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ゼルダ無双 厄災の黙示録 クリア感想

概況

ゲーム名 :ゼルダ無双 厄災の黙示録
プレイ時間:約25時間
状況:ストーリークリア

あらまし

 神ゲーではないが、良い無双ゲーではある

良くも悪くも予想通りの物をお出しされた印象。

キャラゲーとして良い出来ではあるし、
ストーリーもややご都合主義の面はあるがお祭りゲーとして考えれば気にするほど悪くもなかったように思う。
ゲームの舞台を再現したグラフィックには脱帽物であるし*1
カメラワークや高低差によるアクションのやりづらさは多少あったけれど、まぁ悪い方ではなかったと思う。
神獣の操作も、操作性は最悪だったが、強さには納得感があり、
シナリオのボリューム、やりこみ要素についても8000円相当の価値はあったと言える。

 なのになぜこんなにモヤモヤするのだろうか?

不完全燃焼感の根底を探る

 そもそも無双ゲームは操作の単純さと、単身で大量の敵を倒すという良い意味での大雑把さに面白さの構造があるものと認識している。
それゆえに無双ゲームは中途半端に要素を加えてもノイズにしかならず、かえって面白さを損なってしまう傾向があると考えられる。
ずっと作っているだけあってコーエーテクモはその辺りの塩梅が非常に上手く、今回のゲームもノイズにならない程度にブレスオブザワイルド感が味わえる出来に仕上がっていたと感じた。

 一方、ゲームフォーマットとして無双ゲームを選ぶと、その構造ゆえにゲーム性に大胆に手を入れることができないため、何を作っても『無双』になってしまう、という点がある。

 そのため、厄災の黙示録がフォーマットとして無双ゲームを選んだ時点でキャラゲーになるのは目に見えていたし。ストーリーをゲームプレイの中で詳細に語ることができない以上、今回のようなストーリーになることも当然の帰結だったと言える。
 また、舞台として100年前の戦争を語るためには、無双という形態はこれ以上ない程適切であったので、ここに関しても文句は一つもないと言える。

ほんとに文句はないのか?

 実際そんなわけない

 舞台設定として間違いなく適切で
 値段に見合うだけのボリュームがあって
 ストーリーや操作性に不満が無かったとしても

こんな所でモヤモヤしてる時点でなんらかの文句が無いわけないのだ。

 とはいえ、これを言語化するのは非常に難しい
前作ブレスオブザワイルドが、思い出補正をぶち抜いて三本の指に入る程の出来だったことによる無意識のハードル上げもあるだろうし
単純に『何やっても無双』という、無双ゲームの変わらなさへの怒りというのもあると思う*2
もしかしたら神獣や大きな敵周りのカメラワーク、操作性の悪さに対するイライラもあるかもしれないし
最近Steamで安くて面白いゲームばかりやっていたので値段の高さに見合ってないと感じてしまったのかもしれない
ひょっとしたら日常生活の不満とか、コロナのあれこれなんかも影響している可能性もある。

 つまるところ、この不満は『ゼルダ無双 厄災の黙示録』というそこそこ出来の良いキャラゲーに向けるには理不尽に尽きるというのは理解しているが。とはいえ吐き出したくなってしまうのは避けられない厄介なものだと感じている。

おススメしますか?

 正味おススメはしない、が、ブレスオブザワイルドのストーリー部分が気に入った人であれば買っても損はしないと思われる。
 逆にゲーム部分が刺さった人には当然ながら刺さらない、本当に当然だけど。

最後に

 今回ここで不満を吐き出したことで、今後来る無双じゃない方の続編には多少マシな気持ちで向き合えそうな気がする。
そういう意味では買ってよかった

まとめ

・出来が良い方のキャラゲー
・無双ゲーってもうちょっとどうにかならないの?
・ブレスオブザワイルド2楽しみ

注釈

*1:100年前設定なのに全く同じなのは逆にどうかと思うところもあったが
*2:どうも自分は変化しないものがあんまり好きではないらしい

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