか塩レモンだった気がするが、忘れた
Fire TV Stickの罪と罰
少し話は変わるが、実家のリビングに設置されたテレビ(50型くらいのデカいやつ)には私が買ったFire TV Stickが突き刺さっている。
母も含めて家族は映画好きなので、Prime Videoを始めとしたサブスクで映画が見やすいようにと思い、数年前に買ったものだった。親孝行のために設置しておいたのだが、母はこれでYoutubeを見るようになっていた。
Youtubeで何を見ているか、答えは簡単である。
先ほど「謎の新キャラが生えた」と言ったが、その新キャラことIMP.を見つけてしまった原因の一端は、上記のようなYoutube配信を簡単に大画面で視聴できる環境にあった。
つまり私のせいである。気づいたとき、少し泣いた。
怒濤の布教
実のところ、この時期は平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太の3人ことNumber_iは何の活動もしていなかった。マジで何の活動もなかった。何してたんですか?
そんな休眠期間中、一番働いていたのが上に姿が見えているIMP.の7人である。Youtubeにも積極的に動画を上げており、母はリーダーである影山拓也こと影山くんにハマっていた。リビングのテレビではYoutubeが見放題。
するとどうなるか。
めちゃくちゃ動画を見せられた。クリスマスにも全く予定がないため、そごすごと実家へ帰省する、非常に寂しい岸優太と同い年の娘に、母はめちゃくちゃ動画を見せた。顔と名前が全く一致しないない中、上の動画を見せられた。大河くん(※画面左中央)のプレゼントがめっちゃセンスよかった。
ちなみに影山くんは画面中央の赤い服の人です。
上記動画に関してはマジで見せられたとしか言いようがないが、それ以外に関しては見せられた、というと語弊がある。母が勝手に見ていたのだ。勝手に見ていた。リビングで。そうなると嫌でも視界に入ってくる。
もちろん、画面を見ようものなら「今喋ったのが横原くん、奏くんからよこぴーって呼ばれてる」みたいな解説が挟まるのだが。
疼くプリンセスの血、染まるPINKY.の色
私はうたプリのオタク(通称プリンセス)をしていた。当然だが登場キャラのメンカラは魂に刻まれている。一十木音也が赤、一ノ瀬トキヤが紫、聖川真斗が青、神宮寺レンがオレンジ、四ノ宮那月が黄色、来栖翔がピンクで愛島セシルが緑。完璧だ。
ところで、IMP.は7人組である。当然だが、彼らにもメンカラがある。影山拓也が赤、横原悠毅が紫、鈴木大河が青、椿泰我がオレンジ、松井奏が黄色、佐藤新がピンクで基俊介が緑。一緒だ。ST☆RISHと。完全に同じ色だ。そしてYoutube動画はテロップの文字が丁寧にメンカラになっている。
おかげでめちゃくちゃ簡単に覚えてしまった。母は大喜びだった。
色ついでに、もう一つ。
これはあまり直接関係ないことなのだが、私は同人活動をしており、自サークルにイメージカラーを設定している。(作りたいものに合わせて多少数値は変動するが)CMYKでいうとM100%で、カラーコードでは#E4007Fである。大体はこれに黒文字をあわせることが多い。
ところで、IMP.のイメージカラーはマゼンタピンクと黒である。
![](https://assets.st-note.com/img/1712060979714-WWFOLXkc3I.png?width=800)
印刷を想定しているためCMYKのややくすんだ色調を基本としている我がサークルだが、RGB環境のみを想定している場合はマジでIMP.みたいな色を使っている。ウケる。
この話を母にしたら期待された。違うって。
ヤギ
2024年1月1日、ついにNumber_iが仕事をした。デビュー曲が出たのだ。
イーブイがフリーザになってしまった。ブイズだった3人は、どちらかというとドラゴンボールの悪役人外になって出てきたのである。
正直マジで心の底から面白かった。キラッキラ王子様が深夜のドンキだ。面白くないわけがない。
この辺から、私は「面白がる」方向にシフトし始めた。だって深夜のドンキだぞ。面白くないわけがないだろ。なんでだよ。なんでこんなに最高の方向性で来たんだよ。面白いだろ。
といった具合に、もはや完全に面白がり始めた。それがよくなかった。ちなみに、IMP.のほうは「まあみんな嫌いじゃないけど推しとかではないな~」と思っていた。もうおしまいだよこいつ。
当たったからには仕方ないなどと供述しており
そういうわけで布教をされていたのだが、ついにライブのお知らせが来てしまった。当然のように申込をさせられ(ファンクラブ会員なので)、チケットが当たり前のように当選し、のこのこと東京ドームに行くことになってしまった。
それは、2019年のOLDCODEXのライブ以来、実に5年ぶりの現場だった。オタクは完全におかしくなった。
楽しい予習の日々
行くからには予習をしなければ失礼である。先ほどから全く触れていなくて恐縮なのだが、この事務所にはしれっと三宅健と北山宏光もいるので、彼らの楽曲も含めてしっかり聞き込む必要がある。
![](https://assets.st-note.com/img/1712062918166-OhL7ObitUX.png?width=800)
そういうわけで、しっかり聞いた。IMP.の『CRUISIN'』がやはり一番好きだが、北山くんの曲が全体的にアニソン味が強く、時たま様子がおかしくなるので意外と気に入っている。あとヤギ。
楽しい工作の日々
予習のついでに工作をした。
![](https://assets.st-note.com/img/1712063175017-nCtlieWCGE.jpg?width=800)
ちなみに、レースやリボンなどの素材は全て自作である。イラレは最高、Adobe税もっと下げてください。
結論
どう見ても手遅れです、ありがとうございました。
![](https://assets.st-note.com/img/1712063585565-K0HXqNgs9M.jpg?width=800)
本当にどうでもいい余談
よこぴ静岡出身なんですけど、私が未だに擦ってる某男性声優が愛知県出身なので、最近ずっと「東海地方から離れたい……」と言っています。
ちなみにNumber_iなら平野紫耀(愛知県出身)のオタクの顔がしたいです。殺してください。
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