再開

4月から、noteを更新していなかった。

緊急事態宣言が出され、自粛生活が始まり、家にいる時間にいろんなことが書けると思っていたけど、全然何も書けなかった。

外に出ないと書きたいことが思いつかず、テレビやネットでいろんな人の発言を見ては、モヤモヤする気持ちばかりが募っていった。でもそのモヤモヤは、ここに書きたいことではなかったから、どんどん頭の中がごちゃごちゃしていくばかり。そして、今後の人生のこととか、そんなことを考え始めてしまい、新しいことに挑戦している人、なんとか表現しようともがいている人を見ては、目を背け、何も動けていない自分を正当化しようとしていた。

そして気づけば、何をしたら注目されるのか、どうすれば世間を驚かすようなことができるのか、今の時代・これからの時代にウケることをしなくては、なんてことばかり考えるようになっていた。

ハッと我に返った。
先のことばかり見て、漠然と大きなことばかり考えて、目の前のことをおろそかにしてしまっていた。目の前のこと一つ一つと向き合おうとしていなかったのだ。

違う違う。ぼくはホームランバッターじゃないんだから。大きな当たりを狙ってできるタイプじゃない。ヒットの延長がホームランなんだ。目の前の球をコツコツ打って、ヒットを積み重ねるしかないんだ。

『ウサギとカメ』で言ったら明らかにカメなんだから、カメに徹するしかない。

なんだか抽象的な書き方になってしまったけど、この3ヶ月の間にそんなことを考えた。ここでの気づきは、ぼくにとって、とてもとても大きい。



昨日、ぼくが文章を書きたいと思ったきっかけでもある若林さんが、noteでエッセイを始めた。すぐに購入して読んだ。痺れた。興奮した。これ、これ、これ!と思った。

ぼくは、noteを再開することにした。

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