母を呼んでも起きない…

母の高熱が続いている。心配であまり眠れず、夜中の2時に寝て、5時に起きた。

時々、あー、とか、おー、という不思議な声を出すが、母のことを呼んでも、耳元で話しかけても、深い眠りに入っていて、起きない。

ごくごくたまに、瞼がピクピクする時があって、その時は、あ、聞こえてるのかな?と、期待してしまう。

今朝は、尿の量が100mlを切った。看護師さんに坐薬を入れてもらったが、夕方は私が入れなくてはいけないので、入れ方を教えてもらった。

坐薬は、自分が子どものころに、高熱を出して、母が入れてくれた記憶があるけど、あれから30年か40年近く経って、今度は逆になるとは…ね。

母が子宮頸癌になり、これまでの治療の一連や、介護でやってきたこと、見てきたことは、女同士でよかったなと、あらためて思う場面が多い。息子だったら、おそらく私と同じように母を介護することはできなかっただろうから。

看護師曰く、呼吸が止まる時間が長くなり、しかもそれが頻繁に起きてきたら、そろそろというサインだと…。その日は今日かもしれないし、明日かもしれない。

母をひとりにしたくないから、トイレに行く時以外は、ずっとベッドの横に座り、母の手を握っている。時々話しかけて、額や首が熱で熱くないか触ってみたり、そして、また涙が止まらなくなる。

伝えたかったことは、全部伝えたけど、まだ、あとひと言でも言いから、母と会話したい…と思ってしまう。キリがないな。

ママ、もう起きないの?



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