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《気まま和訳⑪》Walking My Baby Back Home[ 〃 (1953)]

 こんばんは🌃
 今晩ご紹介する作品は、主題歌が大ヒット…というより 大ヒットした名曲をテーマに作られた映画。

テーマ曲「Walking My Baby Back Home」は1930年、フレッド・E・アーラートによるジャズの名曲。
思わず口笛を吹きたくなるメロディに添えられた、恋人を送って歩く軽やかな心地を歌う歌詞は
ロイ・タークによるものである。


現在に至るまで多くの人に愛され続ける曲だが、特に有名なのは🇺🇸のジャズ歌手 ナット・キング・コールのバージョンかもしれない。

洋楽に詳しくない人でも、きっとどこかで一度は
彼の曲を耳にしたことがあるだろう


そして今回の映画は、そんな名曲に着想を得た一作。
オープニング/エンディングでのコーラスに加えて、劇中では主人公を演じるドナルド・オコナーが歌う「Walking My Baby Back Home」が注目どころ🥺


🎬"zatsu na ARASUZI"_🍿

大戦後、主人公 ジガー(ドナルド・オコナー)はかつての戦友たちと結成したバンドで売り出そうとするがなかなか上手く行かず一時は解散するが、とある黒人歌手スマイリー(スキャットマン・クロザーズ)との出会いを機に風向きが変わり始める。
リーダーのジガー、楽天家な親友ブリンプ(バディ・ハケット)をはじめとする戦友たちに、
大佐の娘で旧知の美人歌手クリス(ジャネット・リー)を加えて、音楽と歌とダンスでバンドを一新。

(右から)
主人公ジガー、美人歌手クリス、
親友ブリンプ、人気ジャズ歌手スマイリー



ディキシーランド・ジャズの要素を取り入れた新生バンドとして再出発するが、そこには様々な困難が待ち受ける。

はたして、彼らは彼ら自身が求める
「new style music」を打ち出すことができるのか…?


🎬"This sense is…"_🍿

旧知のクリスと恋仲になったジガーだったが、解散したバンドをなんとか再結成すべく暗中模索する日々が続いていた。

親友ブリンプも加わるがなかなか画期的な解決策を見つけられない中、
ある日、スマイリーの働くダンスホールを訪れて助言を聞いたことから、彼らなりの「new style music」の姿、そして新生バンドの突破口が見えてくる。

すっかりと夜が更けた帰り道でも、クリスを送って歩くジガーの足取りは軽いのだった。


🎬"SONG"_🍿

Walking My Baby Back Home

恋人とのキスでの夢心地が、夜の遊園地で表現されるのがなかなか素敵🎠


Gee, it's great after bein' out late
Walkin' my baby back home
やあ 遅くまで遠出した日の帰りって素晴らしいね
恋人を家に送って帰るのさ

Arm in arm over meadow and farm
Walkin' my baby back home
僕らは腕を組んで牧草地や農地を通りすぎる
恋人を家に送って歩く帰り道

We go long harmonizing a song
Or I'm recitin' a poem
僕らは道中 歌ったり、
あるいは詩をそらんじてみたりする

Owls go by and they give me the eye
Walkin' my baby back home
フクロウが僕らを追い抜いては横目で見る
そうさ、恋人を家に送り届けてるとこだよ

We stop for a while,
She gives me a smile
And snuggles her head on my chest
ふと立ち止まる
彼女は微笑むと僕の胸の中に甘えてきた

We start in to pet and that's when I get
Her talcum all over my vest
じゃれあう僕ら
でもその時 気づいちゃったんだ
彼女の化粧で僕のベストが
べたべたになっちゃってることにね

After I kinda straighten my tie
She has to borrow my comb
甘い時間の後には 結局
僕はネクタイを直さなくちゃいけないし
彼女は僕の櫛を借りて髪を整えなちゃいけない

One kiss then I continue again
Walkin' my baby back home
ひとつキスして 僕はまた歩き出す
恋人を家に送って歩く帰り道を


🎬"The world for two"_🍿

ヒロイン役のジャネット・リーだが、彼女は撮影の随分前からダンス自体を引退していたそう...!!
後にオコナーが 撮影時の彼女の様子をインタビューで語っているのだが、硬いコンクリートの上でのダンスシーンに大変な苦労をしていたのだとか💦

ただ、それを感じさせない軽やかなタップと
色気もありつつ可愛らしいヒロインを演じているリー…プロだなぁ。

今回の作品は この曲はもちろん、バンドでの演奏シーンや他のナンバーも魅力的で大好きな映画🎬
オコナーがさらっと色んな楽器を演奏するのも、さすがボードビル出身…という感じ👏


☝️ちなみにナット・キング・コールverの「Walking My Baby Back Home」はこちら。
穏やかな優しい声色で雰囲気がガラッとかわってこれも素敵🌹

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