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道具のこと:18バンタムMGL XG

新しいベイトリールを買った。18バンタムMGL XG。
4年前に発売になったベイトリールで、今年後継機の22バンタムが発売されている。
元々あまり興味のない、むしろ避けていたベイトリールだったのだけど、それが今手元にある。
なんでそんな18バンタムを手に入れようと思ったのか。理由としては下記の3つ。

  1. 重たいルアーを投げられる、強めのベイトリールが欲しかった

  2. ロックフィッシュメインになるので頑強なリールが欲しかった

  3. 安く済ませたかった

まず、重ためのルアーを投げれるという点。手持ちのベイトリールは見事にBFS機だけだったので、投げれても14gくらいまで(それでもかなりオーバーワーク)。ボートロックフィッシュやシーバス相手だと20g以上のルアーを投げる機会もあるし、それができるリールは前から考えていた。

次に頑強なリール。シマノにはカルカッタコンクエストがあるけど4万くらいしてしまう。18バンタムはコアソリッドボディ初搭載のフルアルミボディなので、頑強さでいえば最高レベルだろう。

最後に値段。新品で買うより、中古のリールを買ったほうが安く済むし、最近徐々についてきたベイトリールのOH技術を試してみたくて、外観が良ければ平気、という考え方で探した。
しかし、左ハンドルでXGの中古は数が少ない。あってもノーマル、パワーギア。ハイギアもちらほらしか見ない。中古ベイトリール市場においては、機種問わず左ハンドルのXGはかなり数が少ないように思う(BFS機は左が多いかな?)。

シマノBFSフラグシップのアルデバラン、これも左ハンドル

さて、このバンタム。4年前のモデルとはいえ当時は3万近い中級モデルだったけど、不人気さから中古市場では1万中盤で取引されている。ただ前述の通り左ハンドルXGは玉数が少ないので、今回買えたのは1.8万。

どうやら前の持ち主はバスフィッシングで何回か使ったようだ。レベルワインダーには汚泥や細かな木端が詰まってた。まぁ、ゴリ・シャリ感ありと聞いていたので大方予想はしていた。
ギアボックスの中はグリスがドロドロになっているだけだったので、おそらく本体は一度も開けたことはなかったか、もしくは開けて何もせずに戻したかだと思う。問題があると厄介なワンウェイクラッチは異常なし。スタードラグのパーツが一部無理な力が掛かって変形してるので、どうやらハンドルまわりは交換しようとしていたらしい。そこで止めてくれててよかった。メインギア/ピニオンギアまで変なことして破損されていたらものすごく面倒臭かった。
分解、清掃、オイルとグリスで仕上げて、巻き感はすっかり改善した。あとは以下のカスタムを実施。

  • 回転不良で異音の原因になっていたベアリングを交換

  • 夢屋の浅溝スプールに交換(深溝は引き続き所持)

  • スタードラグをアベイルのヘキサゴナルスタードラグに交換

  • クラッチを社外オフセットクラッチに交換

ベアリング交換はよくあるケースなので、他の部分について。
まずスプールの交換。シマノのSVSで飛距離に特に不満はなかったけど、やはり7g周辺のレスポンスが悪かったし、何より浅溝のほうはPE1.5号が150m入るので下巻きが不要になる。新品はもう廃盤になってたので中古で安いのを購入した。深溝はそのうちPE2号とか巻いて、いずれやることになるだろうビッグベイトにでも使おうかな。
スタードラグとクラッチについては、純正品が壊れていたから。無理に交換する必要はないけれど、スタードラグは変えてよかったなと思う。ボートマゴチの外道で掛かったツバグロエイと対峙した時にドラグの微調整のしやすさを痛感した。クラッチはKDWのじゃない……壊れたクラッチの代用品と考えると、一回のボート釣行にも匹敵する金額は出せなかった。よくはないよな〜、と思いつつも。

クロスフィールドがバットまでぶち曲がるエイでも、バンタム自体に不安は感じなかった

というわけで、パーツ追加していったら余裕で20/22メタニウム新品で買えるじゃん! ってなったけど、ほら、そこはどうせメタニウムだってパーツ追加して余計に高くなってったんだし。初期投資押さえられたと思えば。

アンタレスほどじゃないけど、18バンタムのソリッド感あるボディは無骨で好きだ

釣るためのリールなら18バンタムで充分だ。ツバグロエイと戦える、それだけでこのリールの価値は伝わるだろう。
どうも不憫な目に遭う道具に愛着が湧いてしまう僕だが、バンタムとはこれからも仲良くやっていきたい。

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