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母の命日から、ちょうど一週間

母が旅立ってから、一週間が経った。一週間前の今ごろは、母が息を引き取り、訪問看護師と、母の着替えとお化粧を終えて、葬儀屋さんが打ち合わせに来ていた…。

一週間、早かったような、そうでもなかったような…。

今日はベッド会社が、レンタルしていた介護ベッドを引き取りに来た。一カ月半ほど前、納品に来た担当者と同じ人だった。50代ぐらいの男性で、とても丁寧な話し方をする。

部屋に入ると、ベッド解体の前に、まず母の遺影に手を合わせてくださった。おそらく、介護ベッドを使用していて、自宅で亡くなられてから引き取りに行くことは、彼にとっては日常なのかもしれないが、事務的に作業を始められるよりも、彼のその態度が、なんだか嬉しかった。

ベッドがバラバラに解体されていくのを見ながら、母を病院から家に連れて帰ってきて、ベッドを使っていた期間が、予想よりもはるかに短かかったことをあらためて思い返してしまい、悲しくなってしまった。母に、このベッドはあまり、合わなかったのかな、とか、余計なことまで考えて、涙が出た。でも旦那は、「ママの辛い時期が短くてよかったんだよ」と言った。そういう考えもあるんだな。

夕方、母を一緒に看取った母の友人が仕事帰りに寄ってくれて、私が夕飯を作って食べた。

これからも、こうして月日は過ぎていって、そのうち、私も旅立つ日がくるんだということを、最近はよく意識するようになった。




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