見出し画像

夢中だったものを覚えていますか?

2日連続で仕事に行けました。

普通の人からしたら当たり前だけど、私にとってはできたことの一つ。

昔は体調が悪くても、精神がダメでも仕事を休まなかったのになあ。

でも、私が夢中になれたのは仕事ではない。

夢中で書き続けた小説たち

私はオタクだ。
それも作るタイプのオタクだった。

だった、というのは、今は創作活動ができていないので過去形にしている。

また、現在進行形でやってるよって言えるようになりたい。

話を戻して、私は書くことが趣味であり、生きがいだった。

絵は褒められたことがないのでおそらく下手なんだろう。
向上心もないので仕方ない。

小説に対しても、向上心はあまり無かった。

漠然と上手くなりたい、賞を取りたいと思うことはあっても、書き方の本をパラパラめくることはあってもそれを生かせたことはない。

ただ、書かないと生きていけない人間だった。

頭の中はいつも物語が流れていて、人との会話も上手くできない。
悲しい時も悲しいことに支配されつつも頭の中では書きたい話が浮かんでは消える。

消えてしまうと2度と止むことができないので、私は必死に紙に書いていた。

頭の中の速さに手が追いつかず、消えてしまって中途半端に残った文字。

授業中もガリガリ書いては注意された。

パソコンが家にあったので、パソコンでも打っていたし、それを公開するためのサイトだって作った。自分のサイトがないと人に見せられない時代だった。

書こうとしたのに既に消えていて、続きが書けないものもある。

頭の中で完結したから満足して書けないものもある。

コメントが欲しくて流行りに乗って、流行り通りのものにならないことも多い。

書くことは承認欲求も満たしてくれた。
友達もできた。

それ以上に挫折して、誰にも見てもらえずに傷ついて、人と話さなくなったりもした。

漠然と、私は小説を書かなくなったら死ぬんだろうと思っていた。

今となっては文字かきの自分に酔っていただけだったとわかるし、実際生きている。

でも、頭の中の声は止むことがない。

自分を責めているときはその言葉が倍増して降りかかってくるし、何かを話したいと思ったときは否定する言葉ごでたり、脳内で会話が完結したりする。

その中で、物語はひっそりと流れていて、今の私はそれを眺めて終わっている。

いつか書く、このいつかは来ないと分かっているのに、夢を語れたあの頃を忘れられないのだ。

貴方は、夢中だったものを覚えていますか?

私は、夢中だったものに今なお縛り付けられている。

もし、サポートしたいな、と思っていただけたら嬉しいです。 サポートいただいたお金はもっといい記事を書くために使用いたします。