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《気まま和訳⑫》In My Merry Oldsmobile[The Merry Monahans(1944)]

こんばんは🌃 
涼しさが覗く季節に、随分久しぶりの記事です。
本日は若きオコナーの素敵な映画から、思わず口ずさみたくなる素敵なナンバーをお届け。


恋はオールズモビルに乗って

🎬"MAEOKI"_🍿

 今回ご紹介するのは、
[The Merry Monahans(1944)]。
直訳すると「楽しいモナハン一家」…なんだか北欧の白い妖精さんが思い浮かびそうな名前である。

中身はもちろん白いアイツとは何の関係もなく、
ボードビルを巡る芸人一家"Monahans"の物語。

もうユニバーサルスタジオ(貧乏時代)制作映画でお馴染みの日本語字幕無し・荒れに荒れた映像だが、私の好きなオコナー&ライアンのダンスがたくさん見られる映画なので大好き。さらに兄妹役というのがまた楽しくて、2人の映画の中ではトップに好きな部類なのです…。

今回はこちらの作品からナンバーをまたゆるっと気ままに和訳していきます。

🎬"Sokosoko chanto ARASUZI"_🍿

舞台は1890年、🇺🇸。
芸人ピートは美人ダンサーのリリアン(ローズマリー・デキャンプ)とコンビを組み、ボードビルの巡業をしていた。

︎☝︎ピート役はかの名作「独裁者」で
チャップリンと共演したジャック・オーキー
あちらでは破天荒なファシスト役だが、本作ではちょっと情けなくも優しい父親に🎩

ある日のパフォーマンス中に、ピートは共に舞台に立つリリアンに求婚する。2人の結婚は周囲にも祝福されるが、芸人仲間ローズが「私と婚約したじゃない!」と訴え出したのでお祝いモードはどこへやら、誤解したリリアンも失踪し、事態は一変してしまうのだった…。

結局ローズの言い分を信じて、どうやら「酔ったはずみでしたらしい婚約」の真相を思い出せないながらもピートは彼女と結婚することに。幼い息子・娘も加えて "4 monahans" としてなんだかんだ一家で巡業を続ける運命になるのだった。

    成長後の息子ジミー(ドナルド・オコナー)👉

👈娘パッツィ(ペギー・ライアン)                         


ところが20世紀になり家族巡業が板に付いてきた頃、贅沢のできない芸人生活に疲れたローズがいきなり姿をくらましてしまう。
(この時かつての「酔ったはずみの婚約」も彼女の嘘だったことがわかる)。

可哀想なのは二重にショックを受けたピートだが、気丈に子供たちと"3 Monahans" としてやっていくことにするのだった。

こうして見るとおちゃめな雰囲気が似ていて
親子役にピッタリ🤭


3人での巡業生活にも慣れた頃、ジミーが移動先の汽車で歌手の卵・シーラと偶然出会ったことで "3 Monahans" に再び転機が訪れる🕊 

ヒロインでもあるシーラ役は、
ソプラノボイスが美しいでお馴染みのアン・ブライス
 10代オコナーの相手役が多い女優さんでもある🥺


ジミーとシーラは巡業先の劇場で再開しすっかり意気投合する。マネージャーである彼女の母親とも仲良くなり、

「父さん! 友達を紹介するよ、彼女同じ劇場で歌うんだって!」

とモナハン一家の楽屋に案内したところで、彼の思惑に反して父親ピートの表情が一変。
 なんとシーラの母親は疾走したかつてのピートの婚約者・リリアンだったのだ…!!

昔の誤解がとけて一件落着…かと思いきや、"3 Monahans" とシーラ母娘の間を引き裂こうとする厄介な運命のいたずらが迫るのであった…。

すでに山あり谷ありのモナハン一家の命運やいかに??

                                        ⚠
ほんのりネタバレすると、未亡人となっていたリリアンと妻に逃げられたピートをくっつけようと子供組が画策したり、エセ紳士の劇場支配人とのバトルがあったり、お父さんが飲んだくれてしまったり、シーラとジミーが駆け落ち騒動を起こしたりするのだが、その話はまた今度に🤫


そんな中から今回はこの一曲。

こういうつば広帽って違う映画でジュディ・ガーランドも被っていたけど、当時の流行りだったのかしら…👒


 誤解も解け再び急接近したピートとリリアンが、子供たちをつれてドライブにでかける場面でのナンバー👇

🎬"SONG"_🍿

In My Merry Oldsmobile

実はこの曲オリジナルではなく、映画よりちょっと昔の流行曲。
作中では少しポップなアレンジを加え、クラクションを合いの手に皆で歌う可愛らしいラブソングになっていて素敵なのです。🚗𓈒𓂂𓏸



Come away with me Lucile
In my merry Oldsmobile
🎩ルシール、僕と一緒に来てくれよ
👔陽気なオールズモビルに乗って行こう

Down the road of life
We’ll fly automo-bubbling you and I
🌸きみと僕で 車に乗って
      人生の道を 2人とばしていこうよ

To the church we’ll swiftly steal,
Then our wedding bells will peal
🎩教会まで急いでいこう
     すぐにウェディング・ベルが鳴り響くだろう

You can go as far you like with me
In my merry Oldsmobile
🎀きみが望むなら僕とどこへだって行けるさ
陽気なオールズモビルに乗って行こう

Young Johnnie Steele has an Oldsmobile
He loves a dear little girl
🎩オールズモビルの持ち主、
     若きジョニー・スティール
      かわいいあの娘のことが好きなんだ

She is the queen of his gas machine
She has his heart in a whirl
      あの娘は彼の自動車に乗った女王様
      やつをクラクラにさせちゃうのさ

Now when they go for a spin,
you know, she tries to learn his auto, so
👔いまふたりはドライブの真っ最中
     ほら 彼女ったら車にも興味津々

He lets her steer while he gets her ear
And whispers soft and low;
      彼は彼女の耳に優しく低い声で囁いて
      運転を教えてやるのさ

Come away with me Lucile
In my merry Oldsmobile
さあ一緒に行こう、ルシール
僕の陽気なオールズモビルに乗ってくれよ

Down the road of life
We’ll fly automo-bubbling you and I
きみと僕で 車に乗って
人生の道を 2人とばしていこうよ

To the church we’ll swiftly steal,
Then our wedding bells will peal
教会まで急いでいこう
すぐにウェディング・ベルが鳴り響くだろう

You can go as far you like with me,
In my merry Oldsmobile
きみが望むなら僕とどこへだって行けるさ
陽気なオールズモビルに乗って行こう




かわいいね皆…これ動画ないですけど、ドライブしながら歌ってるんですよ…🥺🥺
音質が悪いのはご愛嬌、ブライスの美声は健在です。

🎩→ピート(ジャック・オーキー)
👔→ジミー(ドナルド・オコナー)
🎀→パッツィ(ペギー・ライアン)
🌸→シーラ(アン・ブライス)
太字は皆でのコーラス。リリアン(ローズマリー・デキャンプ)もここでだけ歌ってます。

🎬"Kawaii"_🍿

his auto の "auto" は自動車と何かの言葉をかけているんじゃないかな…と思いながらもなんだかよくわからなかったなぁ🤔

いろいろ言いたいことはあれど、も〜〜ね!!
ニコニコで歌うこの親子を見たら全部ふっとびます、ああ可愛い。大好きなシーンです(Youtubeにないのが寂しいけど)


👇ちなみにオリジナル版(ビリー・マレイ)がこちら。

ちょっと癖になるキュートさじゃありません?
調べたところ1905年の流行歌。


👇記事を書きながらこんな面白いものも発見!
かのビング・クロスビーとジュディ・ガーランドのデュエット。

 こちらは替え歌で遊んでます。
ものすごく能力のあるプロがふざけ合うのっていもんですね…🤭 

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