社会人になって半年が過ぎた


私は社会人になりたくなかった

というのも、私の思う社会人の姿は
責任の鎖に縛られ、社会の檻に入れられ、
人生の半分以上を労働に拘束される

もう人生の墓石を背負っているひとだと思っていた
それはそう、学生に戻りたいという大人が多かったから
もちろん、大人って最高やっていう大人もおるけど

ただ高専を出て私は今のわたしの形を失って、
自分を捨てて会社に献身するものだと思って
覚悟を持って卒業したのだ実は

もちろん入社後、いろんな壁にぶち当たった

記念すべき女子2人目として配属された先は
男性が前線で活躍する職場だったために、
女性の立ち位置でできることを常に模索
仕事を一緒にする人はもちろん年が離れた男性
入社した歴代高専生が優秀すぎるために背負われる期待
家族や友達がそばに居ない心の支えのない生活
自分の機嫌を自分で取れないこどもみたいな同僚に振り回されることもあったし、
夏の間は風邪と怪我を繰り返してぷつんと糸が切れたこともあった。 
頑張る分だけ悔しい思いもして、悔しくて涙を堪えたこともあったし、
夜中に声を殺して泣いて朝、ぱんぱんに腫れた目を見て必死に冷やしながら出社したこともある

この環境で半年生き抜いたことを誇りに思う
うちら息してるだけで偉い〜⭐️の一言の重みがよく分かった。社会人はなにをしても誰にも文句言われない分、生きることに対してどう修飾するかも自分次第になってくるので、自愛できない人間はどんどん潰れていくんだろうなと思った。
なんとかしてでも自我と自分のスタイルとかを見失わずにもがくように生きた半年

慣れた
そうやっと、この生活に慣れてきて、

自分が腑に落ちない人生を歩む理由を仕事のせいにするつまんねえ大人たち
あの頃もっと遊んでおけば良かったと、当時遊んでた人間を僻んでいた可哀想な大人たち

にだけはぜっったいになりたくなかった。

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