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写真詩集

48
その時の気持ちを写真と言葉で。いつか一冊に出来たらいいな。
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2014年6月の記事一覧

会いたい人には
勇気を出して会いに行くべきなのでしょうか

きっと会った後は
これで良かったと思うのでしょうが
連絡をするのは怖い

何度街ですれ違うことを想像したか
何度道路で通り過ぎることを想像したか

ああ、今すぐ走っていけたなら
優しく笑えるのになあ

きっと誰しも心の中では
褒められたくて
認められたくて
心配してほしくて
頼らせてほしくて
甘えたくて
泣きたくて
縋りたくて

そうやって色々な感情と
葛藤している

それら ひとつひとつ
全部悪いことじゃないんだよ
素直になれることは
とても素敵なことなんだよ

人間食べるものを食べて
少しでも寝ていれば
どうにか毎日頑張れるものだと
乏しいながら生命力に感動している

精神的には倒れてもおかしくないのだが
肉体的には元気なので良いことだ

頑張ろうという言葉には
期限を感じるニュアンスがあるが
私の頑張ろう、は いつ一区切り出来るのか

やっと私の中から
何かが乖離し始めたよ

忘れてしまうことはないけれど
きっと忙しさにまみれて
私は一段と成長する

次に会った時は
目を合わせて 笑うからね

そこにいてよ
すぐ夏を引き連れて行くから

寂しくて悲しくて嫉妬して
有るのか無いのか分からないこと
勝手に想像しぎゅうぎゅうになって
夜中まで泣いていた

毎日に余裕がない
疲れたって言える人がほしい
寂しい時に電話出来る人がほしい
何もやる気がなくなったときに
何も言わず甘えられる人がほしい

ねえ、恋人ごっこしようか

ああ、この長く続く雨の日が
私の心を拭ってしまえばいいのに

残り香や仄かな足跡すら
全て雨で流れてしまえ

だけどあなたには
この流れる雨にまみれて
私を忘れないでいてほしいけれど

朝靄に覆われたホーム
急行列車を待つワタシ
そこに颯爽とキミが現れて
「今日はサボって海へ行こうよ」って
拒むワタシを無理矢理に手を引いて
各駅列車に乗せてほしい

下り坂の道
キミは後ろから風を連れて
ワタシの前に止まり
「ほら、乗って」って
攫ってほしい

そんな夏めいた本日