許せない病 4
失われた対象への未練を断ち切り、
「対象喪失」を乗り越える過程
「死の需要五段階説」
エリザベス・キュープラー・ロス提唱
を紹介する。
何故なら自分の死こそ最大の「対象喪失」だからだ。
第一段階 否認
第二段階 怒り
第三段階 取り引き
第四段階 抑うつ
第五段階 受容
この五段階となる。
.
まず
不治の病に侵されていると知らされると
患者は
「いや、そんなはずはない」
と最初不安になって、
このように「否認」する。【1】
やがて現実を受け入れざるを得なくなり
否認を維持することが難しくなる。
.
そのかわりに出てくるのが【2】
「怒り」「妬み」「恨み」
第二段階である。
「どうして私なのか」
やりたいと思っていたことが出来なくなることに落胆し、
平気な顔で楽しんでいるように見える人に怒りを感じる。
こうした怒りは
見当違いにあらゆる方向へ向けられる。
いわゆる八つ当たりである。
.
対象消失を直視できず
激しい怒りを覚えた人はその後
何とか交渉しようという段階へ入っていく
第三段階「取り引き」【3】
何とか良い事をして命を取り止めようとする。
(命乞い)
"溺れる者は藁をもつかむ"
.
それでも目の前の事実を否定できなくなると、
第四段階「抑うつ」の時期に入る【4】
楽観的な態度がとれなくなり
喪失感に襲われるようになる。
このように、
いくつかの段階を通過し悩み苦しんだ末
やっと最後が近づくのを静観できるようになる。
第五段階の受容である。【5】
これら段階は生命の危機だけでなく、
それ以外の極めて困難な状況にも出現する心の防衛メカニズムである。
「許すこと」を受容していく過程も同じような過程を通る。
.
⚠️ただ全く同じという訳ではないので、
そこは区別しなければならない。
(「許せないという病_片田珠美」より)
↑
自分の死という「対象喪失」
人によって
早かったり
時間がかかったり
ある過程が全く無かったように感じる人もいて色々なのだだそうです。
ただ「許す」は
対象喪失だけではない問題がある。
対象喪失だけでなく
その過失行為を「許すのか」
「許せない病5」で兎銀の例もあげながら、
その難しさを語ろうと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?