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なにかが変わる弟子屈暮らし vol.15
東京都出身神奈川育ち一度も地方に住んだことがないのに、好きなだけで阿寒摩周国立公園の町 弟子屈町(てしかがちょう)に住んでみた感想や実体験を綴ります。
自分の心の変化の記録ですが、北海道への移住を検討中の方々の参考となれば幸いです。
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運転中、町内でオオワシとすれ違った。
オオワシは越冬のために北海道全域の海岸や河川、特に道東に多く飛来する冬鳥だ。
あの冬がまたやってくる。
吹雪いている光景が頭に浮かんだ。
2年目の冬。今は楽しみよりも怖さがある。
タイヤ交換をギリギリまで渋る
妙な時期に車を購入してしまった。
11月の末ごろに納車というまた絶妙なタイミングだった。
去年は10月の末にはタイヤ交換したと思う。とはいえ本格的に雪が降るのは12月に入ってからだし、たまにあられが降るくらい。実際大丈夫なんだろう、と11月の中旬までそのままに。降水の予報があるが冷え込みがゆるくずっと雨だ。
私は意外と心配性なのかもしれない。
ある朝、起きた時に真っ先に車のことが頭に浮かんだ。気になって仕方なくなり、大人しくいつもお世話になっているカーショップタナカに行った。
これこれこういう訳で私はタイヤ交換を渋ってきたんだと話すと、お父さんが「変えよう。その方が安心だ。」と言ってくれた。
ものの30分で作業が終了。
考えている時間の方がもったいない。
タイヤ交換は一本400円〜やっているところが多く2000円ほどでできる。
数日後、今季一番の冷え込みとなり地面や葉の落ちた枝はうっすらと氷霜を纏った。
朝日が昇ると細やかに輝いて美しかった。
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鹿ロードに気をつけて
弟子屈を訪れる人に必ず伝えることがある。
「鹿に気をつけてくださいね」
改めて鹿が多い場所をマップにおこしてみることにした。
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ほとんど全部では?と思うが、この1年間町の中を走り回り、曲がりにも「ここは高確率でいる&轢かれている」という地点がわかってきたのでマークしてみたいなと思ったのだ。
美留和の速度制限の看板があるところ、
摩周プラザがあったところ、
弟子屈から登音洞に向かうカーブのところ。
え?というところで彼らは渡るタイミングを伺っていて、私たちはだいたいそれが分かっていると思う。
「ここで轢かれてたね」とか「このまえ〇〇のとこで飛び出してきて怖かったよ」とかそういう話が日常的にされる。
一年の中でも最も鹿が多い気がするシーズン、今季は2回これはぶつかってもしょうがないなと思うタイミングがあったがなんとかなった。
何も無い時期というけれど
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最後に黄葉するカラマツも葉を落とすと、森はいよいよただ雪が降るのを待つだけのような格好になる。
いつも見ている山々もへぇ、こんな山容だったんだと発見がある。
カラ類など小さな鳥たちはみんな針葉樹の中に集まって鳴いている。
最近シマエナガをよく見るようになった。尾っぽが長いのもそうなのだが、ジュルジュルと言いながら鳴くので音だけでもわかるようになった。シマエナガは普段は森の中に隠れていて、落葉したあと餌を求めて人里に降りてくるらしかった。ある日、植わっているハマナスの根元に7羽くらい集まっているのを見つけた。朽ちそうになりながらも実がまだ残っていたのでそれが目当てなのかと思ってみていたが、彼らは特に何をするのでもなく集まってチョコチョコ動き回っているだけだった。一斉に飛び立つ。つるむのが好きみたいで、まとまって行動する。
カケスやヒヨドリ?もかなり喧しい気がするのだけど、そもそもヒヨドリって留鳥だっけ?と思いながら、どうも鳥たちの様子が変わるのを見ていると、葉がすべて落ちたということが何か鳥たちにとって人間でいう衣替えのような重要なポイントなのではないかと思ったりする。
(誰か知ってたら教えてください。)
きょうは気難しい話は、なしです。笑
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西別岳登山、最高に楽しかった
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浦山 夏帆
1993年生まれ 東京都出身
横浜市立東高校卒業後、日本宝飾クラフト学院でジュエリー制作のふわっとしたところを学ぶ。宝飾業界8年目で、住んでみたかった北海道弟子屈町に住まいを移す。夢は森の中にアトリエを持つこと。鉄道とか山も好き。
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