Manfrotto MVH500Aのpush-to化(7)

水平回転目盛+デジタル傾斜計

エンコーダによるon-lineの導入支援の前に、目盛環+傾斜計による方法を検討していた。エンコーダを仕込めば不要になってしまうが、せっかく途中まで作ったし、アナログな方法は不測の事態に強いだろうから、こちらも完成させておくことにした。
大きい方のリングは外径120mm、内径95.2mm、小さい方は内径65mm、外径95.0mm。厚さ2mmの塩ビ。製作は、はざい屋さん。

目盛りの数値は時計回りに配置する。これを耐水性のあるラベルシートに印刷し、大きい方のリングに貼った。小さい方にはネジ用の穴を開けた。

小さい方の内径は測定を間違えたのかだいぶ小さく、やすりで広げた。外側の円盤の内径は、内側のリングの外径の+0.1くらいでよかったようで、少し遊びがある。
照明用キットの余った抵抗で針を作り、ベアリングのワッシャに接着した。運搬時に外れそうだが…。

照明ユニットの設置場所に困るが、ここに両面テープで接着。運搬時に外れそうだが…。

高度軸用の傾斜計は鏡筒上の「鴨居」部分に取り付けた。右側は照明ユニット。余計な方向に光が漏れないようにフードをつけた。こちらはいい感じ。

目盛は以下。

アライメント

1. 明るい星を視野に導入し、SkySafariで高度を確認。水平回転軸をロックする。
2. 傾斜計をリセット(0°のボタンを押す)。
3. その星の高度になるまで架台を下に向ける。
4. 再び傾斜計をリセットし、その星の高度になるまで架台を上に向けると、その星が導入されているはず。
5. その星の方位をSkySafariで確認し、水平目盛りを回転させ、その星の方位角を針に合わせる。

テスト

テストの結果、水平軸は1.5°ほどずれる。もう少し頑張りたいが、それほど高倍率にはしないので、使えるのは使える。まあ、いいとしよう。