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25時、ナイトコードで。「ノマド」考察

「空白のキャンバスに描く私は」にて公開された新曲「ノマド」。
絵名バナーの時に公開されるおうたって歌詞も滅茶苦茶いいんですよね。そんな語彙力のない私が、今回歌詞の考察とかいう無茶をしてみたいと思います。
ちなみに「ノマド」(nomad)とは「遊牧民」のことです。
遊牧民は、住む場所を定住化することなく転々として高原をあても無く移動する民族のこと。
絵名の「絵との向き合い方」に悩みあても無く彷徨った姿と掛かっているのでしょうか。また今回の新衣装も、どことなく民族衣装風な感じもしますよね。

また、遊牧民という意味の他にも「自分で場所や時間を選んで働く人」という意味も持つようです。
絵名は、自分自身で「自分が居るべき場所はここなんだ」とニーゴを選んだのかもしれません。

それでは、歌詞を見てみましょう。フルではなくゲームサイズになります。フル尺は他の人に任せた。
一番重要なものを忘れていました。セカイver.の3DMVを埋め込みます。聴きながらぜひどうぞ。

途方もない時間だけ また過ぎていく
○「途方もない時間」=絵名が過ごしてきた「絵画教室を辞めてからの時間」。
  →ストーリーにて「あそこに行って、サボってた時間の長さを実感しちゃった」という台詞がある。『絵』の勉強を辞めてしまった時間。それが「過ぎてい」き、現在に至る。周りとの実力差を痛感した。

此処は理想郷では無い ましてや描いた未来じゃない
○「理想郷」=「自分の絵を褒めてもらえる世界
  →雪平から「ただ褒められる絵を描きたいのであれば、この教室に来る必要はない」と一蹴された事で、「理想郷では無い」としている。
また、「自分の納得のいく絵が描ける状態」を指しているようにも考えられようか。

○「描いた未来」=受験に成功し、美術系の学校へ進学した自分の姿
 →中学時代、絵名は美術を専門に勉強しようとしていたが、父親から「才能はない」と一蹴され反発し、結果として受験に失敗し今に至る。
つまり、中学時代から見て現在の自分は「思い描いていた未来ではない」ということ

終わりのない未来など なんて下らない
○「終わりのない未来」=夢に辿りつけずにそのまま彷徨い続ける未来
 →絵に対して真剣に向き合わないまま、夢に辿りつけずに生きていく事を「くだらない」としている。
 ここから考えられるのは絵名の強い決意。絶対に自分の夢を掴み取ってやるという想い。

夢の隙間に問う 私は何処へと行くの
○「」=画家になるという絵名が持つ夢
  その隙間問いかけている、私は何処へと行くの
    
→夢に対する迷いや絶望。『本当になれるのか、本当になるのか』
父親の言葉や受験の失敗から喪失感に襲われ、どうして良いのか分からなくなってしまった当時の彼女の心情、または絵に対してどう向きあって良いのかハッキリとした方向性を失ってしまった彼女の様子を描いているものか。

また、ゲーム内3DMVにて、まふゆちゃんがこの歌詞を歌っている事を考えると、「私は何処へと行くの」は「自分が何処に居るのか探し続ける彼女の姿」も重ねているようにも思える。

遠い 遠い先の方へ 痛みと歩いていた
○「遠い先の方」=自分の夢へ向かうための長い道
 「痛み」=才能、周囲との実力差など、絵を描き続ける限り続く苦しみ
一度は筆を折ってしまおうか苦悩したものの、再び「絵」に向かう事を心のどこかで決めた彼女の様子。
しかし現在に至るまでに彼女は才能に苦悩することとなり(満たされぬペイルカラー)、また自分の納得のいくものが描けないという苦悩にも直面することとなり(空白のキャンバスに描く私は)、痛みとともに歩いていたことになる。

騒がしい街の声が頭に響く
○「騒がしい街の声」=周囲からの酷評の暗喩、または周囲との実力の格差
 それが頭に響いている→嫌と言うほどに突き付けられている様子。
絵画教室に再度行った時に、周囲との実力差を痛感している様子にも重なるように思える。

夢の底でもがくのなら
この夜をいっそ喰らってしまいたい
○「夢の底」=夢は前述の通り画家になる夢。
  底でもがいている→苦しい事があったとしてももがき続けようという絵名の心情
○「この夜」=夢に対する絶望/=暗いイメージ→夢に対する暗い想い?
 →喰らってしまいたいと書かれているので、絶望を喰らってでも前に突き進んでいきたいという強い決意の表れ

呆れる程に傍にいて
○プロセカ内の3DMVでは、このタイミングで瑞希がアップに写り、歌唱も瑞希の声が目立つようになっている。
絵名と瑞希のストーリー内での関係性を考えるに、「ずっと一緒に」居たいという想いが込められているか。

愚かでいい 二度と無い今を生きていたいだけ それだけだ
○「愚かでいい」=絵名の在り方を指しているものか
 →「今はまだ表現しきれないかもしれないけれど」という旨の発言をしていたため、実力が無いことを自覚しながらも、今はまだそれでも良いけれど、いつか絶対に・・・と考える姿。

○「二度と無い今を生きていたいだけ それだけだ
 →中学時代の絵名が、受験先に悩む双葉に対し「人生は1回きりなんだし、好きなことができるようにしたほうがいいもん」という助言をしているため、それに沿ったもの。
そして、「逃げずに向きあう」事を決意した絵名自身の覚悟を表しているような歌詞にも感じられる。

と、ゲーム尺内で流れる歌詞はこのように考えています。曲が公開されてから勢いのまま書いてしまったので、後で見返したら「何言ってんだ??」ってなるかもしれませんが目を瞑ってください。

最後に、ゲーム内でのノマド公開と同時に公開された原曲の方も埋め込んでおきます。
flowerボーカルの良さがひしひしと伝わってくるようです。
ここまでご覧頂きありがとうございました。


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