分割コロガシのスタート資金と着地点

 スタートする金額の設定

 分割コロガシをする時に一番重要なことは負けない(資金がパンクしない)こと、と前回の記事でも書きました。それを防ぐために自身の勝率から連敗確率を計算し分割数を決めるわけですが、計算上1万回に1回しか起きないことが起きるのが競馬ですので、スタートする資金は失っても痛くない、生活に支障がない金額にしなくてはなりません。

コロガシの場合は元々10万円の元金が50万円になった後に0になっても、トータルで失う額は10万円ですので、それくらいなら毎週の競馬を楽しむ参加費として払っても問題ない、と人によっては思えるかもしれません。もしそう思えなかったら、その場合初期費用として貴方には10万円は高かったということになります。

とはいえ複利運用をする以上、1点100円から始めていては資金を増やすのに時間がかかりすぎます。1点100円スタートだと資金が2倍になって初めて複利運用ができますが、1点1,000円スタートだと資金が1.1倍になると複利運用ができます。

ということは、資金が10倍あれば複利で運用するチャンスが単純計算で10倍になるのです。1.1倍を10回繰り返すと約2.59倍になりますので、資金が10倍だと同じレース数馬券を購入した場合の資金の増え方が2.59÷2で約1.3倍も違うのです。

ですから最初の元金は最低限1点当たりの投資資金が1,000になる金額を用意してください。貴方の馬券の勝率が30%なら資金28等分で転がすことになりますので、28,000円からのスタートとなります。

 着地点(ゴール)の設定

 分割コロガシを止めるタイミングは人それぞれですが、私は元金が5倍になったらそれ以上1点当たりの投資資金を増やさないようにしています。その理由は主に2つです。

1つは1点当たりの購入額が自分にとって高くなりすぎないようにするためです。その目安は現金で馬券を購入する時に躊躇する額以上は買わないことです。今はインターネット投票等で数字を打ち込むだけなので感覚が麻痺しがちですので『現金で』というところがポイントです。

2つ目はリスクヘッジの意味合いです。すでに資金を分割することによりリスクヘッジをしているのですが、やはり一旦増えた資金が0になるのは痛みが伴いますので、資金が5倍になった時点で最悪でも最初に準備した資金以上の金額は回収することにしているわけです。

 この着地点の設定は各々でしてもらったら良いとは思いますが、1点当たりの購入金額が高すぎるとオッズの動きから、『インサイダー情報を持っている人の大量買い』扱いされ、さらにオッズが下がる場合がありますので、例え運用資金が豊富にあっても、単勝・複勝で運用する場合は1点何十万も買うのはやめた方がいいと思います。

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