今年やったゲームとか(2021)
と言っても一昨年ほどできてないんですけどね去年!
そして記事をまとめるのに余計に3か月もかけてしまった!!!
不作だったとは言いませんが、純粋に遊びたいゲームと発売されてたビッグタイトルとが合わず……。なんなら過去作で実績埋めていないゲームを再度遊ぼうかとも思いましたけどそれも時間的に叶わず……。
なんとも不完全燃焼の一年にしてしまった。
来年にはブレスオブザワイルドの続編、スプラトゥーン3、Horizon続編といったやりごたえしかないタイトルが軒を連ねます。もはや睡眠時間を削るやむなしといったところ。
身体的にも夜ふかしや長時間の体制の維持、集中力の低下、疲れ目など“歳”を感じる事象が増えてきてゲーム生活が思うようにいきません。いい加減リングフィットアドベンチャーをストーリー進めないとなんでしょうかね。それでもゲームは新発売されるのでやらないわけにはいきません。
それでは以下、2021年個人的ゲームまとめ。
惰性と感性の思うがままにプレイした成果です。
天穂のサクナヒメ
2020年個人的ゲーム大賞。
今年頭にストーリークリアまで。
米作りが楽しすぎてそれだけで満足してしまい、14年も米を作り続けただけで放置してしまっていました。今攻略本が欲しいゲームナンバーワン。
ストーリークリアまで終わらせた感想としては……満足、いや満腹の一言。
装備の拡張性、人によって変わるであろうプレイスタイルのアクション要素。かなり大味な部分もあるが、非常に凝っていたといえるだろう。コンボがまったく決められないので必殺技主体で戦っていたけど……それもまた一味。そもそも羽衣でヒュンヒュン飛んでいるだけで十分楽しい。楽しいのはアクションゲームとしては大正解と判らされる動きでした。
米作りシステムは凝り性の人には堪らないだろうな、と。かなり細かく日光や水、肥料の仕様など設定されているし、量か質かなど意外と思うように育てることが出来る。実は慣れれば簡単だったりもするのだろうか? そもそもクリアするだけなら米の量が取れれば何とかなる。そして米は意外と勝手に育つ。凝りもできるし適当でもいいという自由度。素晴らしい。
しかし、米は勝手に育つと分かっていても気をかけずにはいられない、手をかけずにはいられない。「米の量には余裕があるし、今年ぐらい適当にこなしても大丈夫だろう」と種籾選別のときに思っていても、いざ田植え、分けつと成長していく稲を見ているといつの間にかつきっきりで水の水位を調整しているといった、米に対するツンデレ対応をしてしまった人も少なくないはず。
反面、アクション好きな人からすればまだるっこい要素かも。なにせ年に一回しかキャラクターをステータス強化出来ないのは歯がゆいものがある。素材を集めての装備強化は可能だが、結構素材ドロップが渋かったり、そもそも米のことが気になって素材採集に勤しめないなどこれまた歯がゆい。
それでも思い通りに米が育ったときの達成感、中々他のゲームでは得難い感覚があった。
エンディングまでストーリーは終わらせたが、サブクエスト的なストーリーも多く、全部回収出来ているのかは微妙なところ。攻略本ください……。
最後のストーリーではプレイヤーに強いてきた要素がすべて無駄ではなかったことを告げられる。得も言われぬ達成感と感動が待っているので、是非とも途中で投げ出した方もストーリークリアまではダラダラとやってみてほしい。
余談だが、サクナヒメの声を当ててる大空直美さん、めっっっっっちゃハマり役だと思うのですがいかがでしょうか。
METARIC CHILD
鋼鉄少女、出動!
こちらもインディーゲームより。
初期PVではカスタムロボとロックマンを足したような印象だったが、蓋を開けてみれば激ムズのローグライク・アクションゲームでした。
まずローグライクというゲームを初体験。慣れるまでに主人公のロナをかなりの数ゲームオーバーにさせてしまった……。いや今もさせてるけど。
フロアが四階層に分かれており、最後の階層のボスキャラに備えて一〜三階層で装備と能力を整えなければいけない。能力には永続のものと時間制限付きのものがあり、時間制限付きには強化だけでなく弱体化も含まれる。なにが難しいってこれらの整えなければいけない要素がとにかく運! 運にすべて左右される。
ボスに有効な武器が手に入るとも限らないし、手に入っても能力に恵まれない、体力がない! なんてこと当たり前。要領よくボス部屋にまで辿り着いても、ボスにあっさり倒されることも珍しくなく……心が折れそう!
マップもランダム生成のうえ、敵の量も不安定。それに対し操作キャラの強化は安定せず、なんなら最悪デバフを引かされるのがつらい!難しい!
……いやこれ全部、そういうゲームなんですけどね。
TRIGGER作成の宣伝用PV、多種多様な武器、派手な演出が光るアクション要素……に騙されたけど、実は結構ちまちまと身の安全を確保しながらザコ敵の各個撃破を狙っていくこととなる。というかそうしないと敵に袋叩きにあって体力をアホほど削られる。
というのも、回復手段と回復量が限られるうえ、運に左右されるのでかなり堅実に立ち回っていかないとどうにもならなくなる。
倒す敵の優先順位、引き際、スキルの選択を的確に行わないとすぐにジリ貧に追い込まれる……。
既プレイ勢的には難易度を下げてプレイすることをオススメされています。可愛い見た目に骨太アクション、なギャップ的刺激を求める方にはオススメです。
余談ですが、こちらもCV:大空直美さん。サクナヒメ程ではないですけどなかなかのハマり具合? 作中ではまさかのサクナヒメコラボも果たし、インディー同士の奇跡の共演が見れたので感慨深い作品でもあります。
HOLLOW KNIGHT
我が魂は、神をも墜とすーーーー。
2021年の初頭は大体こいつに吸われました。
地下世界で地図を求めるストーリーと思っていたが、そこにあったのは壮大な国の歴史と、ムシの野望と夢の壮大かつ荘厳な物語だったーーーー。
過去に繁栄を極めた都市、ハロウネストーー。地下に眠るこの都には隠された秘宝が眠っているとされ、数多くのムシたちが力と栄光を求め井戸から降りていく。
この都市がなぜ滅亡したのか、ここに住むムシたちはなぜ虚ろな目で徘徊しているのか、隠された秘宝とはなんなのかーーーー? そして自分が操作しているこの小さき騎士はいったい何者なのか?
これらの謎は直接的に語られなくとも、地下世界の至るところでヒントや書紀によって語られる。
いやハマるな、っていうほうが難しいって。
2020年末にPSplusに来てくれましたが、難易度に負けて少し放置……。ホーネット初戦を突破したあとで力尽きてました。なぜ序盤の山場を乗り越えてから……。
都に辿り着いてから広がる世界観に魅了され、厖大に膨れ上がり続ける地図に呆れることも知らず夢中になってプレイし続けていました。
胞子舞う森、水晶が怪しく光る洞窟、爆発するクラゲの浮かぶ穴……どこへ行っても気の休まるときがない!また、ろくに光も刺さず、どこかでムシの這いずる音だけが聞こえる暗闇も、「ここは明らかにヤバい」と思いながらも、進む足を止めない自分がいたりする。
好奇心と探究心をくすぐられる作りはもはや芸術級。でも王家の水道だけはまじで二度と行きたくない。心臓に悪い。精神に良くない。
アクション面はかなりハードな部類。
自キャラは機敏に動き、操作性はかなり素直。高いジャンプには派生も多く、振るう武器は4方向に対応し、前後スキもなく振り放題。
しかし敵が強い、めちゃくちゃ強い。
早い、硬い、痛いの3重苦。AIもめちゃくちゃ賢いので(うまく立ち回ればある程度コントロールできるらしいが)ハメるといった概念もない。後半のボス敵など、少しでも甘えた動きをすれば攻撃を食らってしまう。慈悲などない。
いわゆる近年流行りのソウルライク、一度死んだら死んだ場所に魂を回収しに行かないと行けないゲーム、の要素も兼ねており、これがまた難易度に拍車を掛ける。なんのって、プレッシャーである。
何度も死んで戦うことになるボス戦は、手前に魂が落ちてるので気にならないが、ただの道中で死んだ暁には目も当てられない。「こっちの道はヤバいと分かっているのにまた進まないといけない」状況が発生するのである。無論落とした魂を無視して進む選択肢もあるが、全財産を失う。ゲーム中にも結構金は要求されるため、割と覚悟のいる選択となる。
かわいらしい見た目と裏腹に、ハードな世界観にシビアな難易度。しかしそんな要素に恐れながらも先へ先へと進んでしまう、操作の手軽さとそそられる好奇心。これらのプレイヤーに対する、先へ進め、というゲームからの”語りかけ”にもぜひ耳を傾けてプレイしていただきたい。
時間もごっそり持っていかれるので、その覚悟もお忘れなく。
Horizon Zero Dawn
機械と人類、ゼロに至る水平線
2021年の中盤は大体こいつに吸われました。
PSNETの「PLAY AT HOME」にて購入。ブレスオブザワイルドと発売が近く、またオープンワールドでテーマも近いということで桜井さんが紹介していたのが印象的でした。
オープンワールドで狩りをしながら冒険、というのが基本的な動き。それが野生動物はなく、世界に蔓延る巨大な機械獣がメインになるというのが本作の世界観。
今の人類が滅んだ千年後の世界で、原始的な狩猟生活をする人々、そのいち民族の中で忌み子として産まれた主人公アーロイは自身のルーツを探るため、旅に出る。その中でアーロイは世界の成り立ち、人類滅亡の訳と機械獣の謎に迫っていく。
ゼルダと異なり、ある程度攻略ルートが固まっている。
ストーリーの進行がメインとなっていることが大きく異なるところだろうか。と言ってもゲームとしての面白さはまったく損なわれておらず、むしろ全く別の所にある。
リンクはある程度単騎でも無双が可能だが、アーロイは一手間違えれば瀕死になる。巨大な敵との戦闘では常に順序立てて戦闘を行う必要があり、緊張感が付きまとう。罠と装備を組み合わせて一方的に攻撃したり、野良の機械獣をハッキングしておとりに使ったり、機械獣の武装を破壊して利用したりと、敵と状況に合わせた戦略を練ることががカギとなってくる。
巨大かつ、様々な機能で人々を襲ってくる機械獣たちに、最初は「無理ゲー!!」とコントローラーを投げたくなる。巨大な図体による突進は早く、離れても遠隔攻撃がかなりのホーミングで飛んでくる。具体的にはレーザーや土石流の雨が飛んでくる。
しかしやられてはリトライを繰り返し、ストーリーの中で何度も戦うことになるうち、徐々に攻略法が分かってくる。
「こいつは火属性の矢で弱点を潰す!」
「集団戦ではまずあいつを倒す!」
「そいつは背中の武装を落として利用する!」
あれほど恐れていた機械獣も、対処法が分かれば怖くなくなる、なんてことも少なくない(逆に苦手な機械獣は最後まで苦手だった……鳥とか……)。
しかしゲームなので、思い通りにはいかないことも。一匹ずつ片づけるつもりが見つかり、仲間を呼ばれ大乱闘……なんて少なくなかった。
以外だったのが、ストーリーをクリアした後、やりこみ要素と言えるものは少なかったことか。スキルツリーの開放やマップ上の収集物は多くあったが、マップ上に表示されるためにそう時間は掛からなかった。
特にのめり込める点として上げたいのが、世界観やキャラクターを補完するテキストの多さである。ストーリーを進める中で、なぜ世界の文明が崩壊したのか、機械獣が産まれたのは何故か、アーロイは何者なのかということが解き明かされていく。そのストーリーとは別に、文明崩壊前の人々の生活、機械獣の設定や構造、アーロイが旅の途中で出会うイベントなど、本編とは関係のない話や設定を展開してくれる。特に文明崩壊前のテキストには、悲劇的な運命を前にしながらも、浪漫を感じるものが多くあり、それを読むだけでも小一時間は楽しめてしまうつくりとなっている。
話の本筋と関わりが無いとはいっても、そのひとつひとつが実に味わいを持って楽しめることができ、更には世界観やキャラクターの魅力を補ってくれ、Horizonという作品を一層素晴らしいものにしてくれる。
現在続編となる「Horizon Forbidden West」が発売中であり、確かなゲームとして正当な“進化”を実感するとともに、さらなる世界観の広がりを体感している。さながら先の見えない水平線のように、このゲームの進化が永遠に続いていくことを願っている。
New! ポケモンスナップ
ここでしか見られないポケモンたちの輝き
リメイクとは言っても完全新作と言っていい。
攻略本がほしいゲームナンバー2
まさか出るとは思わなかったし、リメイク不可能だと思っていた……!
ポケモンを捕獲し、戦わせる等は一切行われない、ただただ「野生に生きるポケモンたち」を写真に収めることが目的のゲーム。
過去にニンテンドー64にて発売されており、コンセプトはそのままに登場ポケモン、ステージを一新、大増量したのが本作である。
リメイクとはいっても、完全新作と言えるほどに遊びの幅は広がっている。
まずそもそも登場ポケモンの総数。
前作は151匹からの選別だったが、本作は890匹からの選別である(!!)。
厳選されたであろう、200匹を超えるポケモンが、世代を超えて登場するのは感慨深いものだ。
オンラインの対戦、いわゆる「ポケモンバトル」では活躍できないポケモンたちが「写真映え」という観点で活躍できるというのはポケモンならではの強みだな、と改めてコンテンツとしての強大さを認識した。
余談だが「ポケモン不思議のダンジョン」でも同じようにポケモンバトルでは活躍できないポケモンが理不尽な強さを持っていたりするので本当に分からないな、という感想を持った一年だった。
本作のジャンルは何に当たるのだろうか?
シュミレーション? やっていることはシューティングに近いのだが、実際はカメラアクションなるジャンルに分類されていた。
前作はポケモンの生態や仕草などを楽しみながら、りんごで誘導したり妨害したりしていたが、今作ももれなく投げて、命中させるコントロール能力が必須となってくる。更にはフィールドをサーチしたり、音楽を鳴らしたりとポケモンの反応を見ながら様々な写真を撮っていくのだが、やることが多い割に「なにもしない」が有効なことがある。基本は観察、と序盤に言われるものの忘れがちな要素で、じっとシャッターチャンスを待つのも案外難しい要素だな、とカメラマンのような感想を抱くことができた。
映えを目指し、世界中の人とシェア出来る機能も搭載されているので、いろんな角度で輝くポケモンたちを無限のパターンで見ることが出来る。
ちなみに翌年、「ポケモンLEGENDS アルセウス」なる作品で、新たなるポケモンの世界観の描写を試みている。ポケモンと人間の関係性に焦点を当てた作品であり、紛れもなく新たなポケモンへの視点を生み出した作品であり、確実にポケモンという世界観を広げることに成功した作品だ。
だが、ポケモン自身の生態や、ポケモン同士の関係性を描いた世界観という点では本作に軍配が上がるだろう。明確な力関係や共生関係、ただ遊んでいるだけの光景にも世界観への肯定が満ちている。
是非、対人戦や厳選などの作業や激しい戦い、壮大なストーリーに疲れた時はこのゲームを手にとって見てほしい。ただポケモンたちの輝く瞬間を収めるだけのゲームだが、心の癒やしになること間違いなしである。
POKEMON UNITE
こいつポケモンばっかやってんな。
ちなみに後で乗せるんですけど、2021年一番やったSwitchのゲームはポケモンシールドだそうです。
まさかまさかのポケモン版MOVA(Multi Online Battle Arena)。もといLOL(LEAGUE of LEGEND)。
しっかりとMOVAとして成り立っており、少々大味な調整だが、プレイヤーの技量とチームワークが勝利に直結する面白さはまさにといったところ。
……しかし、細かな数字で構成されるとくせい、同じくもちもの、無視されるタイプ相性、謎の一時的な退化という世界観の無視。これは本当にポケモンである必要があったのだろうか? と疑問を持たざるを得ない。もちろんポケモンでなければ人気が出ることは無かっただろうが……。多少疑問が残るものとなってしまった。
ポケットモンスター
ブリリアントダイヤモンド
BDSP(バグ大放出スペシャル)
待ちに待った、みんな待ってたダイパリメイク!
……のはずが、生み出されたものを見た廃人たちは阿鼻叫喚の地獄絵図を様していた…………。
発売から15年の時を経て蘇った、ダイヤモンド・パールの所謂リメイク作品。歴代でも非常に満足度の高い作品でかつ、プレイ人口の多い作品であったためにユーザーの期待値は高く、実際初動売上はソードシールドを超える値を記録した。
ポケモンシリーズはリメイク作品を多く出しており、最高傑作と言われた「ハートゴールド・ソウルシルバー」は今尚良作品として語り継がれている。……とは言ってももはや10年前の作品。やはり今の時代のスペックに求められるクオリティと、昔懐かしの「古き良き」ロークオリティを折衷させることは難しいのだろうな、と改めて突きつけられる結果となった。
初代を踏襲しているのかと疑いたくなるほどのバグの多さと頻度と再現性。ポケモン増殖やコピーは当然、壁の無視や水上走行とやりたい放題。挙句の果てにバージョン変更バグ(パールでディアルガ出現)なるものが発見されて初代を超えてしまった。
……とまぁ、ここまで稀代の衝撃作品であることを述べてきたが、「ポケットモンスター」としては何ら遜色ない出来である。
バグが多いことは事実だが、それらは能動的に発生させるようなものが殆どである。つまり、バグの存在を知らずにただポケモンと旅をしているだけでは見ることはないのだ。明確な意思を持って発生させなければ、起こり得ないバグばかりだったことは、念の為言っておこうとおもう。
それ以外のバグに関しても、進行不能になったりデータ消失が起こるような、いわゆる致命的なものではなく、気にするほどのものでは無いといっていい。
これぐらい話題があったほうが、今作で初めてシンオウ地方に触れた子どもたちには記憶に残るものだろうし、時を経て共通の話題になるのは得てしてこういうゲームのハズである。
それだけに、いい大人(自分もだが)がこぞってクソゲーだのなんだの叩いている姿が目に映ってしまうのが今のネットの悪いところですね。そういうの関係なしに楽しんでほしい。子どもたちには。
元のダイパの要素がそうなんですけど、結構ボリュームありますからね。全部やり込もうと思ったら結構時間が掛かるし、実際自分が子供の頃にBDSP出てたら結構楽しめると思うんですよね……。
「ポケモン」としてはもちろん成り立っているが、リメイクとしては「操作感の悪さ」や「UI周りの煩わしさ」が「当時の再現」と考えれば納得できなくもない範囲に収まっており、なんとも言えない気持ちを抱えながらプレイすることになる。
先述のバグの多さもあり、「……この挙動は正解か…………?」「見てはいけないものを見た気が……」と言ったヒヤヒヤ感も味わえ、プレイ感覚は完全に未体験のものとなっているのでとても楽しめた。
懐かしさの楽しみ方は「ハートゴールドソウルシルバー」とは異なるものの、リマスターを果たしたダイヤモンド・パールと言う意味では間違いないものである。細かい仕様がソードシールドに劣り、「本当に最新作か!?」と疑いたくなる場面もあるが、懐かしさを楽しむものだとすれば理解できる。
まぁそもそも楽しみ方なんひとそれぞれだし、楽しみ方を見つけるのもゲームの1つの醍醐味であると思っているので
ところで個人的にはかなりポケモンの未来を明るくしている作品だと声を大きくして言いたい。
どこが? というのが
「いままで、株式会社ポケモンとゲームフリークが作り続け、ブラックボックスでしかなかった『ポケットモンスター』というゲームが“外注”で製作出来た」という点であるだろう。(バグの多さは否めないが……2度目はないということで。
このときポケモンは、来年初頭に当たる1/28に従来とは全く異なるポケモン体験ができる『ポケモンLEGENDS アルセウス』控えており、制作側もこちらにリソースを注ぎ込んでいたのであろうと考えられる。
「ポケモン」の世界観を最も理解したスタッフが、全く新しい「ポケモン」の世界を切り開き、「ポケモン」の世界観を共有された会社が従来の「ポケモン」世界を根強いものにする。
先の時代を切り開き、後の世代をも余さず育てる。
ここまで的確かつ未来の明るい分業が今まであっただろうか。25年という時を経て、世界各国から大いなる“理解”を得ているポケモンはその理解度をさらに盤石なものにするだろう。既にいちコンテンツとしての勢いが凄まじいポケモンは、今後どのような展開を我々に見せてくれるのだろう……。
そんなひときわ明るい未来の可能性を示してくれた、ダイパリメイクという作品は紛れもなくその未来への第一歩であったと言えるだろう。
Good JOB
なんとも言えないバカゲーだった。
最速クリアか、破壊しつくして損害金を高めてのクリアかというところだが、どちらのスコアをどう見ればいいのか分からない。ストーリーも不明瞭。
出来ることの多さとポテンシャルの高さは感じるが、いまいちそれをやり込みという形に落とし込めることの出来ていないゲームだな、と感じた。
BABA IS YOU
この得体のしれないゲームについて説明することは難しい。……という触れ込みで楽しめそうだったので購入。あとパズルゲーがやりたかった!
が、全部難しい!ルール改変という特殊な仕様もそうだが、純粋にパズルとして、一手間違えれば成り立たなくなる手厳しさを味わって「舐めてた……!」という感想が全てとなる。
だが、ルールによってはまったく違うアプローチが求められるステージに、飽きることなくのめり込んてしまうあたりは名作だ!と言わざるを得ない。
メトロイド サムスリターンズ
世界最強のバウンティハンター ――、帰還!
メトロイドドレッド発売を受け、急遽中古で探し出したメトロイドシリーズ。歴代作品の中でも入手・プレイ難易度の高かった「Ⅱ」のリメイク作品であり、大きく進化したグラフィックとアクションはもはや別ゲーと言えるまでに昇華されている。
ゲーム全体のコンセプトとしては、やはりサムスのイメージ作りだろうか。「アザーエム」で確立したスタイリッシュなアクションを引き継ぎ、カッコ良さ極まる寡黙なバウンティハンターとしてのキャラクターを確固たるものにした作品であると言える。
(と言っても本作に「アザーエム」のようにサムス以外の話せるキャラクターは一切登場しない)
2Dアクションゲームである以上制限されるアクションを、カウンターからの追撃という形で拡張したメレーカウンター、それに連なる「アザーエム」のアクションを踏襲したグラブシーケンスで魅せる形で補い余りあるアクション要素を備えている。
地下探索アクションゲームとしては始祖に当たる本シリーズだが、今作はあまり地下で迷ったりはしない。壁や地面のブロックをひとつひとつボムの爆風で確認する必要はないのだ。破壊可能なブロックがひと目でわかるセンサーが序盤から使用可能なこともあるが、本作の目的は「地中深くで生息する浮遊生命体メトロイドの殲滅」であるからだ。メトロイドが近くにいればセンサーが反応し、反応が強くなる方向へ進めば良い。そこが壁であれば破壊可能である可能性があるし、そうでなければ回り道すればたどり着ける。また、さらに深くの階層へ行くには、メトロイドを一定数倒す必要があるため、無駄な往復もせずに住むのも優しい作りである。
地下探索としては難易度が緩いぶん、アクション面はハードな部類。まずザコ敵が硬い! メレーカウンターの成功を前提としている耐久値で、能動的に倒すことが難しい。その割にすぐに復活するため、必要にかられ同じ道を往復しているとストレスが溜まってしまうレベルでもあった。
さらにボスはかなり歯ごたえのある仕様。ほぼほぼ初見殺しとしか思えないギミックや挙動、攻撃力のため、死にゲーのごとく何度もリトライする羽目になる。ゲームの特徴として説明も皆無なため、敵の挙動と自身の装備を見直しながら、的確にダメージを与えなければいけないので、操作能力もかなり問われる。また、ザコ敵同様、メレーカウンターを決めるのと決めないのとでは戦闘時間が大きく変わってくる。特にボス戦では敵の行動ターンが長く、避けづらい攻撃を凌ぐので徐々にジリ貧となってしまう……。
「今の時代の2Dアクションはどこまで通用するか」という疑問に対する挑戦的な作品である。
多くのゲームで3Dのステージが広がる中、2Dアクションシューティングとして再現可能な面白さを模索しているようなところが随所に見られる。もちろん3DSというハードで出していることの追求も忘れてはいないが、2Dであることで不自由、ではなくむしろ肯定的捉えた作られ方をしており、いちゲームプレイヤーとして唸らされるような工夫がなされていた。
結果としてゲーム全体の爽快感が失われてると言えなくもない部分もあるのだが、この挑戦無くして次には繋がらなかったであろう要素といえる。
そしてその挑戦の結果としてNintendo Switchで発売される次回作のクオリティがあることを思えば、結果論だが「正解」だったと言わざるを得ないのだ。
ゲームまとめWikiでの評価として「そもそも2Dメトロイドの新作が出たこと」で評価されてることに笑ってしまった。しかし上述した通り入手難易度の高かった「Ⅱ」(流石に当時はバーチャルコンソールでプレイできたが)のリメイクであること、さらにそれが2Dアクションゲームとして発売されたこと、(アザーエムが3Dマップだったために2Dメトロイドはもう出ない可能性も語られていた)、そして結果として発売されたゲームは間違いなく「メトロイド」であったこと!!!
どうしてもゲームとしての評価でなく、メトロイドというシリーズを思った評価になってしまうが、致し方なし。
そもそも、今更この作品を買うに至った最大の理由としてのゲームが10月、発売されたのだ……2Dメトロイド、完全新作!!!
METROID DREAD
待ちに待った““恐怖””に襲われろ
今年の終盤は大体こいつに吸われました。
嘘です。でも1ヶ月はみっちり遊んだ!
2021年遊んたゲームのベスト1はこいつです。
アクションゲームとしては文句なしの一品。
しかもHDで描かれる2Dアクション。
上述したサムスリターンズの問題点をすべて解消し、ストレスフリーな探索、シームレスなアクションが楽しめる。スタイリッシュなサムスのアクションは更に洗練され、ザコ敵一匹倒すことすら厭わないほどにすべての挙動がかっこいい。銀河最強のバウンティハンターが帰ってきたぞ……!と感動に心震える出来のメトロイド、今ここに。
19年ぶりの完全新作、と銘打たれているが番外作品は何かと出しているメトロイドシリーズ。あくまで2Dメトロイドとしての完全新作という意味であり、ナンバリングをつけるとすれば5、GBA作品のメトロイドフュージョンの次回作に当たる。外伝的な位置のPRIMEシリーズ、さらにその派生作品やリメイクが多く出る中、沈黙を続けていた本編メトロイド。
自分もメトロイドに触れてから初の2Dメトロイド作品であり、10年待たされたという因縁のタイトルでもあった。
結論は先に述べた通り、文句なしの完成度。アクションとして2Dという成約を感じさせないほどに自由自在。操作も素直で思い通りにキャラコンできる。反面、ボス戦などでは、理不尽とも思える攻撃を躱す技量が己の手に委ねられているので、どうしようもないと思わされてしまう点がある。アクションの難易度としては少し高いぐらいなのだが、ボス戦などはよくよく観察しないと撃破への糸口が掴めないこともあり、死にゲーとしての側面を併せ持つ。
何が愉快って、死にまくるボス戦に対するロード画面のTips(アドバイス)がこれ。
容赦のない要素としてもう一つ語れるのが、本作の「DREAD(恐怖)」にもあたる、銀河連邦が派遣した調査ロボット、「 E.M.M.I 」の存在。
訳あってサムスを襲うようになってしまった彼らにはサムスの装備は一切通用せず、出会った場合は逃げの一手を余儀なくされる。いわゆる鬼ごっこが始まるのだが……。自分、この手の非対称仕様はすーーーごく苦手。
具体的には脇汗ぐっしょりになる。
しかし、そういう要素があると分かっていても買わずにはいられなかった。
そして非常に満足の行く出来でした。脇汗厭わず、楽しめる逃げをゲーム内で展開してくれた。癖になるとまでは言わないが、追いかけてくるE.M.M.Iをいなし、逃げおおせた快感は、他には代え難いものがある。
地下探索ゲームの金字塔として展開されきた本シリーズだが、探索要素は若干控え目。ある程度の目的がナビゲーターによって示されるほか、過去作と比べてマップもそこまで広大とは言えないところがある。
……が、本作の見えない面白さは実はここにある。
誰が言ったか、「メトロイドは『行き止まり』のゲームデザインなんだな」と。
メトロイドは装備を獲得することで可能なアクションを増やしていき、行動範囲を広げていくことが魅力の一つである。結果としてこ、同じマップを行き来して「さっきは通れなかった道があるぞ」「ここを通るにはどんな装備がいるのかな」といいながらの往復が発生する。勿論これも面白さのひとつではあるが、本作ではそこまで重きを置いておらず、通れない場所には「???」と表示される。つまり現在所持していない装備では通れないことがすぐに分かるようになっている訳だ。
そもそもマップの作りも迷わないようになっている。
素直に走っていると、向かうべきルートに入ることが出来る。想定されているルートに辿り着ける。そもそもどのタイミングでどこを通るかを想定されている。新装備を使う場面が目の前に、それとなく現れる。すると先程通ったはずのルートが、まったく別の構造に見えるようになっている。
新規のプレイヤーはまるで一方通行のように通ってしまう反面、過去作のプレイヤーが「快適……!」と感動してしまうマップの作りがそこにはあるのだ。この進行状況をふんだんに考えられたマップの出来を味わうだけでも本作プレイの価値はある。
ストーリーとしては前述の通り、メトロイド5。時系列では最新のものにあたる。これまで過去作ではサムの経歴については軽く触れるに留まっていたが、今作でははっきりと明言されており、初心者にも優しい。そして既存のファンにとっても衝撃となる内容の連続であり、こちらの面でも文句なしの出来となっている。ちなみに過去作に触れたいなら寿命が僅かなWiiUバーチャルコンソールがもっとも確実なプレイ手段となっている。見逃すな。
とくに不満点のないゲームだが、強いて難点として上げるならば少々値段が張るところだろうか。
プレイ時間は、メトロイド初心者でも10時間前後(ゲーム内換算なので実際はもうちょっと長い)、アクションに不慣れな人でも15時間掛からないかといったところ。近年のハイクオリティなゲームがクリアに30時間以上平気でかかることを考えれば、少し物足りなく感じるかもしれない。
また、メトロイドドレッドは近年のゲームにしては珍しく、やりこみ要素が少なくなっている。かさ増しされるような、「誰か集めるんだよこんなの」的な収集要素なら無くてもいいのだが、本作にはメトロイド恒例の特殊アクションを用いたアイテム取得がある。パズル的な要素を持ちつつ、シビアな操作性を要求されるので、楽しめるならばやってみてほしい。
総じて現代ゲームにコストを追求する方からすれば不安に思う要素もあるかもしれない。個人的にも未体験のタイトルに買い切り¥7800は気軽に勧めれるものではないからだ。
だがメトロイドは昔からタイムアタックがアツいシリーズでもあり、繰り返し最初からプレイすることを製作者側も推奨している。一度クリアした人も、想定とは異なるルートで進めてみる(シーケンスブレイク)のもなかなか楽しい要素なので、ぜひ調べてみてほしい。
がっつり宣伝になってしまったが、アクションゲーム好きならば、プレイして絶対に損はしないタイトルとなっている。是非とも惑星ZDRに赴いてほしい。任天堂タイトルなのでカタログチケット対象である。
総じてやはり文句なしの完成度。任天堂を古くから支えるタイトルとして恥ずかしくない作品が2021年の暮れに発売されたことは感慨深いし、発売日に買えてプレイ出来たことを非常に嬉しく思う。
終わりに
思えば2021年は宝作とは言えない年だったかもしれない。多く過去に発売されたゲームを消化しているし、すでに持っているゲームばかり消化していたのが現状であった。
今思えばこういうタイミングで、あまり遊ばないジャンルや、過去の作品に触れるなどゲーム体験を充実に充てるべきだったのだろうなぁと公開せざるを得ない。
なぜならば、2022年はビッグタイトルの発売予定が軒を連ねているからだ。
ポケモンLEGENDSアルセウスに始まり、Horizon2、星のカービィディスカバリー、夏にはスプラトゥーン3、ソウルハッカーズ2……。
発売日は未定だが、ベヨネッタ3とゼルダの伝説ブレスオブザワイルド続編が控えている。
更には先日マリオーカートの追加DLCが発表、ポケモンスカーレット・ヴァイオレットも冬に発売と目白押し甚だしい。身体と時間がいくらあっても足りなくないか!? ……いまから乗り遅れないようにコンテンツを消化できるようにしておかないと。
しかし追い打ちをかけるように、ニンテンドー3DS,WiiUのe-shop終了のお知らせ。バーチャルコンソールの提供が無くなってしまうのだ。SwitchOnlineの特典のようにレトロゲームを体験、ではなく所有できるサービスが終わりを告げてしまう。これは同時に携帯機の歴史にも幕を下ろす結果となってしまっている。
レトロゲームを収集したいという欲はないけど、面白そうなゲームや愛着のあるゲームが失われるのはいたたまれない。
GBAソフトは耐久に限界が来ている気がするのでできる限り再収集したいと思っているが、資金面が不安である……。
またこの弊害としては、e-shopでダウンロードてきるDLCなど、中古でソフトを購入してもプレイ不可能となってしまうコンテンツが多くあるということに気付かされた。DLC商法には思うところがなかったが、なるほどこういう面で駄目なところが出るのかと。ゲーム業界の行く末を少し不安になる案件でもありました。
そこまで遊べてない分を文章量でかさ増ししたらとんでもない量になってしまった。反省はしてないけど、もっと人に見せれることを考えて書こうと思いました。そして締切はちゃんと設定しておきましょう(完成時点で22年3月)という自戒で記事を締めようと思います。22年は忙しそうな年になりそうで、きっと皆さんの求めているゲームがなんかしら発売されてると思います。求めているゲームの体験記なんかを文章にしてくれたらいいななどと思いつつ。
それでは22年も、良きゲーム生活を。