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チャットGPTを制するにはプロンプトを意識するべし

チャットGPTは仕事の生産性を高め、効率化してくれるサービスの1つ。
しかしながら、上手く利用しなければ、求めている回答を返してくれない場合があります。

実際に利用したところ「求めていた回答が返ってなかった…」と上手く使いこなせていない人は意外と多いでしょう。

チャットGPTは会話形式で利用するため、適切な質問で対応しないと求める回答は得られません。

チャットGPTを上手く使いこなし、求める回答を得るにはコツがあります。
それは「プロンプト」を意識して利用することです。

この記事ではチャットGPTを効率的に使いこなすためのプロンプトについて解説していきます。

最後まで読めば、チャットGPTを効果的に使いこなし、あなたの作業の負担を減らせるでしょう。そして今日からワンランク上の活用ができるようになりますよ。


そもそもプロンプトとは


プロンプトとは、チャットGPTに複雑な作業をお願いする際の質問や命令を
出す指示文です。簡単な問いかけをする時は深く質問を考える必要はないでしょう。

ただ、条件に応じて作業をして欲しいときは、プロンプト(指示文)が必要になってきます。
チャットGPTも人と同じように具体的な指示がないと適切な回答を返すことができないからです。

例えば、「高度なプログラミングコードを作成するとき」や「資料から条件を抜き出し要約して欲しいとき」など。詳細な条件や命令を決めて指示を出さないと、上手く機能してくれません。

あなたも「美味しいラーメンを教えてください」といきなり言われても困りますよね?
地域や味、ラーメンの種類などの詳細がないと適した答えを導き出せませんから。

チャットGPTは優秀ですから何かしらの答えを返してくれるでしょうが。
こちらが求めている意図を理解してないため、回答は求めているものではない可能性が高くなります。

こうした状況を防ぎ、チャットGPTの力を引き出すのがプロンプトになります。
質問や条件を導く指示文を作り命令すれば、より複雑な作業も効果的に実行してくれるのです。

そして、すでにプロンプトには条件に応じた型となるテンプレートが用意されています。
そのため、適したプロンプトの型を使えば、自分で質問や条件を考えなくても良いのです。

簡単に高度なプログラミングコードを作成する指示を出せるようになるわけですね。
後ほど無料で使えるサイトも紹介していきます!

プロンプトの形式


プロンプトには様々な形式があります。どのような指示を与えるかで回答も変わってくるため、使い分けるのがポイントです。

そこで、基本的な5つの形式を覚えておきましょう。
1.質問型
2.命令型
3.条件型
4.提供型
5.創造型
どれもチャットGPTに指示を出すものですが、それぞれ特徴が違います。

1.質問型

質問型は基本的なプロンプトになります。自分の知りたい情報を素早く求めている時によく使われる型です。

例えば、
「日本で広い都道府県はどこですか?」
「うさぎのエサについて教えてください」
こちらの質問に対して情報を与えてくれるシンプルな方法。Google検索にも似ていますね。

2.命令型

何かしらの作業を行ってもらうためのプロンプトです。自分の代わりに翻訳やプログラミングコードの作成などをしてもらうための指示を出して動いてもらいます。
例えば、
「英文を日本語に翻訳してください」
「プログラミングコードを作成してください」
ビジネス場面で活用が期待されるプロンプトになりますね。

3.条件型

特定の条件や情報を与えてから、作業や回答を求めるプロンプトです。命令型にさらに細かな詳細となる条件を指定することで回答の精度が上がり、作業の幅も広がります。

一例
「仮想通貨について1000文字で要約し、記事にしてください」
「日本は少子高齢化と言われています。その主な原因を3つ挙げてください」

詳しい情報を指示することで高度作業も可能となるのです。

4.提供型

こちらから情報を提供して意見や回答を求めるプロンプトです。自分以外の新しい価値観や考え方を取り入れたいときに利用できます。

一例として
「テレワークの利点と欠点について女性の立場で論じてください」
「自炊と外食のそれぞれのデメリットを教えてください」

テーマを与えて、それについてディペートするのにも良いかもしれませんね。

5.創造型

アイデアを出したい時に代わりに創造してくれるプロンプトです。新商品や斬新なサービスを考えるときのヒントに使えます。

一例として
「30代の女性が喜びそうな低カロリーなお菓子を考えてください」
「憂鬱な朝を盛り上げてくれるような面白い話をしてください」

考えに煮詰まったときに新たな解決策を開示してくれるきっかけになる場合もありますね。

プロンプトを自分で作成するためのコツ


プロンプトは自分で使いやすいように作成することができます。
作成する際のポイントは3つです。
1.指示は具体的に
2.条件や情報は漏れなく
3.改善をして質を高める
実際に作成する際のヒントにしてみてくださいね。

1.指示は具体的に

最適な回答を得るための軸となる大切な部分が質問や命令を出す指示です。曖昧な質問で具体性に欠けたものでは、優れたAIでも期待した答えを返してくれません。

漠然とした質問ではなくて具体的な質問を設定するように意識しましょう。
例えば、「東京都板橋にある夜22時までやっている1000円以下の塩ラーメンが食べられるお店を3つ教えてください」という感じで具体的にします。このくらい詳細にすれば回答を絞りやすくなるでしょう。

2.条件や情報は漏れなく

簡単な質問による回答であれば必要ありませんが、高度な作業を指示する場合は条件をしっかりと提示するのも欠かせません。

一例として、
「使用するキーワードやデータ、文字数の指定」
「使わないでほしいデータ元の提示」

細かい指示をすれば、質の高い資料作成やマーケティング活用に利用できますよ。
したがって、条件はもれなく設定しておきましょう。

3.改善をして質を高める

自分なりのプロンプトを作って終わりではありません。チャットGPTはネット上のデータに依存しているため、認識のズレや間違いを起こす可能性があるからです。

そこで利用しながら改善を繰り返し、プロンプトのクオリティを高めていくのが大切になります。手間は掛かりますが、質の高い作業を依頼できれば自分の仕事のクオリティも上がりますよ。

プロンプトの活用例


実際のどのようにプロンプトを活用しているのか事例を確認しておくと良いでしょう!事例を元に自分がどのように活用するかヒントになるからです。

1.表やグラフ作成
2.バグの発見
3.レビュー活用
それぞれの活用実例を見ていきましょう。

1.表やグラフ作成

意外と手間が掛かるのが表やグラフの作成ではないでしょうか。データを視覚的にわかりやすくしてくれるものの、作成には時間が掛かります。

しかし、チャットGPTならば手間の掛る表やグラフの作成を効率的におこなってくれるのです。条件を指定して好みの図にカスタマイズもできて資料作りをサポートしてくれますよ。

2.バグや誤字脱字の発見

作成したプログラミングや記事のチェックが可能です。人の目だと漏れがちな誤字脱字、コードのバグなどを発見してくれます。また確認だけではなく、修正も行ってくれるため、直す手間を省いてくれるメリットもあるのです。

プログラミング作成やメルマガ・SNSを配信している企業の強い味方となっていますね。

3.レビュー活用

チャットGPTの強みとして膨大なデータを収集している点です。特徴を活かして、複数の製品やサービスのレビューを自動で生成させる活用方法になります。

指定した商品の特徴を洗い出し、レビューして記事にまとめてくれるため、比較が容易になるのです。新商品の開発から改善に至るマーケティングに活用されています。

プロンプトの型を無料で使えるサイト

自分で使いやすいようにカスタマイズしてプロンプトを使うことは可能です。しかし、適切な指示を自分で考えるのは手間が掛かるもの。

そこで便利になるのが無料で使えるプロンプトの型をまとめたサイトです。
この記事では2つ紹介します。

1.個人的にお気に入りプロンプト
指示に合わせたプロンプトが用意されています。要約やテキスト抽出など用途が分けられているため、使いやすいサイトです。
https://qiita.com/ryome/items/6b04cfdc25a2559902c8

2. prompt
プロンプトの使い方やチャットGPTについて幅広い情報を扱っているサイトです。
様々な項目が用意されているので、チャットGPTを使いこなす上でも役に立つことでしょう。
https://prompt.quel.jp/prompt.php?pid=10100

上記を上手く取り入れて自分なりのプロンプトを作成して利用していきましょう。

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