帰路
北海道からの帰路。電車に乗って新千歳空港まで向かっている。
窓から見えるのは、田んぼと農作業している小さい人と、山と、駅のホームと。
なんだか限界がきてしまった
いや気づいていたけど無視をしていた無理がゆっくりじわじわ効いて
器が壊れてしまったような。
無事帰れたら主治医にもう無理ですって言おう。
強いひとでいたかった。
強かな人だと見られたかったから、頑張った。
文字打ってたら涙でてきた、人目が恥ずかしい。
ずっと過去に片足を掴まれて、進もうとしても気を緩めると引き戻されてしまう。
わたしは強いひとなんだ。過去なんて乗り越えたんだ。多少ガタはきてたとしても、傍から見たら普通の人だ。
そう思い込みたいだけだった。
人を頼らないことが強さだと、1人で生きていけることが強さだと自分に言い聞かせて
いつのまにか助けを求めることが悪だという歪んだ認識に変わっていた。
だけどほんとうの強さは、自分の弱みを見せられる人なのだとつくづく感じるし、気づいていた。
気づかないふりをしていた。
でも、生き恥だったとしても、私はわたしの人生をちゃんと、幸せに生きていきたいから
ちゃんと見栄を張らずに、もう無理ですって言おう。
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