おやすみ、
わたしはね、痛みを知らない人が嫌いです。
羨ましいわけじゃない。自分の人生をいくら呪ってしまっても悲しいことばかりですもの。
家に帰ると仲良しのお母さんお父さん
今日も美味しいご飯を家族と仲良く食べます。
ああなんて素敵な日々でしょう。
わたしはいったいどこへ行っちゃうんでしょう。
傷つけられた人にしか本当の痛みなんて分からないんです。知らない誰か、知っている誰かと傷を舐め合って、友達すってはいて誤魔化して、思い出したくないもの、自分の核にあたる過去に蓋
蓋をして鍵をかけて、鍵を投げて、海に放る
けど
帰ってくる。どうしても、さざなみに乗って帰ってくる。それはわたしが海に行くから。海が好きだから
とおいまちへいって、誰も知らない誰かと手を繋いで、そのままちいさくなったこころで、星を見る
傷つくのは、しんどいのは、痛いのは、
わたしだけでいい
もう、だれも、わたしみたいな人になってほしくない。
わたしは、わたしだけでいい。
超常的な日常の中、
美味しいご飯を食べて
温かい人たちに恵まれて、今日も笑顔でいてください
みんな、みんな、知らない誰かも、わたしを知ってるあなたも。みんな、零さず、いま、生をしているみんな
どうか今日も、悲しみに暮れて、幸せを感じてほしい
そしてわたしは、
星になって、寝れない夜を過ごす人を少しだけ照らしたい
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