笑いが止まらなかった想い出

 無防備で隙だらけの人の後ろ姿を見て笑いが止まらなくなる事がたまにある。うなじを見て吹き出す事もあるし、何かを食べている時の斜め後ろ45度くらいの位置から顎の動きを見て顔が長くなったり短くなったりするのが可笑しくてしょうがない時もある。WATARIDORIという、ただ飛んでいる鳥を撮っただけの映画を見に行った時も笑いをこらえるのに苦労した。笑う要素など一つも無い映画なので一応まわりを見渡して確認したが誰一人くすりともせず素の表情のままスクリーンを見つめていたので余計に可笑しかった。でも私の笑い声で映画を台無しにしてはいけないと思い必死にこらえた。寿司屋でバイトしていた時もレジで寿司折をラップでくるんでいる最中に急に笑いが止まらなくなり、お客さんを少し待たせてしまった。香川県にある屋島というてっぺんが真っ平らな丘を見て、山にしてはなんであんなにてっぺんが平たいのかと思った瞬間ツボにはまって号泣しているのかと間違われるくらい笑い転げた。当時の彼氏がカツラを合成できるプリクラで撮った写真を見て面白すぎるといってのけぞって笑い転げていたらそんなに笑わなくてもいいじゃねえかとすねちゃって、悪いの私?と納得がいかないまま謝った事も有る。そういえば、ホラー映画を見ていて恐いシーンになると笑ってしまうので映画館でホラーは絶対見られないのだという知人がいた。

 というわけで私はドライアイではありません。終わり。

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