Manfrotto MVH500Aのpush-to化(3)

垂直回転軸を作る

垂直回転軸にはM4ボルトがねじ込まれていたが、これでは短いので手元にあった30mmのボルトに取り替え、以下のようなアセンブリを作った。

灰色はエンコーダに付属しているφ4.0mm軸用のアタッチメントで、本来はネジを切っていないシャフトに取り付けるものだからだろう、接触する面積の小さいネジ山にはしっかりとは固定できず、少しの力で回転してしまう。特にネジの頭のすぐ下のところにはネジ山がなく、径が一回り細くなっていて、余計に固定できない。いちばん上のナットはここを逃げるためのもの。真ん中のナットはアタッチメントの固定用。ただ、ボルトにテープを巻いて径を太くすれば、これらのナットは省いてよさそうではある。下のナットとワッシャは本体への固定用。せっかくの綺麗な赤い化粧リングとそのおさえはそのまま使うことにする。

ばねポスト、というねじを知る

しかし、なにかすっきりしない。イメージにあるのは、下半分にネジが切ってあって、上半分には切っていないシャフトになっているものだ。それならあの灰色のアタッチメントもしっかり固定され、余計なナットもいらないはずだ。ああいうのをなんというのだろう。スタッドボルト、という近いものが見つかったが、そうではなくて、上半分にはネジが切っていないもの。

しばらくして、ウィルコというネットで買えるネジ販売店を発見、ばねポスト、というネジがあることを知る。

探していたのはこういうやつだ。ボルトでも使えなくはないが、これを使ってみることにする。エンコーダとそのベース板(2mm厚のアクリルを予定)で厚さ11mm、ベース板と化粧リング上面とのクリアランスが1mm、化粧リング上面とネジ穴までが2mm、プラスアルファで2mm、合計16mm。余裕を見てネジの切っていない部分の長さを20mmと見積もり、SPR-430を選択(ネジ部は10mm)。到着後さっそく取り付け。

こういう軸が見たかった。