MacでEAA ダークフレームを撮ってみる

EAAでスタック数が増えてくると目立ってくる縮緬状のノイズをなんとかしたい。これはダークフレームというものを撮ってキャリブレーションすれば除去できるという。ASILive ver.1.1以前ではダークフレーム用のファイルを選択するとクラッシュしてしまっていたが、ver.1.1.1でそれが改善されたとのことなので、試してみた。

StackメニューにType:が追加され、ここでDarkを選べばよいのだろう。最近使っている露出時間8sに設定し、フォルダに矢印のアイコンで保存先を選び、スタック開始。

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画面を強拡大して様子を眺めていると、十字型あるいは3×3ピクセルのR,G,Bのパッチが点在していて、この位置や色はスタック枚数が増えても変わらない。恒常的なノイズということだろう。一方スタック枚数が増えるにつれて背景?部分の色がどんどん平均化されていき、20枚ほどもスタックするとそれ以降はこちらもあまり変わらなくなった。こちらはランダムなノイズということだろう。これで大体平均化されたダークフレームが撮れたということかと考えて、スタックをストップした。

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指定したフォルダにautosave_stacked.fitというファイルが出来上がっているので、露出時間、スタック枚数、温度がわかるファイル名に変更しておいた。ASILive 1.1?で加わったASIFitsViewで見てみると、できたファイルはこんな感じ。これでよいのかわからないが、ダークフレームで調べた時に出てくるアンプグローらしき光?(右上)が見えるので、よいことにする。

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Type:をLightに戻すと、赤丸に3つの点のボタン(Advanced stack options)が押せるようになるので、これを押して次の画面でDarkにチェックを入れ、先ほど作ったファイルを指定した。

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ところが、ダークフレームのサイズがカメラのイメージと合わない、というエラーがでて指定できない。

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なんだかよくわからない。いろいろと試していると、ある拍子(Flatファイルを指定するにはBiasファイルを先に指定しなければならないというエラーメッセージが出た)に、Biasファイルも指定すればうまくいくことがわかった。バイアスというのは露出時間0の時の画像だという。デフォルトでは露出時間0はないのでcustomで追加し、Type:をBiasにしてスタックを始めると、スタック数が増えるにつれて徐々に縦縞の画像になってきた。気がつくと500枚スタックされていて、そこで終了。こちらはこんな感じ。これでいいのかわからないが、さっきとは違う感じなので、まあいいことにする。

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このファイルをBiasファイルとして設定すると、さっきのDarkファイルの問題も解決した。なぜだかわからないが、いいことにする。

これでType:をLightにしてスタックを開始(基準になる星がないので実際にはスタックはされないが)してみるとこんな感じで、ザラザラ感はあるがアンプグローは消えて一様な明るさになった。強拡大してもパッチは目立たない。

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一方、BiasとDarkのファイル指定を解除して同じようにスタックするとアンプグローが見えて、ざらざら感も強いように見える。

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ということで梅雨が明けたら試してみることにする。

6/17追記

VixenのNightVisionLightを使ってFlat用のスタックも作った。センササイズが小さいためか、周辺減光はなく、一面ただ灰色のファイルができた。

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