Manfrotto MVH500Aのpush-to化(6)

ハーフボール雲台が傾かないように固定したい

ところで、このような非対称な架台では、ハーフボール型雲台のクランプをかなり強く締めないと、全体が徐々に鏡筒側に傾いてくることがあった。

これでは不快だし、使用中に傾いてくると導入精度に影響するだろうから、Push-to化に当たっては、これをなんとかしておきたかった。

カラーのみでは動かない

まず手元にあった別用途のリングを入れて、傾きようがないようにしてみた。しかし、本来回転するはずの雲台上部にリングを押し当ててブレーキをかけることになってしまい、回転しない。やってみてわかったが、それは当然だ。断念。

カラー+ベアリングであと少し

カラーの上に内径60φのスラストベアリング(とワッシャ)を入れてみた。回転するようにはなったが、カラーの高さが高すぎ、ハーフボール部分がしっかりと固定できない。もう少し低いカラーが必要。ハーフボールが傾いて必要な高さがうまく測れない。7.8mmくらいか?

低カラー+ベアリングで○

高さ7.8mmのカラーをNPSさんで作ってもらった。ここはカラーに特化した注文画面があって便利。

カラーの高さがわずかに低く、セロハンテープでかさ上げした。これでボール部分がしっかり固定され、雲台の上部は回転し、鏡筒の重さで傾かないようになった。ただ、水平回転軸のロックネジ(右側)のノブがベアリングのワッシャに干渉するので、交換が必要。